最近のトラックバック

「題なし」の雑感

2015年5月18日 (月)

テレビの薄型化と音の関係 続き

愛用してきていた37型の旧型機だったが、地デジユニットの騒音が大きくなりすぎ、買換をすることにしたのだが、いざ届いて設置してみると、余りの音のひどさに失望する日々が暫く続いて・・・という話の続きである。

色々とウェブでも調べ、また私の家にある他の何台かのテレビ(全てアクオス)をよくよく観察してみると、亀山製であるか否かとは別に、どうも、額縁部が薄く細くなっていった結果、スピーカーを前面に配置しづらくなり、後ろ向きに配置した結果、モゴモゴした音しか出せなくなったということもあるようだ。
アクオスだけでなく、最近の薄型テレビについて各社製とも同様な問題があるようで、かなり評判が悪いのだ。

結果として、オーディオ用のアクティブスピーカーなる製品のカテゴリーが市場を形成しつつあるようなのだが、メーカーによって商品名も形状も色々とあるようで、

  1. 棒状のものでテレビの前に設置するもの
  2. 薄い台状のものでテレビの下に敷くもの
  3. テレビラックに組み込んだもの。当然ラックごと丸々という形態
  4. 上記とは全く別に、PC用のアクティブスピーカーをそのまま使う人(場合)もある

暫く迷ったが、音楽番組がそのまま視聴するには耐えがたいレベルでしかなかったことに加え、バラエティなどを含むトーク番組で複数の人がしゃべり出すと、誰が何を言っているのか分からなくなるという「解像度」の悪さもあることが分かってきた。聞いているうちに頭痛を覚えるほどなのである。
これではテレビの前に座ることが苦痛でしなかくなってしまう。

このため、余計なカネはかけたくなかったのだが、私にとっての現実解として、上記2のタイプのものを使うことにした。価格もピンキリだったが、「安物買いの銭失い」を避けたかったので、このタイプとしては僅かだけど張り込んだクラスのものにした。まあ、未だに健在なるオーディオメーカーですな。
本当はテレビメーカーごとに自社のテレビに対してベストマッチングな音を出すようにしているはずなので、これもアクオスが選択肢の第一だったのだが、上記の4のタイプ(ラック)しか用意されていない。愛称は「アクオスオーディオ」。

一体何を考えているのか。今さらラックから買う人なんていないっての。しかも取説がひどくて、かなり読み込まないと、アクオスオーディオしか使えないようにしか読めないのである。ARC対応の色々なメーカーのものが使えるという説明は全く載っていない。
そのくせ、外付けHDDへの録画・再生について相当なページを費やしている。こんなもの要るのか? 録画したい人はレコーダを買うのではないか?

肝腎な説明が抜けている。だから、デノンの本機に決めて接続するまでは、ヒヤヒヤの連続だったのだ。
しかも、接続当初、「これはやはり繋げないのか?」と絶望しかけたことがあった。つないだ途端にデノン機からとんでもない大雑音が発生したのだ。これは遂にダメかと思い、念のためにコードをシッカリ繋ぎ直したら、アッサリ改善。

無事に音が出るようになり、これでかなり改善された。

アクオスからの音声出力はARC(オーディオ・リターン・チャンネル。HDMIからオーディオの出力を返すもの)とイヤホンジャック(ステレオ)しかない。
一方の、デノンのスピーカーベースは色々な入力端子が備えられているが、ARCに対応していない。少し前の規格なのだろうか。
ARCの方が良い結果が得られそうだったが、こんなわけで、やむなくイヤホンジャックでの接続となった。それでも、効果は思いの他、テキメンだった。
とにかく、音が前面から出てくるというだけで、どれほど自然に聞け、どれほどストレスがないか、改めて実感したのである。

こうなると、オーディオについて少しは詳しい身としては、欲が出てくる。
イヤホンジャック用のコードである。
デノンの付属品で接続してそれなりの効果もあったわけだが、オーディオテクニカの製品に繋ぎ変えてみることにした。
まずは下記の中、「ベーシック」というクラスのもので・・・。

これが、凄いのである。コード1本で音がガラッと変わることは知っているし経験もしているのだが、まさかイヤホンジャックから取る音でこんなに変わるとは想像していなかったのだ。イヤホンジャックの音声回路なんて、碌なものではないと思っていたし、現に音の余りにプアなテレビの音声回路である。それが、マサカの大改善。

ここに至って、初めてある程度満足できるレベルに戻った。もちろん、旧機の37型よりは堕ちる。

尚、ついでにオーディオテクニカ製で「ファイン」というレベルのものも試みたが、これは「ベーシック」と殆ど変わらない。

しかしまあ、余分に2万円以上かかってしまい、高くついてしまった。
ただでさえオーディオ関係の配線のし直しを要したのでコード類に費用がかかったのだが、テレビでこんなに費用と時間がかかるとは思ってもいないので、かなり厳しかった。

・・・って、そもそも幾らコストダウンが必要だからといって、また額縁を薄くしていかないと競争に勝てないからといって、音を、聞きがたいまでにプアにしてはいかんだろ! 
限られた成約の中で作り込んで行くものでしょ。
そうした作り込みができるのは、国内で生産した場合に限られるのは、分かりきっていることでしょ。
テレビは、昔、「絵が見えるテレビ」と言った。音と映像があって初めて「テレビ」なのだ。

しかも、取説の説明、ARC対応のラインナップのいい加減なこと。

こんなことをしているから、テレビで世の中を席巻したことがありながら、結果的に競争に惨敗し、また同様なことを繰り返して再度のリストラに結びつくことになり、存続の危機にまでつながってしまうこととなったのだ。
生産過剰だけでなく、商品力の絶望的な低下が、この会社の真の病なのだと私は考えている。

2015年5月16日 (土)

テレビの薄型化と音の関係

本稿は昨日(2015年5月15日)の記事の続きだが、番組の内容からは少し離れるので、別のタイトルにした。

「テレビの薄型化」と書いたが、正確にはテレビの画面の周り、所謂「額縁」が薄くなることと音の関係である。

私はずっとアクオスを使っていて、概ね各部屋に設置される処まできている。
その最初の機械(以降、旧機)は、規格が古い頃のもので、フルハイビジョン仕様ではなく、チューナーが別付けであるだけでなく、地デジを受信するためには別売の地デジユニットを付ける必要があった。テレビの地デジ化がまだまだ「予定」されている頃のものだった。

フルハイビジョン規格ではないので、我が家にある他のアクオスに比べて画質は少し落ちたが、まあ我慢できる範囲ではあった。
これまでにも、時折受信不能の表示が出て、スイッチを何度かオン・オフすると改善・・・ということはあった。
画面が突然ブラックアウトするという症状は、これまでに2回修理している。それでも使い続けたのは、音がかなり良かったからだ。
私はオーディオシステムにも並行して音声信号が行くようにしていて、当初はLDやDVDの音楽ソフトなど(自分で録画したものを含む)はオーディオシステムから音を出すようにしていたのだが、アクオスからの音もかなり聴ける音質だったので、次第に配線の切替が面倒になって、音楽ソフトの類いもアクオスの音で済ませるようになっていた。

地デジユニットに冷却用のファンがついて、その回転音が気になることはあった。それでも使い続けたのは、繰り返すが、音が良かったからである。

そのファンが、最近、キーキーと大きな音で鳴るという症状が始まり、暫く使い続けたが遂に我慢がならなくなった。とうとう買換という選択肢が現実化してしまった。

旧機は37型で50万円ほどした。置き場所や予算の関係で、現在の現実的な選択肢は40型しかなく、このクラスの対象モデルは32型に次いで多いようだった。
で、40型の安めの機種を選んで置き換えたのである。

箱に「メイドインチャイナ」と記されていたのでイヤな予感はしたのだ。
けど、組み立て・設置を終えて音を出してみると、悪い予感が的中したのは、余りにも音がヒドイ代物だったのである。旧記の音に遙かに及ばないどころか、家中のアクオス全てに比べて悪い。
代表的には、32型が「世界の亀山製」というシールが貼ってあり、それなりに音も聴けるレベルだ。

まあそれでも折角買ったのだから・・・と数日はそのまま使い続けたのである。
NHKの「クラシック音楽館」は録画したものをオーディオから音を出せば済むし、「らららクラシック」はトークが殆どなので、我慢すれば良い・・・と自分に言い聞かせて。

しかし、「題名のない音楽会」を視聴して、やはりこれはどうにもならない。何とかしたいと思い知らされたのた゜。

(この稿続く)

2015年5月13日 (水)

題名のない音楽会 2015年4月26日

テーマは「線路は続くよ、音楽と共に」。何で突然こんなテーマを?と思ったが、北陸新幹線金沢延伸のあやかり企画だった。

今の鉄道の前身としては馬車だ、としてアンダーソンの「馬と馬車」を採りあげた。次にロンビという人の「コペンハーゲンの蒸気機関車のギャロップ」という長ったらしい名前の曲が演奏された。

そして「線路は続くよ」にからませて世界各地の鉄道とその歴史を辿るメドレー。

初めに挙げた2曲とも初めて聴いた。私はアンダーソンについては自分の仮想音楽番組のテーマ曲に彼の「舞踏会の美女」を使っていたこともあり一家言あるつもりだが、まだまだ聴いていない曲も多いのだと思った。

初めての曲も含めてマアマア聴きやすい曲が並んだが、それ以上でもそれ以下でもない。だいたい、鉄道の先祖に馬車をもってくることに無理があるのではないか。管見では、東京都電の始まりは馬車鉄道だが、あくまでも電気が豊富ではなかった時代の遺物であり、よくは知らないが貧しかった日本固有のものではないだろうか。「人車鉄道」なんて苛酷なものもあったわけだし。
精々言うならばこれらに「先祖」を見いだすべきで、一般的な馬車を先祖とするのは適切ではないと考える。馬車を先祖とするのはむしろ自動車だ。

また、この番組、時折マニアチックな曲も採りあげるのだからオネゲルの「パシフィック231」をやっても良かったのではないか。
ちなみに、この題名だが、蒸気機関車の軸配置が前から「2-3-1」となっているタイプの愛称を「パシフィック」と称するので、同じことを2回繰り返している名前である。尚、同じタイプの機関車を、車輪の数をもとに「4-6-2」と称したり、日本式表記では「2C1」と称したりする。パシフィック蒸気機関車の日本での代表機はC57。この「C」は車軸配置の真ん中の数字「3」を表し、即ち動輪の数を示す。
私が以前から面白がっているのは、同様に「2-8-2(1D1)」の配置を有し、C57同様に今でも人気が高いD51。このタイプの相性が「ミカド」だということである。

それはさておき、広がりも突っ込みも乏しく、ただ漫然と曲を並べただけ。北陸新幹線延伸のお祝いなのであれば、沿線の民謡を採りあげても良かっただろうし、番組内でも紹介していた、鉄道好きで知られるドヴォルザークで、音楽と鉄道の関係を掘り下げても良かっただろう。
企画がイマイチであり、評点は4.

2014年11月30日 (日)

ホームページ「題なし」の表示修正を完了しました 続き

こうした修正は、HTMLを直接書いたり、スタイルシートを適切に書いたりできる人には無縁なのかも知れない。
私はホームページビルダをそのまま使い、部分的にページとHTMLを見比べながら手を入れるという方法をとっている。しかし、私のような使い方、実はかなり多いのではないか。

こんなに手間を取らせるなんて、Windowsのバージョンのせいなのか、IEのバージョンのせいなのか、MSも随分なことをしたものだ。
フォントの問題は別にして、中央表示が崩れるというのは、回避することができなかったとは思えないのだ。そうした配慮がなかっただけのことではないのか。
百歩譲って、どうしても回避できなかったのだとして、そのことに関するアラートって、出したことがあるのか。
また、これらのバージョンアップにどんな意味や価値があるのか。私には無意味だとしか思えないのだ。

そしてホームページビルダだが、これも余り意味のないバージョンアップを続けていると思う。ワードプレスだか何か知らないが、余計なものを付けるよりも、もっと安定して動くようにすることの方が重要なはすだ。とにかく、転送設定などがよく落ちるのだ。
IBMの仕様をそのまま鵜呑みにするほどジャストシステムが無能だとは思いたくないのだが・・・。

2014年11月 3日 (月)

「雑学頓珍館」のページの改装を終了しました

掲題のページの改装を終了しました。

お時間があれば、是非ともお立ち寄り戴きますようお願いします。

2009年3月以来、5年ぶりの改装です。
元々は、Windowsのバージョンの問題なのか、IEのバージョンの問題なのか、以前に画面表示をせっかく中央揃えに直したのに、いつの間にか左寄りに戻ってしまい、挙げ句、文字の表示が凄く汚くなってしまっていて、それを修正しようとして始まったのです。
直しながら、どうしても元の文に目が行くこととなり、私の手による「編者注」の追加・改訂も行うことになり、2カ月の休載となってしまいました。

一般のページでも、突然画面表示が左よりになったり、文字が汚くなったページを見受けます。私のページと同じ理由だと思います。

色々と調べましたが、Microsoftのページにも、ジャストのホームページビルダのサポートにも、一切記載されていないようでした。 色々なウェブライターの方々によるページで、同様のケースが報告されていて、対応策にも言及されておられ、参考になりました。

私は、一からhtmlを書いたり一からcssを書いたりは出来ませんので、画面の中央表示の復活は自分なりに見つけた力ワザでやることにしましたが、余りモチベーションの上がる作業ではないこともあり、「題なし」全体にわたり、少しずつやってはいますが、中々捗りません。
結果、掲題のページが先んじて終了という運びとなりました。 どうせなら見やすい文字にしたいという気持ちもあり、色々と参考にし検討の結果、フォントをメイリオに変更すると相当改善することが分かり、併せて作業を行いました。
現在では、他のページと比べて、かなり見た目が違うはずですので、ご覧頂けますと嬉しいです。

2014年9月11日 (木)

DTMで制作した音楽ファイルをCDに焼いてみたら・・・

Macでパソコンを使い始めた頃、オーディオも同じ部屋で近接して設置していたので、Macの音声出力をアンプのauxに繋いで鳴らしてみたことがあった。

そのとき、CD音楽ソフトによるリアル(?)な音楽と、DTMによる音の余りの差に、かなりショックを受けたものである。この限界は超えられないのではないかとも思った。
その頃販売されていた「DTMマガジン」なる雑誌も何回分か購読したし、ヤマハの音源モジュールの発表会を見に(聴きに)行ったり、音源を買い換えたりしたものだが、実音源との余りの落差に、次第に制作意欲を失っていって遠のいてしまった。

しかし、finaleを使うようになり、幾許(いくばく)かの曲を打ち込んで「題なし 音蔵館」なる処に収蔵してきたわけだが、シッカリしたオーディオ装置で鳴らしたことはなかった。
パソコンと同じ部屋に簡単な装置はあるのだが、シッカリしたシステムは階も部屋も違う。

そこで、mp3音源をCDに焼いて、オーディオで鳴らすということを試みた。

このとき、詳しくは書かないが、mp3ファイルをCDにコピペするという、通常のファイルのような操作をした処、全くオーディオ装置に掛からないので焦った。
mp3をCDな焼くというのは決して初めてではないのだが、滅多にやらないので忘れてしまっていた次第。
この方法ではなく、Windowsメディアプレーヤーを介して焼かねばならないのでした。

で、制作したCDをシッカリしたオーディオで掛けて、驚き、そして満足した。

実際のCD音楽ソフトに比べて、やはり差はあるのは間違いない。
しかし、ボーッと聴いている分には実物にかなり近いし、弦のアンサンブルなど、かなりのレベルに達しているのだ。
一頃まで、好みの曲を、CDからカセットにダビングしてクルマに持ち込んで聴く・・・ということが流行っていた。
クルマ用に、今回制作したCDを使っても十分いけそうな感じさえした。

やはり凄いソフトである。

ただ、PCで鳴らす前提でなるべく大きめの音で製作していた曲の中には、オーディオで鳴らすとサチり気味になるものもあった。これは今後の課題だ。ソフトではなく、使い方の課題。
例えば、次の曲などはハープが強くキツく出てしまうように思えた。大好きな曲なので余計にアラが見えたのかも知れないが・・・。

尚、ちなみに、Macとオーディオが同じ部屋だったとき、ピアノも同じ部屋にあった。
で、DTMマガジンについていたピアノソロの出来上がりMIDIソフトを、ピアノプレーヤーのMIDI入力に繋いでみたら、ちゃんと鳴った。
当たり前といえば当たり前なのだが、それはそれで新鮮な驚きを味わったものだった。

2014年6月29日 (日)

DTMによるmp3制作放浪記

元々は、マーラーの交響曲に関する記事に譜例を追加したい、という処から始まった。

順序通り、交響曲第1番からということで、さて何で譜例を作成するかということで、色々とウェブであたっていると、楽譜専用のフォントが配布されていたり、手書であれば写譜用のペンなども売られている。何れも試してはみたが、どうにもキレイな仕上がりにはならない。

そこで、これも無償配布されているFinale Note Padなるものを見つけ、それで書くと中々いい。
しかし、このFinale Note Padに演奏機能がついていると分かり、ついでに演奏もさせてみると、余りにもプアな音なのでガッカリした。1つの楽器のメロディーだけで、これではマーラーの豊かなサウンドを伝えたり論じたりすることは到底不可能だと分かった。

それで、Finale Note Padの上位ソフトはPrintMusicだと知ったので迷わず購入。
それなりの音が出るので、記事に次々に埋め込んで行ったのである。

しかし、中期以降の曲となるとスコアの段数がやたら多くなり、PrintMusicでは段数に制限があって、どうしようかと悩んでいたとき、finaleを紹介するページで幾つかのデモ曲を演奏しているのを聴くと、余りに素晴らしいので驚き、殆ど衝動買いに近い状態で手許に置くこととした。

やり出すと面白くなり、他の作曲家についても作成したくなり、やがて専用のmp3収蔵庫を持つこととなった。「題なし音蔵館」がそれである。

元々オーケストラスコアは何冊か持っていて、それが役に立つことともなった。

ただ、演奏させると音量が小さめであるのが大きな欠点。

そこで、一念発起し、少しでも大きめの音になるように修正していった。
また、ホルンとトランペットを中心に、移調設定を間違って入力してあったので、併せて訂正。全ての作曲家の全ての演奏例を見なおし、現在の状態に辿り着いた。
奇しくも、Macでパソコンを始めた頃にDTMをやっていて、それがチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。で、新たに、既に記事化したものにmp3を埋め込むこととした始まりがマーラーで、とくに第1番。

ここで、上記のページに行くのが面倒な方が殆どだと思うので、第1番の第4楽章の第2主題を。恥ずかしながら、私がかつて、青春時代に何度も何度も泣きながら聴いた部分である。これが単旋律では殆ど何も伝えることができないと思い、finaleに辿り着いた次第だ。

ただ、修正し続けていると、とうしても、作成時期によって音量なども変わっていっしまうのには困った。また、修正しても次々に手を入れたくなる箇所が出てきたりする。キリがない。
従って、マーラーを再修正した時点で、一旦キリとした。

結論として、DTMをやるなら、初めから本格的なものを導入されることをオススメする。
finaleの最新バージョンを紹介しておきたい。併せて、このfinale、ちょっと詳しい参考書がないと中々使いこなせないので、参考書も。

プロも使うソフトとしては、イラストレータやフォトショップほどは高くないと思う(安くもないけど)。

2014年3月25日 (火)

休載経緯ご報告(6) 移調楽器 補足

当ブログで、3回にわたってfinale2012での移調楽器設定について書いてきたが、ここで要約しておくと、次の通りとなる。

  1. 当初その楽器に割り当てられている調は、そのまま入力。割り当てられていない調にするときは、「移調楽器」」欄をクリックすると表示されるリストから、「どの調にするか」を選択する。もとの調から何度移調して・・・と考える必要はない。
  2. 「移調楽器」」欄をクリックしても表示されない調にするときは、その欄の「その他」から作成する。最も近い音程の調で表示されている「音程」と「半音の増減」を参考に、主として「半音の増減」の数値を加減して設定する。デフォルトで示されている楽器の調と異なる設定としたときは、名称を変更しておくとよい。
  3. そして、調号を表示していない楽器の場合は、「移調楽器」欄の「その他」から、クロマティックにチェックを付け、さらにその五線の「五線の属性」で、「調号を無視する」にチェックを入れる。

ここで示した手順は、あくまでもfinale2012で、総譜を見ながら入力して行く私のようなニーズの場合のことである。既にfinale2014がリリースされていて、もう少し分かりやすい手順が用意されている由の情報もあるので、導入を決断して使ってみることがあれば、また報告したい。

以上のことを踏まえて、補足として次の点に気が付いたので、併せて記しておきたい。「惑星」の入力で気がついた。

ホルンFについて、調号を無視して記載している部分と、調号アリで記載している部分が混在していた。1曲の中、例えば「木星」の中でさえ混在表記があった。クラリネットB♭を含み、木管楽器でさえ調号を無視して書いてある箇所がある。何れも、曲アタマてに示される調号や、曲の途中で示される調号が、ヴァイオリンなど、明らかに移調楽器ではない(移調楽器として扱われることが稀な)楽器との、調号の対比によってつじつまが合うとか合わないとかによって見分けが付くので、注意が必要。

こんな処である。というわけで、「木星」の最も有名な箇所を。

「休載経緯のご報告」の音楽編は、一応これで終了とする。その他については近いうちに「ミニ書評」で扱う予定。

2014年3月24日 (月)

休載経緯ご報告(5) 移調楽器の設定 続々

さて残る課題は、デフォルトで準備されていない調への、移調楽器の問題だった。

E調のホルンというものが設定されている曲が、結構あった。
処が、デフォルトで準備されている移調楽器の調は、Eに近い音で、F、E♭、Dなどである。とくにE♭などは3通りもの方法が載っている。

最初は、スコアの記載が間違いなのだと思った。Eというのが誤りで、E♭が正しいのではないかと思った。しかし、そう設定すると、とんでもない音になった。
Fを試し、Dを試し、その間ネットでも色々と調べたが、解決にはつながらなかった。
とくに私にとってニーズの高かったのは、ドヴォルザークの、あの有名な、交響曲第9番「新世界より」の第2楽章だ。その冒頭の、金管を中心にした和音進行である。

とりあえずの策として、上掲のスコアの解説に、実音による和音構成が記載されていたので、実音によって各楽器に振り分けながら入力し、そのまま移調楽器の設定・・・というヤヤコシイ手順で、とりあえず「らしい」音になったので、公開した。

しかし、冒頭部分はそれで良しとして、後の方まで続けて行くには、こんな弥縫策(びほうさく)ではダメだ。
そもそも、調性を表示する方法だと、E調のホルンというのが正しいとすれば、この曲は変ニ長調なので、E調のホルンだと、♭が9個! もつく勘定となる。(♯4個を消すために♭4個。そして変ニ長調が♭5個なので、合計9個)。「同音異名の簡単表示」などの機能はあるが、そうして見た処で、かえってスコアとの比較でおかしなことになって行くばかりだった。

1年以上は、考えたりテスト入力したり、ネットで調べたり、参考になるかも知れない本を買い漁りしたと思う。残念ながら調べはつかず、テスト入力は全て失敗し、参考書でこの件を解決するものはなかった。

だから、今から書くのは、結構貴重なことであって、ニーズもそれなりにあるはずだ。少なくとも、私の程度のレベルて゜しかないアマチュアにとっては・・・。

E管のホルンに設定する手順を例にする。

  1. スコアマネージャーを開き、変更する楽器(五線)を選択。
  2. 「移調楽器」で「その他」を選択して「移調楽器の設定」を開く。
  3. 「クロマティック」をクリックし、その右の欄から「その他」を開くと「音程」が出る。
  4. ここで、Eの場合は、音程-3(マイナス3)、半音の増減0 (ゼロ)と入力して「OK」を押して画面を閉じる。この意味は、3度下げて、半音は増減しない、という意味だ。

手順3で、「クロマティック」の上の欄に表示される「音程の設定」でも、手順4と同じである。

あとは、これまで述べてきた手順により、五線ツールによって、「調号を無視する」に設定する。

こうした手順が分かったのは、DTMの改訂作業もかなり進んだ、今年(2014年)の1月になってからのことだ。自力で解決できた。

ある夜、「音程の設定」で色々と触ってテストしている夢を見たのだ! デフォルトで準備されているE♭の設定で表示されている、「音程の設定」を色々と触っている夢だった。かなりハッキリと、「半音の増減」を調整していた。

起き上がって早速試してみたら、見事に夢に出た通り、完成したわけである。

こういうことだ。
デフォルトで準備されているE♭の、「音程の設定」を確認すると、「音程マイナス3、半音の増減1」となっている。これは、3度下げて半音1個分上げるので、2.5度、即ち短三度下げるということだと見抜いた。
すると、E調だと長三度下げる必要があるから、「半音の増減」をゼロにすればいいわけだ。

あとは同様の方法で、デフォルトで準備されていない色々な調への設定ができることになるわけだ。

尚、こうして設定したホルンやトランペットなどは、音の出る・出ないや音の効果もあって、オクターブ下げたりする操作が必要になることがあるようだ。

こんなことで、ドヴォルザークの、交響曲第9番「新世界より」の第2楽章の冒頭の部分も、スンナリ入力できるようになり、音もキッチリと合った。

そうしてできた改訂版がこれ。
その前に、ここで出てくるイングリッシュホルンが、いかに素晴らしい効果を出しているかを確認する意味で、「もしこの旋律をオーボエでやったら」というのを挙げておく。

どうだろう。普通なら、オーボエを使うのではないだろうか。よくもイングリッシュホルンで吹かせることを考えついたものだ。イングリッシュホルンに演奏させることによって、故郷のチェコへの郷愁だとか、寂しさだとかいうものを思い起こさずにはいられない・・・とも聴ける。それによって、一般的な寂寞感といったものに繋がると言ってもよい。
で、この楽章が、いや曲全体でも、深みを増し、よく知られた曲でありながら、決して通俗曲に堕することなく、永く親しまれる・・・ということとなるわけだ。

2014年3月23日 (日)

休載経緯ご報告(4) 移調楽器の設定 続き

finaleで移調楽器を設定するとき、デフォルトで準備されていない調に移調楽器を設定するにはどうするか・・・という課題を前回提示した。

しかし、その前に押さえておきたいのが、「調号を表示しない移調楽器をどうするか、ということである。
クラシックの作曲家の殆どが、F調のホルンにせよトランペットにせよ、またB♭のトランペットにせよ、調号を表示しないで記載しているのである。

こうした記載をしているのは、ホルンとトランペットが主なものである。
ホルンやトランペットは、元々色々な音程を出すことが苦手な楽器であり、幾つかの調のものを揃えておいて、作曲家の指定によって吹き分けるようにしていた。現在のようにバルブを備えて色々な音程を1本で吹くことが可能となるのはずっとずっと後のことになる。
そのため、演奏者の便を考慮し、楽器の調だけを指定しておいて、異なる調の楽器を使用するときでも同じ指使いで吹けるようにした・・・という歴史的な背景があるらしい。

この辺りの事情については、下記の2冊の本に詳しい。
何れも、私が信頼をおいてやまない人であり、また内容も幅広い人に参考となるはずだ。クラシック、とくにオーケストラ音楽に関心のある方にはおススメだ。

調号を表示せずに記載している楽譜を入力するとき、通常の設定だとどうなるか。
例えばB♭調の曲の場合、移調楽器ではない楽器には、♭が2個付く。F調のホルンであれば、♭が1個だ。
しかし、調号表示をせずに記載されているホルンのパートで、変化記号がついていたら、どう解釈するのか。シに♭がついていたら、元々シに♭がついている楽器なので無視するのか、それともダブルフラットなのか。では、♭のついていないシはナチュラルを付けるのか、付けないのか。

こういったことが、♯や♭が多い曲だとますますこんがらかってくる。♯の多い曲で♭系の楽器を使うとき、また反対に♭の多い曲で♯系の楽器を使用するときは、それに輪を掛けてややこしくなってくる。

このために、ホルンやトランペットの音の響きがイマイチだが・・・というままで公開していた曲が相当数あった。ただ、公開はしていたが、余り自慢できないものもあるのが、ホンネに近い部分でもあった。

それが、次の参考書によって解決したのである。

詳しい手順は上記の本によってあたって頂きたい(他にも、色々と参考にしたい項目がある・・・但し2014年版では不明)ので、簡単に書いておくと、

  1. 1.スコアマネージャーを開き、設定したい楽器を選択し、「移調楽器」の欄をクリックし「その他」を選択。「移調楽器の選択」画面を開き、「クロマティック」にチェックマークを付ける。OKで画面を閉じる。
  2. 2.五線ツールを選択し、設定したい五線を選択。「五線の属性」画面を開き、「五線の動作」の欄の、「調号を無視する」にチェックを入れてOKで画面を閉じる。

必ず、この両方の設定が必要。
実は、上記の参考書に記載のあることにはとっくに気付いていた。しかし、説明が2ページにわたり、続きの説明がページをめくった処にあったので、片方の設定しかせずにいた。このため、どうしても音がおかしい・・・ということが暫く続いた。
1ページまたは2ページでも見開きで説明してしまっている項目が多い本なので、気付くのに時間がかかったのだ。

こうして両方の手順でシッカリ設定し直してみると、上述した臨時記号の関連もあって、微妙に半音ズレたり、全音違ったり、調そのものが3度とか5度とか狂っているものが散見された。

逆に言うと、音程がピタッと合ったときのホルンの音! 所詮本物の楽器ではないし、ホルンだけならもっと輝かしい音を出すソフトもあるのだろうが、それでも木管楽器と金管楽器の中間の位置づけを占めていると言われるホルンの特性が、よりよく分かるようになったのである。なぜホルンという楽器を作曲家が欲したのか、ということも。

そして、作曲家によって、オーケストレーションの方法が異なるのは当然としても、とくにホルンの使い方だけでも個性が出るものなのだということも理解を深めることができた。
そこで全面改訂に拍車をかけて行ったわけだが、まずはチャイコフスキーから始めた。

ここでは、「花のワルツ」と、交響曲第5番第2楽章の初めの方を引用しておく。

この内、「花のワルツ」は、今は昔、Macを使っていた頃、ヤマハから出ていた「ハローミュージック」という、音源・キーボード・シーケンサーのセットによって、例題として紹介されていた曲だ。私がPCによるDTMと関わった初めての曲でもあった。
テキストに一部しか載っていなかったので、その後スコアを入手し、この全曲、さらに「くるみ割り人形」の組曲全部を入力していった、私にとっては想い出の深い曲だ。大好きな曲でもある。
finaleでは遙かに簡単に入力でき、表情づけもかなり可能だ。

さて、残る課題は、デフォルトで準備されていない移調楽器の件である。これが中々難題だった。上記の参考書にも載っていないし、ネットで色々と調べても、スパッとした解答を見つけることができなかったのである。

しかし、とうとう辿り着いたのだ。早く言うと、自力で解決に至ったのである。

(この項さらに続く)

より以前の記事一覧

2016年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ