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文化・芸術

2015年6月 3日 (水)

題名のない音楽会 2015年5月31日

テーマは「大竹しのぶが魂で歌う、エディット・ピアフ」

だいたい、この「魂で」というタイトル。佐渡時代になってからこの番組で時折見かけるような気がするし、音楽番組全体としても使われる機会が多くなっていると思う。
この表現自体、全く好きになれない。
これは、「技術的には劣るけど何とか作品の本質に迫ろうと試みてみました」みたいな表現だと思うのである。

知らなかったのだが、大竹しのぶって、エディット・ピアフが当たり役になっているのだそうだ。

エディット・ピアフが作詞した「バラ色の人生」「愛の賛歌」を1曲目と4曲目に配し、初めて聴く「群衆」と「見ずに流して」の計4曲が披露された。

何れも、意外に聴かせはしたが、如何せん、全て日本語訳。
こけでは、シャンソンとしての曲の価値を致命的に損なうのだ。大竹しのぶには無理か?

そもそも大竹しのぶ、余り好きではない。企画はいいのだが、原詩でやらなかったことを含め、演奏を(演奏者も)全く評価できないので、評点は3.

意外に聴かせる歌唱だったが、

2015年5月18日 (月)

テレビの薄型化と音の関係 続き

愛用してきていた37型の旧型機だったが、地デジユニットの騒音が大きくなりすぎ、買換をすることにしたのだが、いざ届いて設置してみると、余りの音のひどさに失望する日々が暫く続いて・・・という話の続きである。

色々とウェブでも調べ、また私の家にある他の何台かのテレビ(全てアクオス)をよくよく観察してみると、亀山製であるか否かとは別に、どうも、額縁部が薄く細くなっていった結果、スピーカーを前面に配置しづらくなり、後ろ向きに配置した結果、モゴモゴした音しか出せなくなったということもあるようだ。
アクオスだけでなく、最近の薄型テレビについて各社製とも同様な問題があるようで、かなり評判が悪いのだ。

結果として、オーディオ用のアクティブスピーカーなる製品のカテゴリーが市場を形成しつつあるようなのだが、メーカーによって商品名も形状も色々とあるようで、

  1. 棒状のものでテレビの前に設置するもの
  2. 薄い台状のものでテレビの下に敷くもの
  3. テレビラックに組み込んだもの。当然ラックごと丸々という形態
  4. 上記とは全く別に、PC用のアクティブスピーカーをそのまま使う人(場合)もある

暫く迷ったが、音楽番組がそのまま視聴するには耐えがたいレベルでしかなかったことに加え、バラエティなどを含むトーク番組で複数の人がしゃべり出すと、誰が何を言っているのか分からなくなるという「解像度」の悪さもあることが分かってきた。聞いているうちに頭痛を覚えるほどなのである。
これではテレビの前に座ることが苦痛でしなかくなってしまう。

このため、余計なカネはかけたくなかったのだが、私にとっての現実解として、上記2のタイプのものを使うことにした。価格もピンキリだったが、「安物買いの銭失い」を避けたかったので、このタイプとしては僅かだけど張り込んだクラスのものにした。まあ、未だに健在なるオーディオメーカーですな。
本当はテレビメーカーごとに自社のテレビに対してベストマッチングな音を出すようにしているはずなので、これもアクオスが選択肢の第一だったのだが、上記の4のタイプ(ラック)しか用意されていない。愛称は「アクオスオーディオ」。

一体何を考えているのか。今さらラックから買う人なんていないっての。しかも取説がひどくて、かなり読み込まないと、アクオスオーディオしか使えないようにしか読めないのである。ARC対応の色々なメーカーのものが使えるという説明は全く載っていない。
そのくせ、外付けHDDへの録画・再生について相当なページを費やしている。こんなもの要るのか? 録画したい人はレコーダを買うのではないか?

肝腎な説明が抜けている。だから、デノンの本機に決めて接続するまでは、ヒヤヒヤの連続だったのだ。
しかも、接続当初、「これはやはり繋げないのか?」と絶望しかけたことがあった。つないだ途端にデノン機からとんでもない大雑音が発生したのだ。これは遂にダメかと思い、念のためにコードをシッカリ繋ぎ直したら、アッサリ改善。

無事に音が出るようになり、これでかなり改善された。

アクオスからの音声出力はARC(オーディオ・リターン・チャンネル。HDMIからオーディオの出力を返すもの)とイヤホンジャック(ステレオ)しかない。
一方の、デノンのスピーカーベースは色々な入力端子が備えられているが、ARCに対応していない。少し前の規格なのだろうか。
ARCの方が良い結果が得られそうだったが、こんなわけで、やむなくイヤホンジャックでの接続となった。それでも、効果は思いの他、テキメンだった。
とにかく、音が前面から出てくるというだけで、どれほど自然に聞け、どれほどストレスがないか、改めて実感したのである。

こうなると、オーディオについて少しは詳しい身としては、欲が出てくる。
イヤホンジャック用のコードである。
デノンの付属品で接続してそれなりの効果もあったわけだが、オーディオテクニカの製品に繋ぎ変えてみることにした。
まずは下記の中、「ベーシック」というクラスのもので・・・。

これが、凄いのである。コード1本で音がガラッと変わることは知っているし経験もしているのだが、まさかイヤホンジャックから取る音でこんなに変わるとは想像していなかったのだ。イヤホンジャックの音声回路なんて、碌なものではないと思っていたし、現に音の余りにプアなテレビの音声回路である。それが、マサカの大改善。

ここに至って、初めてある程度満足できるレベルに戻った。もちろん、旧機の37型よりは堕ちる。

尚、ついでにオーディオテクニカ製で「ファイン」というレベルのものも試みたが、これは「ベーシック」と殆ど変わらない。

しかしまあ、余分に2万円以上かかってしまい、高くついてしまった。
ただでさえオーディオ関係の配線のし直しを要したのでコード類に費用がかかったのだが、テレビでこんなに費用と時間がかかるとは思ってもいないので、かなり厳しかった。

・・・って、そもそも幾らコストダウンが必要だからといって、また額縁を薄くしていかないと競争に勝てないからといって、音を、聞きがたいまでにプアにしてはいかんだろ! 
限られた成約の中で作り込んで行くものでしょ。
そうした作り込みができるのは、国内で生産した場合に限られるのは、分かりきっていることでしょ。
テレビは、昔、「絵が見えるテレビ」と言った。音と映像があって初めて「テレビ」なのだ。

しかも、取説の説明、ARC対応のラインナップのいい加減なこと。

こんなことをしているから、テレビで世の中を席巻したことがありながら、結果的に競争に惨敗し、また同様なことを繰り返して再度のリストラに結びつくことになり、存続の危機にまでつながってしまうこととなったのだ。
生産過剰だけでなく、商品力の絶望的な低下が、この会社の真の病なのだと私は考えている。

2015年5月15日 (金)

題名のない音楽会 2015年5月3日

テーマは「佐渡裕ウィーン案内(1)名所に名曲あり」。

何でも、ことし佐渡が「ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団」の音楽監督に就任するとかで、その記念として始める企画だそうだ。
ちなみに、今年はウィーン市内の「リング通り」が完成して150年。またより歴史的に影響のあったのは「ウィーン会議」から200年という節目にあたるらしい。

「ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団」なんて聞いたことないなあ、と思っていたが、番組内で「楽友協会大ホール(ウィーンフィルがニューイヤーコンサートをやる場所)」を本拠地にすると言っていたので、それなりの格式はあるのだろうか。

ともあれ、佐渡は益々忙しくなり、国内ではPACなどの面倒を見なければならないだろうし、題名のない音楽会の司会をどこまで続けてくれるのか少し不安でもある。
この「佐渡裕ウィーン案内」も、今回が(1)で来週はその「(2)」ではなく別の企画だそうだから、少し手抜きをして永く使って行こうという感じがしないでもない。

4曲演奏されたが、幸田浩子の歌唱がさいたものが2曲。それは何れもドイツ語で歌われた。変な和訳をしないのが正解だ。
中でも「春の声」が絶品で、私がこれまでベストとしてきた、カラヤン指揮で1987年のニューイヤーコンサートでキャサリン・バトルとやった演奏と並ぶ、または超えるかも知れない。2枚並べておく。カラヤン盤は新品の入手は困難かも知れない。幸田浩子についているオケはウィーンフォルクスオーパーなので、佐渡が音楽監督に就任するオケよりも、少なくとも名前は知られているというものだ。

企画よし演奏よしで、評点は5.

私が日本で一番好きで演奏も評価しているのは森麻季だが、幸田浩子の歌っているときの表情がすごく良く、ファンになってしまいそうだ。

ただ、番組の内容とはあまり関係ないのだが、こうした番組を普通に視聴するのにも、テレビの音が余りにも貧弱であると思うに至ったのだ。

これついては続きを。

題名のない音楽

題名のない音楽

題名のない音楽

2015年5月13日 (水)

題名のない音楽会 2015年4月26日

テーマは「線路は続くよ、音楽と共に」。何で突然こんなテーマを?と思ったが、北陸新幹線金沢延伸のあやかり企画だった。

今の鉄道の前身としては馬車だ、としてアンダーソンの「馬と馬車」を採りあげた。次にロンビという人の「コペンハーゲンの蒸気機関車のギャロップ」という長ったらしい名前の曲が演奏された。

そして「線路は続くよ」にからませて世界各地の鉄道とその歴史を辿るメドレー。

初めに挙げた2曲とも初めて聴いた。私はアンダーソンについては自分の仮想音楽番組のテーマ曲に彼の「舞踏会の美女」を使っていたこともあり一家言あるつもりだが、まだまだ聴いていない曲も多いのだと思った。

初めての曲も含めてマアマア聴きやすい曲が並んだが、それ以上でもそれ以下でもない。だいたい、鉄道の先祖に馬車をもってくることに無理があるのではないか。管見では、東京都電の始まりは馬車鉄道だが、あくまでも電気が豊富ではなかった時代の遺物であり、よくは知らないが貧しかった日本固有のものではないだろうか。「人車鉄道」なんて苛酷なものもあったわけだし。
精々言うならばこれらに「先祖」を見いだすべきで、一般的な馬車を先祖とするのは適切ではないと考える。馬車を先祖とするのはむしろ自動車だ。

また、この番組、時折マニアチックな曲も採りあげるのだからオネゲルの「パシフィック231」をやっても良かったのではないか。
ちなみに、この題名だが、蒸気機関車の軸配置が前から「2-3-1」となっているタイプの愛称を「パシフィック」と称するので、同じことを2回繰り返している名前である。尚、同じタイプの機関車を、車輪の数をもとに「4-6-2」と称したり、日本式表記では「2C1」と称したりする。パシフィック蒸気機関車の日本での代表機はC57。この「C」は車軸配置の真ん中の数字「3」を表し、即ち動輪の数を示す。
私が以前から面白がっているのは、同様に「2-8-2(1D1)」の配置を有し、C57同様に今でも人気が高いD51。このタイプの相性が「ミカド」だということである。

それはさておき、広がりも突っ込みも乏しく、ただ漫然と曲を並べただけ。北陸新幹線延伸のお祝いなのであれば、沿線の民謡を採りあげても良かっただろうし、番組内でも紹介していた、鉄道好きで知られるドヴォルザークで、音楽と鉄道の関係を掘り下げても良かっただろう。
企画がイマイチであり、評点は4.

2015年5月12日 (火)

題名のない音楽会 2015年4月19日

テーマは「今なぜスコットランドブーム?~意外な2つの理由」。

当然だが、見え見えの、朝ドラ「マッサン」あやかり企画である。また、「今なぜ・・・」というテーマ設定は、黛敏郎時代に度々行われていた。

「意外」として挙げられた2つの点は、「ヨナ抜きのメロディー」と「付点付きのリズム」。これは意外でも何でもない。リズムについて、アチラでは「スコッチ・スナップ」で、当方のは「ピョンコ節」と称するそうだ。

平原綾香が、「螢の光」とその原曲(英語)を続けて歌った。また、「Aura(アウラ)」という女声合唱グループが「故郷の歌」と原曲の「カミン・スルー・ザ・ライ」を歌った。初めて聴くグループだが、結構良かった。

というわけで、企画良し・演奏良しで評点は5としたい処だが、如何せん、突っ込みが足りない。

  • まず、なぜスコットランドと日本で「ヨナ抜きのメロディーが共通しているのか。他の国にはないのか。それとも、結構民謡などでは世界的に共通なのか。
  • そして、「スコッチスナップ」と「ピョンコ節」の違いについて。
    これは番組ホームページには、「明治唱歌」に収録するときにリズムを変えた」との説明があったが、ではどう変えたのか。せめてそこまでは突っ込まないとダメだと思う。
    スコッチスナップが「タター、タター、タター、タター」となっているのに対し、ピョンコ節は「タータ、タータ、タータ、タータ」。そして、できたらば、何故そう変更されたのか、についても。

このため、突っ込み不足を少し減点して、4.5とする。

2015年3月18日 (水)

題名のない音楽会 2014年8月

8月3日の放送は休み。

8月はさらに高校野球の中継があり、地デジでの放送は2回抜けた。
例年、このときはBSでの放送のみとなるわけだが、録画も保存もしていない。
たまたま、8月10日の分を見たが、コンセプトも何もない、ただ過去の放送の断片を流しただけのものだった。この時期、こうしたいい加減な内容のものを流すなら、BSでも地デジが休んでいるときは、同様に休んだらどうかと思うのである。

8月24日 「音楽さかのぼり探検隊~『アナと雪の女王』のルーツを探せ!」

こうした企画の場合、音型なりメロディーについて、類似しているものを過去の音楽から見つけてきて披露するものではないだろうか。
処が、「アナ雪」がミュージカルであり、そのルーツはオペレッタであり・・・と話を展開して行くのだから呆れた。さらに遡ってシューベルトの「ます」、そしてさらに「おもちゃの交響曲」に行ってしまうのだから、どうにもならない。何でつながるのか。今でも分からないので、説明されていてた内容は書かない。
青島が出てくる回は、だいたいこうした牽強付会な意見が披露されることが多く、ウンザリする。
「アナ雪」が人気だからといって、それに乗っかって視聴率を・・・なんてもし考えているのであれば、大きな間違いであり、誤りだ。それは視聴者をバカにしていることにもなる。
評点は3。

2014年8月31日 「今さら聞けないクラシックの常識!」

答えにあたる部分は、殆ど知っていたので、書き留める事項は殆どない。
それでも、ゲストと佐渡が繰り広げたトークには興味深いものが多く、楽しく視聴できた。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の第1楽章と第2楽章がつながっているのは、メンデルスゾーンが楽章と楽章の間で拍手されるのを嫌ってだったという話は知らなかった。
番組評は概ねよしとして、4。

2015年3月 5日 (木)

題名のない音楽会 2015年3月1日

前回2015年2月22日放送の最後の予告で、歌謡曲が主体の回となりそうだと分かったので、本来は見る気がなかった回である。

しかし、たまたま起床した時間がその頃だったので、他に見るものもなく、ナマで視聴した。

「ジャンルを超えて歌声でつなぐ・・・」なんて言っていたからね。

「しりとり歌合戦」方式で、つないだ曲は27曲に及んだ。
しかし、結論としては、やはり単なる歌謡曲のメドレーに過ぎなかった。
というか、以前は「歌謡曲」というジャンル名で済むだけの広がりでしかなかった。

堀内孝雄の歌声が、何だかとても聞きとりにくかった。衰えたのか? それとも以前からか?

というわけで評点は付けない。
この番組は、あくまでもクラシックを軸とした番組のはずである。
また、そうであって欲しいのだ。強く訴えたいし、強く主張する。強く乞い願う。
NHKのクラシック番組が貧困に堕ちてしまった今、これしかないのだから。

最後の1曲だけはドボ9の第2楽章の有名なメロディーに歌詞をつけたもの。
しかし、それだけ。
この曲も、私が常に主張しているように、入門用としてならこれでいい。
私も、小学校だったと記憶するのだがこの曲を習ったときは歌をつけでだったし、下校時間を知らせる音楽として掛かっていたという記憶もある。

しかし、それらで知るだけでは入り口に差し掛かっただけだ。
件の第2楽章だが、ほどなくレコードで接するに及び、こんなすごい曲だっとたのかと認識を新たにしたものである。

開始から46小節分のDTMを添えておきたい。冒頭の、絶妙な和音移行にも注目。

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