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2015年4月

2015年4月15日 (水)

題名のない音楽会 2015年4月12日

テーマは「聴いて納得!30分がわかるジャズ100年史」。前田憲男が時代とともに変遷していったジャズの、時代ごとのアレンジをし、音で説明するという企画。
「枯葉」をもとに、次のスタイルで演奏。

  • 前半は、ダンス音楽スタイル→デキシーランドスタイル→スウィングスタイル(ベニー・グッドマンのスタイルと、奏者を増員しハーモニーを充実させた、グレン・ミラーのスタイル。このグレン・ミラーのスタイルが現在のビッグバンドの編成の基本となった)→マンボ・スタイル
  • 後半はビ・バップスタイル→ウェスト・コーストスタイル→モード・スタイル→ロックの要素を取り込んだスタイル(=フュージョン)→フリー・ジャズ

良くこれだけのスタイルをアレンジとして楽譜に書き分けることができたものである。以前からずっと尊敬しファンでもあるが、改めてその才能をスゴイと思った。

デキシーランドジャズについて、「楽譜が読めなかった人が多かったから、いい加減に演奏し始めた」と言った言い回しは、まさに大阪。

最後に前田自身のスタイルとして、前田とエリック・ミヤシロ スペシャル・ビッグバンドによる演奏も披露された。

企画よし、演奏よしで、評点は5。

2015年4月13日 (月)

マーラー 交響曲第10番 インバル盤とハーディング盤

この曲については、私の「題名のない音楽館」内の「マーラー 交響曲第10番」で書いた。
そのページにも引用したが、曲を思い出して頂くため、冒頭39小節分をDTMで作ってみた。

だが、2014年5月に、1楽章のみのバーンスタイン盤を聴いて、認めてもこの楽章だけだし、マーラーの交響曲は、やはり9番までか・・・と自分の立場を再確認しつつあった。

処が、インバルの指揮でたまたまこの曲が放送されていたのを第5楽章の途中から聴く機会があり、改めて全曲盤を入手して聴いてみると、これが中々のものだったのである。

インバルって、ブルックナーの交響曲第4番の異版(第3楽章が全く別の曲になっている版)とか第8番の異版(第1楽章の最後の部分がffとなっている版)などを録音していたりして、若干キワモノ視する向きもありそうだが、どうして演奏はマトモ中のマトモ。N響を指揮してショスタコーヴィチの10番を演奏したときのものはかなりの名演だったし、録画保存してある。

で、上記の全曲盤を聴いてみると、これはひょっとすると、私の第10番に対する考え方を変えた方がいいのかも知れない・・・と思えてきたのである。

そんな折、「てんしな?日々」さんが10番の全曲盤を聴き直し始めたという記事を書いておられるのに気がついた。
中でもハーディング盤が最もお薦めと受け取ったので、早速入手し聴いてみると、これが凄かったのだ。

最初から、もの凄いテンション、もの凄い緊張感をもって始まる。それが、曲の最後まで続くのである。これだと、第1楽章のみ単独で演奏されたものと全曲版の中の第1楽章とを区別する必要もなくなったのではないだろうか。「てんしな?日々」さんが言及されている通り、今後の標準的な演奏として記憶されることとなるかも知れない。
極めて高い完成度を持った演奏である。
先のページでラトル盤を聴いて云々の記載を行ったが、イマイチ納得できなかった理由も、演奏の完成度、曲への思い入れの違いに由来するのかも知れない。

とは言え、音楽自体、オーケストレーションの薄さもあって、昔のハリウッド映画を彷彿とさせる部分もあり、聴きようによっては、安っぽいと思えなくもない。まあこれは、「風と共に去りぬ」の音楽を作曲したマックス・スタイナーが、マーラーに作曲を師事したということだから、ある意味当然なのかも知れない。

処で、「てんしな?日々」さんが色々な人の盤を挙げておられる中でハーディング盤を私が選んだのは、最もお薦めであるように見えたのとは他に、最近彼を、最も重要な指揮者の1人だと思えるようになってきているからである。

これまでにも、2011年6月23日の記事「ハーディング指揮 マーラー室内管弦楽団 ブラームス」と、2012年3月11日の記事「震災の日に演奏したマーラー」で触れている。

そして、上記のインバル盤のライナーノートを読んで気がついたのだが、私は極めて重要な点を見逃していた。作曲家の遺作を後に残された人が補筆・完成させることについて私は全般的に否定する立場なのだが、この曲は、マーラーによって、全曲の略式総譜で完成しており、また、第1楽章と第2楽章そして第3楽章の30小節分は総譜草稿(浄書譜の1段階前)まで進んでいたという事実である。
そして、クックが努力を重ね、演奏者が好んで採りあげるようになってきていてるという事実である。
これだと、あとの人が勝手に作ったものとは、かなり状況が異なる。

上記のハーディングも、マーラーのこの交響曲に、早くから取り組んできているそうだ。

余談だか、「てんしな?日々」さんのページで、この曲を「マーラーの『幻想交響曲』」と例えておられる。
かなり当たっているかとも思うが、大きく違う点がある。
まず、ベルリオーズの幻想交響曲は、振られた腹いせに、彼女を殺し(第4楽章)、地獄で醜い姿にしてしまっている(第5楽章)ことだ。何度聴いても、もうヤケクソである。メチャクチャである。そんな女性と、後には結婚するに至るのだから皮肉だが・・・。

それに対し、マーラーの10番は、アルマが不倫に走っていることを知り、それでも尚愛し続けるしかないマーラーの苦しみを反映していることである。

2015年4月 9日 (木)

題名のない音楽会 2015年4月5日

通例の企画となった「未完の大器」というシリーズ。
今回は、双子の13歳のフルートデュオ 古賀奏美・古賀愛未 姉妹、10歳のヴァイオリン中野りな、そして指揮のチョン・ミン 計3分野4名が紹介それた。

古賀姉妹の演奏は、チマローザの「2本のフルートのための協奏曲」から第3楽章。
これは曲自体を知らず、また私はフルートという楽器についての奏法など全く疎いので、評価する言葉を持っていない。なので評価は割愛。

中野りなは、ヴィエニャフスキの「華麗なるポロネーズ」第1番から。
これは、何と!4分の3のヴァイオリンで演奏したので驚いた。この楽器をやったことがある人なら周知のことなのだが、ヴァイオリンという楽器は、体も手も小さいときからオトナ用の楽器を使うことをせず、体と手の大きさに配慮して、確か8分の1から始まり、4分の1、2分の1・・・と進んで最後にオトナ用に到達する。
だから、フルサイズでないヴァイオリンで協奏曲形式の曲を弾いたので驚いたわけである。
この曲は聴いたことがあるし、ヴィエニャフスキという作曲家も聴いたことがある。ヴォイオリンの曲としては一般的な作曲家なのだろうか。結構スゴイ演奏だった。

チョン・ミンは、何だか見たことがあるような名前だと思ったが、チョン・ミュン・フンのご子息だそうだ。「運命の力」序曲を演奏。これも中々良かった。
改めて聴くとこの曲、かなりテンポの移り変わりが激しい曲なんですね。
この人は、もうレッキとしたプロだし、当日振った東フィルとの契約もできている。
年齢的に、指揮者としてはまだまだ「未完の大器」だとして出演させた由だった。

ヤルヴィ親子のように、揃って世界的な指揮者となる日が来そうだ。

企画・演奏ともに良く、評点は5.

2015年4月 7日 (火)

題名のない音楽会 2015年3月29日

「もう1度みたい名場面!」というタイトルで、2014年度に放送した番組からベスト5と、収録後にさだまさしがアンコール曲として歌った「北の国から」が放送された。

私は、初期のさだまさしは結構好きだったが、途中から何やら説教臭くなり、また左翼的色彩を帯びた言動が目立つようになってからは、余り好きではなくなった。
今回披露されたアンコールも、収録会場も番組もいやに盛り上がっていたが、私は何も感じず、醒めきっていた。

あとは、「ベスト」とはいうものの、何れも私が高くは評価できなかった回のものが殆ど。
見続ける気が失せ、途中は飛ばし飛ばし見るに留めた。

まあ、典型的な手抜き企画ですな。
本来だと、評点0か1と言った処だが、ちゃんと見てないこともあり、評点は「つけない」ということにする。

2015年4月 5日 (日)

題名のない音楽界 2015年3月22日「

「激突!『打』楽器バトル ジャズピアノ×津軽三味線×マリンバ」という企画で、津軽三味線の上妻宏光、ジャズピアノの松永貴志、マリンバの塚越慎子(つかごし のりこ)による演奏が展開された。
本来の打楽器はマリンバだけだが、ピアノも三味線も叩く=打つ ような演奏法もあるので、一纏まりに括って出場させたとのこと。

私がマリンバという楽器がイマイチ分からないためもあるだろうが、マリンバとの組み合わせによるものは何れも良いと思わなかった。良かったのはジャズピアノと津軽三味線の組み合わせ。
これは、ジャズというものと津軽三味線が良く合う、ということの例だとも言えるだろう。
私がレコード時代に愛聴していた「木田林松栄と、石川晶とカウント・バッファローズ」による、津軽三味線とジャズバンドが協演したものがあった。
改めてCDで持っておきたいと思い、レコードもCDも探したが見つからず、やっと「日本の響き・・・和で奏でる日本のメロディー」というセット物の1枚に含まれていることが分かり、その中の1枚だけを目的に買ったのだ。(アマゾンで検索しても見つからない。幅広く中古市場などもあたる必要がある。時々、レコードの中古として出ることがあるが、かなりお高い)

とまれ、ジャズと津軽三味線が合うということを再確認させてくれたので、少し甘めだが評点は5とする。

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