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2015年2月

2015年2月11日 (水)

題名のない音楽会 2015年2月8日 ラフマニノフP協3

名曲百選シリーズの一環として首記の曲が採りあげられた。
番組ホームページを見るとこれで24回目になるようだ。シリーズ開始時点では、100なんてすぐに到達するものと思っていたので、意外と言えば意外。

チャイコフスキーとショパンの影響を受けているということで、彼らの曲の一部を青島広志が弾き、それを及川浩治がラフマニノフの、該当すると思われる箇所を演奏して対比させるという方法で番組が進められた。

作曲家だからある意味当然なのだが、青島広志の演奏するチャイコフスキーもショパンも中々のものだった。見なおした人も多かったのではないか。

演奏は第3楽章のみ。多分省略はなかったはず。
悪くはない演奏だったが、始まりはややかったるく、それでも終わりにかけては盛り上がりもあった。ということで、評点は4.5。

まあこの曲は演奏が難しいのだろう。
番組で言われていたのは、日本で弾ける人は数人だけだとのこと。
私見ではもう少ししると思うが、それでも私の基準となる演奏が未だにアルゲリチッチのものだという点からしても、つまり中々名演には巡り逢わないということからしても、演奏が難しいことは確かなのだろう。

この曲が重要な役割を果たす小説を「ミニ書評」で常推薦ととしているが、その前提となる「ある条件」が、かなりあり得ないことを前提としているのも、この曲の演奏の難しさに由来しているのである。
そしてどこかに書いたが、「こんな曲、弾けるわけがない」とされたのが、ルビンシュタインなどのピアニストが「やってみよう」という気にさせたのが、作曲者自身のピアノで、マーラー指揮! のニューヨーク・フィルの演奏だったというのが面白い。

さすがにマーラー指揮の録音は残っていないが、作曲者の自作自演の録音が残っているので、参考までに。
一度聴かれることをお勧めする。
と言うか、アマゾンに出ている視聴部分を聴いただけで、凄い!と思われると信じる。

2015年2月 5日 (木)

ショパン ワルツ集 

(演奏 アリス=紗良・オット)

てんしな?日々さんが少し前に触れておられたのがアリス=紗良・オット。
正直な言って余り注目はしてこなかったのだが、てんしな?日々さんが紹介しておられたページの動画を視聴し、すっかり参ってしまった。端的に言って、ファンになったのだ。

タテ続けに何枚かのCDを手許に置くこととなった。
その1枚がこれである。

ショパンのワルツ集というと、私も何種類か持ってはいるが、中々「これ」という演奏に巡りあわないできた。古めの録音のものが多く、音としても満足できるものはなかった。

彼女のCDは、音が素晴らしく優れていて、演奏も、私の理想にかなり近いショパンを聴かせてくれた。
まだまだベートーヴェンなどは深みに欠けることを感じてしまうし(アマゾンのページに載っているので聴いてみられたら分かるはずだ)、ショパンももっと凄味のある曲は似合わないかも知れない。テクニックは凄いのだが、却ってその巧さが、「深める」ことにはマイナスとなるのかも知れない。

ただ、ワルツ集くらいだと、丁度良いようだ。お薦め度 5。
私の入手したのは輸入盤だったが、今は国内盤しか載っていないようだ。

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