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2015年1月

2015年1月31日 (土)

題名のない音楽会 2015年1月25日 動物の謝肉祭に詩をつけた

詩をつけたのは、何と!谷川俊太郎。
聞くと、児玉麻里・児玉桃姉妹のオファーによるものだそうである。

この姉妹のピアノに、管楽器と弦楽器は必要最小の人数で、しかし何れもエース級を揃えての演奏。そして詩の朗読は児童合唱団によるものだった。

企画意図は悪くないし、詩も中々のものだった。
元々私的な演奏会にかけられたものだから、管弦の編成はむしろ妥当だろう。

しかし、曲のかなりの部分を省略してしまったのはいただけない。全曲版があるなら、是非とも聞いてみたい。
全曲やらないと、終曲で、それまでに登場した動物が再登場する感じの面白さが伝わらない。

そして、この曲は決して子供向けの曲というわけではない、ということを、もっともっと強調しても良かったのではないだろうか。
とりわけ、今回省略された「化石」なんか、皮肉のオンパレードだ。自作の「死の舞踏」を下敷きに、誰でも聞いたことのあるメロディーが化石扱いされるわけだから。

それと、「ピアニスト」だが、もっと下手に演奏すべきではなかったか。「できるだけ下手に演奏せよ」と作曲者が楽譜に記載しているのだ。
児玉姉妹だから下手に演奏することはできない・・・ということはないはずだ。実際、2005年のベルリン・フィルのヴァルトビューネでは、ラベック姉妹がそれをやって、大受けしていたのである。
それが耳に残っていたものだから、DTMでも試みたのがこれ。

こうすることによって初めて、ピアノの練習に日々苦労している人間の哀しさ・おかしさが伝わろうというものだ。

全体を通じて、これは「冗談音楽の元祖」とでも言うべき作品なのであるというのが私の持論である。だからこそ、冗談がキツ過ぎるとして、生前には出版されなかったのだ。
一番分かりやすいのは今回も採りあげられた「亀」だろう。
原曲はこれで・・・少し長めに入力していますが・・・。

「動物の謝肉祭」ではこうだ。

まあしかし、終曲の前にこんな曲が配置されているから、本質が見えにくいのかも知れない。「白鳥」だ。ピアノ2台とチェロ独奏。
しかし、何でこんな素晴らしいメロディーが浮かぶのだろう。

というわけで、企画は中々良いのだが、解説と演奏にいささか不満があるので、評点は4.

尚、この曲のことをもっと知るには、バーンスタインの演奏がベストだ。私も、これを何度か聴くうちに、この曲が「冗談音楽の元祖」であると思うようになったのである。

2015年1月29日 (木)

題名のない音楽会 2015年1月18日

「日本のオーケストラ文化は兵庫発!?」とというテーマ。

宝塚歌劇の座付オーケストラが、京阪神エリアのオーケストラ文化の嚆矢(こうし=始まり、先駆け)だったという話である。
これはマア時々言われてきていることで、さほどのネタではない。
しかし、そのオケがブルックナーを日本初演したというのには驚いた。1931年4月のことだそうである。昭和6年だ。この年は「満州事変」の起こった年であり、翌1932年の五一五事件、1936年の二二六事件・・・と戦争ムードが盛り上がってきつつあった時代である。

久しぶりに純名里紗が出てきた。佐渡とのやりとりや感想など実に適切で、クラシックの素養もあるようだと思って見ていたが、番組ホームページの情報を見ると、現役トップの頃、ウィーンフォルクスオパーでオペレッタをやったことがあるそうだ。

番組内では、4番の第1楽章と第4楽章の抜粋が演奏された。
抜粋とのことだが、私は聴いていて、どこが省略されてているのかよく分からなかったのが正直な処である。最近余り聴いていないからでもあるが、ブルックナーの音楽の特性でもあるだろう。

そうしたことを抜きにしても、演奏は些(いささ)か軽い印象。
そして、最近の頃だからノヴァーク版だと思うのだが(番組で、誰の版か明示されず)、第4楽章の最終部で第1楽章の主題が高らかに奏されるのだが、ハッキリ聞こえなかった。このため演奏は減点。

ただ、初めて聞く話だったので、企画は良かった。
総合評点は4.

2015年1月13日 (火)

題名のない音楽会 2015年1月11日 祈りから生まれた劇場

2015年第1回の「題名のない音楽会」は、ことし阪神淡路大震災から20年めを迎えることに関連し、首記のテーマで兵庫芸術文化センターと、兵庫芸術文化センター管弦楽団(以下PACと略記)を採りあげた。

ひょっとして・・・と思って見ていたら、やはりひょっとした。
ここのゼネラルマネージャーの林氏が登場したのだ。
余りオモテには出てこなかった人だ。私が記憶する限りでは、通算2回ではないだろうか。

彼は朝日放送からザ・シンフォニーホールに移り、そこで国内外から演奏家を集めて演奏会をプロデュースしていた。
その後、阪神大震災を経て、復興記念事業として設立された兵庫芸術文化センターに移り、事務局長として、佐渡裕とともにPACを育てて行った人物なのである。

番組でも余りこのことには触れていなかったし、この番組のページでもゲスト扱いしていないのだが、私がこのことを知っているのは、彼が中学・高校を通じた同級生だからである。
単に同じ学年にいたというレベルではなく、吹奏楽部と音楽研究会で一緒に過ごし、年賀状を今でもやりとりし、つい3年ほど前のことだが、私がどうしても思い出として探して欲しかったソフトを、かなりの手数をかけて探してくれたりする位の関係だ。

佐渡の要望だとかで1曲だけ、「天国と地獄 序曲」のギャロップ部だけを指揮したが、中々のものだった。よくこうした人が振ると、オケが勝手に演奏したりするものたが、ちゃんと総譜を見ながら振っていたし、確かに指揮になっていた。
ゲストの安藤忠雄も佐渡も絶賛したのだが、私にすれば上記のキャリアを知っているからこそ、ある意味では当然だとも思った。

私は実際に指揮する機会などないだろうからDTMで鳴らすが、この部分である。

当時、吹奏楽部と音楽研究会でも一緒だった同級生の中で、彼は本当に音楽の場をつくる仕事についたわけだ。
も1人挙げると、大学から企業人となっても楽器を続け、最近アマのオケとは言え、母校の大学のオケにゲストとして演奏しに行っているという男がいる。

私はDTMに行きついたわけである。

もう1曲、佐渡が「未完成」の第2楽章を演奏したが、その始めの部分をDTMで。

番組内容も曲目も良く、評点は5点。

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