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2014年3月

2014年3月31日 (月)

クラシック倶楽部 伊藤恵&ヤング・ミュージシャンズ

2014年3月28日 午前6時~6時57分 BS-Pで放送。

たまたま朝早く起きる必要があって、たまたまこのチャンネルに合わせたら、この番組に行き当たった。
以前は、よく見ていた時期もあったし、常に録画設定をしていた頃もあった。しかし、中々「これ」といった内容の回に当たることがなかったので、録画することは止めてしまったのだ。

で、今回の内容も、良かったから書いているのではない。

シューマンのみのプログラムだったようだが、それも放送内容全てではなく、ピアノ五重奏曲の第1楽章の終わりの頃から見始めたので、放送内容全体について書くことはできない。
できないのだが、ハッキリしているのは、中々厳しいものがあるナという感想を持ったということである。

面白くないのである。メリハリもないし感情の起伏も平坦。厳しさも哀しさも皆無だ。

いや、分かっているのだ。
私にとって、この曲のベストな演奏は、アルゲリッチ、マイスキーらが参加した、「東日本大震災のためのチャリティーコンサートinベルリン での演奏である。
これについては、既にこんな記事を書いている。

http://dainashibekkan.cocolog-nifty.com/music/2012/11/post-2770.html

もちろん、比べる方がおかしい。格が全く違うのだから。
また、あの時期に特有だった緊張感とか、その場の雰囲気もあずかってのこともあるだろう。今に至るまで、その記憶が未だにあせないでいるためかも知れない。

で、録ってあったBDで見直してみた。

そう、やっぱりそうだった。この曲はやはりこうだったのだ。

第1楽章の第2主題?が出てきて、それが何回か繰り返されるうちに、涙が溢れてきて辛くなってきた。で、途中で止めた。

こんな演奏が出てきたら困ってしまう演奏家も多いだろうなぁ。

もちろん、件のチャリティコンサートを聴くよりも前から、何回かはこの曲を聴いていた。しかし、このときの演奏によって、初めてこの曲の良さが分かったという演奏だったのである。

こういう演奏に出会ってしまうと、中々他の演奏では聴く気がしないのも、率直な処だ。

2014年3月30日 (日)

題名のない音楽会 2014年3月30日 春休み 視聴者リクエスト ベスト10

まあ、年度末の手抜き企画ですな。

タイトル通りの内容で、10位から発表していくもので、それでも、10位に伊福部昭の回が出てきたときは、「オッ」と身を乗り出したのだ。ひょっとすると、期待していいのか?

しかし、その期待は、9位の発表で、すぐに裏切られることとなった。ジミー・ペイジを採りあげた回がランクインしたので。
この回は、私が、佐渡裕がMCとなって以降、初めて録画保存しない決断をした回だった。

この「題名のない音楽会」に対する批評。色々な事情や、率直に言って私の怠慢もあり、ずっと書かないで過ごしてきたが、それでもいつかは記事化しようと思って、視聴しながらメモを取る、ということを続けている。それも、もう唯一のものとなってしまっているのだが・・・。
で、ジミー・ペイジを採りあげた回について余りにも失望の度合いが大きく、5点満点とすると0点だナと考え、この際、5点満点点数と、一言だけ書く程度にすませて良い回もあるナと思い至り、全面的に採用して行こうと決めた、そのキッカケとなった回なのである。

その点で、今回の番組については、3点。

で、ベスト10の話だが、1点しかつけられない回の分が2つランクインしていた。1つは「おじさんコーラス大集合」で8位。
そして何と第1位となったのが「東北から響け あさ9時だヨ 全員集合」ときたもんだ。

おかしいでしょ、これ。

私なら絶対入れるのが、庄司紗矢香とBBCフィルが共演した回。そして、平原綾香がホルストの活動した地を訪問した回。また、クラシックソムリエ選手権の回でもいい。

そもそも、この番組って、クラシック音楽の番組でしょ? 少なくとも、クラシックに主軸を置いた番組のはずでしょ? 本当にこのランキングが視聴者の投票によるものとだとしても、軌道修正をしてもっと違う回のものを入れるとか、さらに言えば、余りにもクラシックから外れた内容の企画なんて、通さないのが見識というものでしょ?

って思って飛ばし飛ばし見ていたら、最後に「これからも、あらゆるジャンルの音楽を聴いて頂きます・・・」などとホザきおった。
ダメだ、これは。

結構多くの人が書いているのだが、やはり黛敏郎が亡くなった時点で、「題名のない音楽会」という番組は、終わったのかも知れない。
でも、迷走のあげく元の「題名のない音楽会」という名前に戻ったとき、大いに期待したのだけどねえ。

そして、その期待に違わず、かなりいい企画の回があることも事実なのである。
である限り、この番組に対する批評は続けて行くつもりである。

2014年3月25日 (火)

休載経緯ご報告(6) 移調楽器 補足

当ブログで、3回にわたってfinale2012での移調楽器設定について書いてきたが、ここで要約しておくと、次の通りとなる。

  1. 当初その楽器に割り当てられている調は、そのまま入力。割り当てられていない調にするときは、「移調楽器」」欄をクリックすると表示されるリストから、「どの調にするか」を選択する。もとの調から何度移調して・・・と考える必要はない。
  2. 「移調楽器」」欄をクリックしても表示されない調にするときは、その欄の「その他」から作成する。最も近い音程の調で表示されている「音程」と「半音の増減」を参考に、主として「半音の増減」の数値を加減して設定する。デフォルトで示されている楽器の調と異なる設定としたときは、名称を変更しておくとよい。
  3. そして、調号を表示していない楽器の場合は、「移調楽器」欄の「その他」から、クロマティックにチェックを付け、さらにその五線の「五線の属性」で、「調号を無視する」にチェックを入れる。

ここで示した手順は、あくまでもfinale2012で、総譜を見ながら入力して行く私のようなニーズの場合のことである。既にfinale2014がリリースされていて、もう少し分かりやすい手順が用意されている由の情報もあるので、導入を決断して使ってみることがあれば、また報告したい。

以上のことを踏まえて、補足として次の点に気が付いたので、併せて記しておきたい。「惑星」の入力で気がついた。

ホルンFについて、調号を無視して記載している部分と、調号アリで記載している部分が混在していた。1曲の中、例えば「木星」の中でさえ混在表記があった。クラリネットB♭を含み、木管楽器でさえ調号を無視して書いてある箇所がある。何れも、曲アタマてに示される調号や、曲の途中で示される調号が、ヴァイオリンなど、明らかに移調楽器ではない(移調楽器として扱われることが稀な)楽器との、調号の対比によってつじつまが合うとか合わないとかによって見分けが付くので、注意が必要。

こんな処である。というわけで、「木星」の最も有名な箇所を。

http://tkdainashi.music.coocan.jp/holst/jupiter_bars193to233.mp3

「休載経緯のご報告」の音楽編は、一応これで終了とする。その他については近いうちに「ミニ書評」で扱う予定。

2014年3月24日 (月)

休載経緯ご報告(5) 移調楽器の設定 続々

さて残る課題は、デフォルトで準備されていない調への、移調楽器の問題だった。

E調のホルンというものが設定されている曲が、結構あった。
処が、デフォルトで準備されている移調楽器の調は、Eに近い音で、F、E♭、Dなどである。とくにE♭などは3通りもの方法が載っている。

最初は、スコアの記載が間違いなのだと思った。Eというのが誤りで、E♭が正しいのではないかと思った。しかし、そう設定すると、とんでもない音になった。
Fを試し、Dを試し、その間ネットでも色々と調べたが、解決にはつながらなかった。
とくに私にとってニーズの高かったのは、ドヴォルザークの、あの有名な、交響曲第9番「新世界より」の第2楽章だ。その冒頭の、金管を中心にした和音進行である。

とりあえずの策として、上掲のスコアの解説に、実音による和音構成が記載されていたので、実音によって各楽器に振り分けながら入力し、そのまま移調楽器の設定・・・というヤヤコシイ手順で、とりあえず「らしい」音になったので、公開した。

しかし、冒頭部分はそれで良しとして、後の方まで続けて行くには、こんな弥縫策(びほうさく)ではダメだ。
そもそも、調性を表示する方法だと、E調のホルンというのが正しいとすれば、この曲は変ニ長調なので、E調のホルンだと、♭が9個! もつく勘定となる。(♯4個を消すために♭4個。そして変ニ長調が♭5個なので、合計9個)。「同音異名の簡単表示」などの機能はあるが、そうして見た処で、かえってスコアとの比較でおかしなことになって行くばかりだった。

1年以上は、考えたりテスト入力したり、ネットで調べたり、参考になるかも知れない本を買い漁りしたと思う。残念ながら調べはつかず、テスト入力は全て失敗し、参考書でこの件を解決するものはなかった。

だから、今から書くのは、結構貴重なことであって、ニーズもそれなりにあるはずだ。少なくとも、私の程度のレベルて゜しかないアマチュアにとっては・・・。

E管のホルンに設定する手順を例にする。

  1. スコアマネージャーを開き、変更する楽器(五線)を選択。
  2. 「移調楽器」で「その他」を選択して「移調楽器の設定」を開く。
  3. 「クロマティック」をクリックし、その右の欄から「その他」を開くと「音程」が出る。
  4. ここで、Eの場合は、音程-3(マイナス3)、半音の増減0 (ゼロ)と入力して「OK」を押して画面を閉じる。この意味は、3度下げて、半音は増減しない、という意味だ。

手順3で、「クロマティック」の上の欄に表示される「音程の設定」でも、手順4と同じである。

あとは、これまで述べてきた手順により、五線ツールによって、「調号を無視する」に設定する。

こうした手順が分かったのは、DTMの改訂作業もかなり進んだ、今年(2014年)の1月になってからのことだ。自力で解決できた。

ある夜、「音程の設定」で色々と触ってテストしている夢を見たのだ! デフォルトで準備されているE♭の設定で表示されている、「音程の設定」を色々と触っている夢だった。かなりハッキリと、「半音の増減」を調整していた。

起き上がって早速試してみたら、見事に夢に出た通り、完成したわけである。

こういうことだ。
デフォルトで準備されているE♭の、「音程の設定」を確認すると、「音程マイナス3、半音の増減1」となっている。これは、3度下げて半音1個分上げるので、2.5度、即ち短三度下げるということだと見抜いた。
すると、E調だと長三度下げる必要があるから、「半音の増減」をゼロにすればいいわけだ。

あとは同様の方法で、デフォルトで準備されていない色々な調への設定ができることになるわけだ。

尚、こうして設定したホルンやトランペットなどは、音の出る・出ないや音の効果もあって、オクターブ下げたりする操作が必要になることがあるようだ。

こんなことで、ドヴォルザークの、交響曲第9番「新世界より」の第2楽章の冒頭の部分も、スンナリ入力できるようになり、音もキッチリと合った。

そうしてできた改訂版がこれ。
その前に、ここで出てくるイングリッシュホルンが、いかに素晴らしい効果を出しているかを確認する意味で、「もしこの旋律をオーボエでやったら」というのを挙げておく。

http://tkdainashi.music.coocan.jp/dvorak/ob_ver_short_sym9_2ndMvt.mp3

http://tkdainashi.music.coocan.jp/dvorak/sym9_2ndMvt.mp3

どうだろう。普通なら、オーボエを使うのではないだろうか。よくもイングリッシュホルンで吹かせることを考えついたものだ。イングリッシュホルンに演奏させることによって、故郷のチェコへの郷愁だとか、寂しさだとかいうものを思い起こさずにはいられない・・・とも聴ける。それによって、一般的な寂寞感といったものに繋がると言ってもよい。
で、この楽章が、いや曲全体でも、深みを増し、よく知られた曲でありながら、決して通俗曲に堕することなく、永く親しまれる・・・ということとなるわけだ。

2014年3月23日 (日)

休載経緯ご報告(4) 移調楽器の設定 続き

finaleで移調楽器を設定するとき、デフォルトで準備されていない調に移調楽器を設定するにはどうするか・・・という課題を前回提示した。

しかし、その前に押さえておきたいのが、「調号を表示しない移調楽器をどうするか、ということである。
クラシックの作曲家の殆どが、F調のホルンにせよトランペットにせよ、またB♭のトランペットにせよ、調号を表示しないで記載しているのである。

こうした記載をしているのは、ホルンとトランペットが主なものである。
ホルンやトランペットは、元々色々な音程を出すことが苦手な楽器であり、幾つかの調のものを揃えておいて、作曲家の指定によって吹き分けるようにしていた。現在のようにバルブを備えて色々な音程を1本で吹くことが可能となるのはずっとずっと後のことになる。
そのため、演奏者の便を考慮し、楽器の調だけを指定しておいて、異なる調の楽器を使用するときでも同じ指使いで吹けるようにした・・・という歴史的な背景があるらしい。

この辺りの事情については、下記の2冊の本に詳しい。
何れも、私が信頼をおいてやまない人であり、また内容も幅広い人に参考となるはずだ。クラシック、とくにオーケストラ音楽に関心のある方にはおススメだ。

調号を表示せずに記載している楽譜を入力するとき、通常の設定だとどうなるか。
例えばB♭調の曲の場合、移調楽器ではない楽器には、♭が2個付く。F調のホルンであれば、♭が1個だ。
しかし、調号表示をせずに記載されているホルンのパートで、変化記号がついていたら、どう解釈するのか。シに♭がついていたら、元々シに♭がついている楽器なので無視するのか、それともダブルフラットなのか。では、♭のついていないシはナチュラルを付けるのか、付けないのか。

こういったことが、♯や♭が多い曲だとますますこんがらかってくる。♯の多い曲で♭系の楽器を使うとき、また反対に♭の多い曲で♯系の楽器を使用するときは、それに輪を掛けてややこしくなってくる。

このために、ホルンやトランペットの音の響きがイマイチだが・・・というままで公開していた曲が相当数あった。ただ、公開はしていたが、余り自慢できないものもあるのが、ホンネに近い部分でもあった。

それが、次の参考書によって解決したのである。

詳しい手順は上記の本によってあたって頂きたい(他にも、色々と参考にしたい項目がある・・・但し2014年版では不明)ので、簡単に書いておくと、

  1. 1.スコアマネージャーを開き、設定したい楽器を選択し、「移調楽器」の欄をクリックし「その他」を選択。「移調楽器の選択」画面を開き、「クロマティック」にチェックマークを付ける。OKで画面を閉じる。
  2. 2.五線ツールを選択し、設定したい五線を選択。「五線の属性」画面を開き、「五線の動作」の欄の、「調号を無視する」にチェックを入れてOKで画面を閉じる。

必ず、この両方の設定が必要。
実は、上記の参考書に記載のあることにはとっくに気付いていた。しかし、説明が2ページにわたり、続きの説明がページをめくった処にあったので、片方の設定しかせずにいた。このため、どうしても音がおかしい・・・ということが暫く続いた。
1ページまたは2ページでも見開きで説明してしまっている項目が多い本なので、気付くのに時間がかかったのだ。

こうして両方の手順でシッカリ設定し直してみると、上述した臨時記号の関連もあって、微妙に半音ズレたり、全音違ったり、調そのものが3度とか5度とか狂っているものが散見された。

逆に言うと、音程がピタッと合ったときのホルンの音! 所詮本物の楽器ではないし、ホルンだけならもっと輝かしい音を出すソフトもあるのだろうが、それでも木管楽器と金管楽器の中間の位置づけを占めていると言われるホルンの特性が、よりよく分かるようになったのである。なぜホルンという楽器を作曲家が欲したのか、ということも。

そして、作曲家によって、オーケストレーションの方法が異なるのは当然としても、とくにホルンの使い方だけでも個性が出るものなのだということも理解を深めることができた。
そこで全面改訂に拍車をかけて行ったわけだが、まずはチャイコフスキーから始めた。

ここでは、「花のワルツ」と、交響曲第5番第2楽章の初めの方を引用しておく。

http://tkdainashi.music.coocan.jp/tschaikowsky/nutcracker_flowerwalz.mp3

http://tkdainashi.music.coocan.jp/tschaikowsky/tchaiko_sym5_2nd.mp3

この内、「花のワルツ」は、今は昔、Macを使っていた頃、ヤマハから出ていた「ハローミュージック」という、音源・キーボード・シーケンサーのセットによって、例題として紹介されていた曲だ。私がPCによるDTMと関わった初めての曲でもあった。
テキストに一部しか載っていなかったので、その後スコアを入手し、この全曲、さらに「くるみ割り人形」の組曲全部を入力していった、私にとっては想い出の深い曲だ。大好きな曲でもある。
finaleでは遙かに簡単に入力でき、表情づけもかなり可能だ。

さて、残る課題は、デフォルトで準備されていない移調楽器の件である。これが中々難題だった。上記の参考書にも載っていないし、ネットで色々と調べても、スパッとした解答を見つけることができなかったのである。

しかし、とうとう辿り着いたのだ。早く言うと、自力で解決に至ったのである。

(この項さらに続く)

2014年3月20日 (木)

休載経緯ご報告(3) 移調楽器の設定

移調楽器の設定と言っても、デフォルトで用意されている調の楽器を、デフォルトで用意されている調で演奏させる場合は、何の問題も発生しない。

B♭管のクラリネットを、B♭の調のまま使用する場合などである。
曲の調がB♭であれば調号は付かない。曲の調がCであれば、♯2個の調号が付く。
この辺りは簡単な法則というかルールを理解していれば、何でもないことなのだが、移調楽器の説明をしている参考書などで、意外と触れているものが少ないのも実情だ。というより、なにやら複雑怪奇な説明が横行している。
実際に、あとで説明する事項を調べるために、移調楽器の解説書を何冊かあたる機会があったのだが、役に立ったものは皆無だった。

吹奏楽をやったことのある人ならご承知のことだが、「C調を基点に考えて、♭が1個の調の楽器には、♯が1個余分に付く。♭が2個の調の楽器には♯が2個余分に付く。以下同じ」ということなのだ。理由も簡単なことなのだが、要は♭の調の楽器の場合、その調の♭の数と同じだけ、♯が付くと言うこと。♯の調の移調楽器の場合は、その逆。

言い替えれば、♭をマイナス、♯をプラスと考えて、ある調の移調楽器の譜面は、プラマイゼロになるように記載されるということなのだ。

で、finaleだけではないのだろうが、現在のDTMソフトの場合は、最初の楽譜を設定する際に、移調楽器は移調楽器として適切に処理してくれる。一々「この楽器の調はB♭だから、♯を2個余分に付けて・・・」などと考えながら設定する必要はない。
B♭の調の楽器であれば、C調の曲なら♯を2個付けた形で自動的に設定してくれる。

逆に、移調楽器が正しく設定されたか(勘違いで別の楽器を指定したりしていないか)を確認する役割も果たしてくれる、ということでもある。B♭管のクラリネットを指定したつもりが、C管のクラリネットを指定してしまっていると、調号がフルートやオーボエなどと変わらないので(フルートやオーボエは、通常、移調楽器として扱われることはないので)、すぐに分かるわけである。

そんなわけで、デフォルト設定されている調の楽器をそのまま使用する場合は、何の問題もないこととなる。
クラリネットであれば、通常のB♭管の他にC管も用意されているので、かなりの範囲に対応できる。
しかし、ホルンはF管しかない。トランペットはB♭管しかない。
であるのに、E管のホルンだとか、F管のトランペットが指定されてている曲が結構あるのだ。これをどう扱うのか。

実は、他の調に「変身?」させて使うことのできる機能がある。それを使うと幅広い調の移調楽器が使えるのである。
「スコア・マネージャ-」を開いて、設定したい楽器(=五線)を選択し、「移調楽器」欄をクリックする。すると調のリストが表示されるので、そこから移調設定を選択すればよい。

ただ、まず基本的なことだが、私が当初理解し辛かったのが、B♭管から何度移調して・・・などと考えるのではなく、ストレートに、何調にするという設定をすることである。
元の楽器が何調の楽器で、そこから何度移調するから・・・ということではなく、新たに設定したい移調楽器が何調であっても関係なく、設定したい移調楽器を何調にするということだ。

デフォルトで設定されたトランペットがB♭でもCでも、F調のトランペットを設定したいのであれば、移調設定リストから「F調」を選択すればよいのである。
ホルンなどはもっとハッキリしていて、デフォルト設定されるのはF管しか用意されていない。E♭管とかG管の指示がある場合、F管から何度移調して・・・ではなく、そのままストレートに「E♭」だとか「G」を指定すれば良いのである。
そして、ちゃんとそのように設定したという「覚え」のために、「正式五線名」をクリックし、そこを書き換えておくと良い。日本語にも対応してているので自由に変更すればよい。

ただ、これを替えてもデフォルトで設定されてしまった名称は変わらない。
何か方法があるような気もするが、実践的にはこれで十分だろう。

ただ、どうしても困るのが、ここで設定されていない調に移調楽器設定をせねばならない場合である。

(移調楽器設定の件 続く)

2014年3月18日 (火)

休載経緯ご報告(2) 「題なし音蔵館」収蔵音源改訂のポイント

収蔵音源改訂のポイントは、次の通り。

1.テンポと曲想の見直し

遅すぎると思われた曲について、概ね速い方向に改訂。曲の途中でテンポを変更する曲も増やした。併せて、曲想についても、可能と見た曲は、強弱記号を付加したりして実行してみた。ここで参考に供させて頂いた演奏家の皆さんは次の通り(順不同)

  • 指揮者・・・カラヤン、ベーム、クナッパーツブッシュ、モントゥー、ライナー、ケルテス、マリナー、バーンスタイン、プレヴィン、パーヴォ・ヤルヴィ、デュトア
  • ピアニスト・・・宮沢明子、小山実稚恵、仲道郁代、小林愛実
  • オルガン・・・リヒター、ハーフォード

2.音量の増強と楽器バランスの修正

finaleのミキサーの使い方がまだよく分かっていないこともあって、全体的にレベル100を余り越えない程度の音量にしていた結果、音が小さすぎたものとなっていたのを改善。
併せて、楽器のバランスについて、音量で調整可能なもので気になったものは、然るべく修正。

3.移調楽器の修正

現在のこうしたソフトでは当然なのかも知れないが、例えば移調楽器ではないフルートがやっているメロディーや音型を、移調楽器であるB♭のクラリネットでもやっているとき、フルートのメロディーや音型をそのままコピペすれば、そのまま正しく移調された上でクラリネットにコピーされる。
だいぶ前に私がDTMをやっていた頃に使っていたソフトでは、移調した音で入力して行かねばならなかったと記憶する。このため、入力用のMIDIキーボードには細かな設定のできるトランスポーズ機能がついていると便利、ということになり、私がDTMを再開するにあたって、この機能を重視して検討を始めたという経緯もあった。

しかし適当なものが見当たらず、先行して導入し使ってみると、何の移調設定もせずに例えばF管のホルンに入力していくと、そのままF管に移調された状態(音)で入力されていく、ということが分かった。しかも、このキーボード用のドライバも(付属はしているが)不要だとしうことも分かった。
とすれば、自分にとって使い易いものを選ぶたけのことだ。一応、このキーボードにしている。私はデスクトップでPCのキーボード(ややこしいね)の前に置いて使うので、ミニ鍵盤が適している。以前使っていたヤマハのミニ鍵盤のものは大きすぎて邪魔になることもあって、下記のものを導入した直後、直ちに処分した。

というわけで、そこまではいい。というか、すぐに分かったことである。
しかし、大きな課題があった。

クラシック音楽の作曲家の場合、ホルンやトランペットでは調号を表示させずに記譜していることが多い。
例えばC調の曲の場合、普通ならホルンFには♯が1個ついてト調、B♭のトランペットには♯が2個ついてニ調で表記されるべきものだ。しかし、多くの場合、この表示がない。

これをどうするか。

(この稿続く)

2014年3月17日 (月)

休載経緯ご報告(1) 「題なし音蔵館」改訂完了しました

昨年11月8日の記事を最後に長い休載となりました。
その前から、「題なし音蔵館」に収録しているDTMの改訂を進めていて、休載開始日から数えても4ヵ月以上かかってしまいました。

とくに、今年に入ってからは、「今週の終わりには、完了の『祝杯』をあげたい。いや、あげられるのではないか」と何度思ったか分かりません。
ようやく、昨日3月16日にようやく、改訂が完了し祝杯をあげることができました。

最初は、今後ますます多くの方にお立ち寄り頂くようにしたいと思い、その際に上記「音蔵館」にお越し頂くにあたり、余りにも出来が悪いものをお聞かせするのも気が引ける感じがあったもので、既にアップしてあった曲の改訂だけを進める予定でした。

ところが、進めて行くうちに、この曲はもっと演奏範囲を広げたい、ここの音はもっと大きくしたい、この曲が載っているのだから、この曲も載せたい・・・と色々やりたいことが拡がって行き、新規の掲載曲も作りながら同時に改訂も進める、といったやり方になったので、思いの他時間を要してしまったのです。

まだもう少し載せたい曲もあり、また何よりもまだまだ完成度が低いものもありますが、ある意味キリがないので、一旦ここで改訂完了としたわけです。

このページから上記「音蔵館」に行けるようにしていますが、そのガイドもかねて、幾つかの改訂または新規曲をこのページでもご披露していくことにします。

まず本日は新規の「ニムロッド」から。「ミニ書評のページ」で常推薦としている「女神のタクト」で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番とともに、キーとなる音楽として採りあげられている曲です。エルガーの「エニグマ変奏曲」の中の第9変奏曲にあたりますが、単独演奏されることも多く、最近なぜか鎮魂の曲として演奏されることもあります。
かく申す私も、この変奏曲全体を聴き通すことは殆どありませんが、「この女神のタクト」によって注目して以降、この「ニムロッド」のみを聴くことが増え、遂にDTMでも入力することとなったのです。

http://tkdainashi.music.coocan.jp/elgar/enigma_variations_nimrod.mp3

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