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2014年3月24日 (月)

休載経緯ご報告(5) 移調楽器の設定 続々

さて残る課題は、デフォルトで準備されていない調への、移調楽器の問題だった。

E調のホルンというものが設定されている曲が、結構あった。
処が、デフォルトで準備されている移調楽器の調は、Eに近い音で、F、E♭、Dなどである。とくにE♭などは3通りもの方法が載っている。

最初は、スコアの記載が間違いなのだと思った。Eというのが誤りで、E♭が正しいのではないかと思った。しかし、そう設定すると、とんでもない音になった。
Fを試し、Dを試し、その間ネットでも色々と調べたが、解決にはつながらなかった。
とくに私にとってニーズの高かったのは、ドヴォルザークの、あの有名な、交響曲第9番「新世界より」の第2楽章だ。その冒頭の、金管を中心にした和音進行である。

とりあえずの策として、上掲のスコアの解説に、実音による和音構成が記載されていたので、実音によって各楽器に振り分けながら入力し、そのまま移調楽器の設定・・・というヤヤコシイ手順で、とりあえず「らしい」音になったので、公開した。

しかし、冒頭部分はそれで良しとして、後の方まで続けて行くには、こんな弥縫策(びほうさく)ではダメだ。
そもそも、調性を表示する方法だと、E調のホルンというのが正しいとすれば、この曲は変ニ長調なので、E調のホルンだと、♭が9個! もつく勘定となる。(♯4個を消すために♭4個。そして変ニ長調が♭5個なので、合計9個)。「同音異名の簡単表示」などの機能はあるが、そうして見た処で、かえってスコアとの比較でおかしなことになって行くばかりだった。

1年以上は、考えたりテスト入力したり、ネットで調べたり、参考になるかも知れない本を買い漁りしたと思う。残念ながら調べはつかず、テスト入力は全て失敗し、参考書でこの件を解決するものはなかった。

だから、今から書くのは、結構貴重なことであって、ニーズもそれなりにあるはずだ。少なくとも、私の程度のレベルて゜しかないアマチュアにとっては・・・。

E管のホルンに設定する手順を例にする。

  1. スコアマネージャーを開き、変更する楽器(五線)を選択。
  2. 「移調楽器」で「その他」を選択して「移調楽器の設定」を開く。
  3. 「クロマティック」をクリックし、その右の欄から「その他」を開くと「音程」が出る。
  4. ここで、Eの場合は、音程-3(マイナス3)、半音の増減0 (ゼロ)と入力して「OK」を押して画面を閉じる。この意味は、3度下げて、半音は増減しない、という意味だ。

手順3で、「クロマティック」の上の欄に表示される「音程の設定」でも、手順4と同じである。

あとは、これまで述べてきた手順により、五線ツールによって、「調号を無視する」に設定する。

こうした手順が分かったのは、DTMの改訂作業もかなり進んだ、今年(2014年)の1月になってからのことだ。自力で解決できた。

ある夜、「音程の設定」で色々と触ってテストしている夢を見たのだ! デフォルトで準備されているE♭の設定で表示されている、「音程の設定」を色々と触っている夢だった。かなりハッキリと、「半音の増減」を調整していた。

起き上がって早速試してみたら、見事に夢に出た通り、完成したわけである。

こういうことだ。
デフォルトで準備されているE♭の、「音程の設定」を確認すると、「音程マイナス3、半音の増減1」となっている。これは、3度下げて半音1個分上げるので、2.5度、即ち短三度下げるということだと見抜いた。
すると、E調だと長三度下げる必要があるから、「半音の増減」をゼロにすればいいわけだ。

あとは同様の方法で、デフォルトで準備されていない色々な調への設定ができることになるわけだ。

尚、こうして設定したホルンやトランペットなどは、音の出る・出ないや音の効果もあって、オクターブ下げたりする操作が必要になることがあるようだ。

こんなことで、ドヴォルザークの、交響曲第9番「新世界より」の第2楽章の冒頭の部分も、スンナリ入力できるようになり、音もキッチリと合った。

そうしてできた改訂版がこれ。
その前に、ここで出てくるイングリッシュホルンが、いかに素晴らしい効果を出しているかを確認する意味で、「もしこの旋律をオーボエでやったら」というのを挙げておく。

http://tkdainashi.music.coocan.jp/dvorak/ob_ver_short_sym9_2ndMvt.mp3

http://tkdainashi.music.coocan.jp/dvorak/sym9_2ndMvt.mp3

どうだろう。普通なら、オーボエを使うのではないだろうか。よくもイングリッシュホルンで吹かせることを考えついたものだ。イングリッシュホルンに演奏させることによって、故郷のチェコへの郷愁だとか、寂しさだとかいうものを思い起こさずにはいられない・・・とも聴ける。それによって、一般的な寂寞感といったものに繋がると言ってもよい。
で、この楽章が、いや曲全体でも、深みを増し、よく知られた曲でありながら、決して通俗曲に堕することなく、永く親しまれる・・・ということとなるわけだ。

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