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2012年10月23日 (火)

題名のない音楽会 2012年10月21日 大阪市音楽団(2)

前週10月14日に引き続き、大阪市音楽団が登場。

アキラさんと大阪市音楽Dahhhhhn ! と題して2010年からアーティスティックディレクターを務める宮川彬良の編曲により、「ゲバゲハ90分」「スーダラ節」「私のお気に入り」「大ラッパ供養」の4曲が採り上げられた。

「ゲバゲバ90分」は、ご父君宮川泰の作曲。「スーダラ節」は、萩原哲晶作曲。私の・・・」は、ご存じ「サウンド・オブ・ミュージック」の中の曲で、R・ロジャーズ作曲。「大ラッパ供養」は宮川彬良自身の作曲。
指揮は、「私の・・・」が佐渡。他3曲は宮川彬良だった。

「ゲバゲバ90分」は、私は番組そのものをリアルタイムで見ていたのだが、そのテーマ音楽がこれだとは全く記憶になかった。と言うより、このよく耳にする音楽がそれだとしうことに全然気付かなかった。最近では発泡酒のCMで使われている曲である。

「スーダラ節」。これは今一の編曲だった。

「大ラッパ供養」とは、年月が経つとともに価格がつり上がって行くことの多い弦楽器に対して、金属が錆びたりして価値が落ちて行き、やがて捨てられてしまうという金管楽器を「供養」するという主旨で作った曲だそうで、近畿大学吹奏楽部と共演。彼らが参加して鳴らされた冒頭と終りの部分の音楽がローマオリンピック(だと記憶する。東京オリンピックの前の大会)のファカファーレによく似ていると思ったが、それ以上の感想はない。

凄くいいと思ったのは、「私の・・・」である。宮川彬良曰く、アレンジ人生で最も時間をかけた曲とのことだったが、確かにアレンジも巧妙だったし佐渡の指揮も良かった。
ただ、もっと言えば、曲そのものが断トツなのだと見るのが正しいのではないか。

ロジャーズって、音楽を聴き始めの頃は、クラシック中心だったということもあり、どちらかと言えばバカにしていたというのが率直な処である。また、「サウンドオブミュージック」に親しむようになっても、他の魅力的なナンバーと比べて、どうしても落ちると考えていた。

ずっとそのように考えていたのだが、段々とその価値とか魅力が分かるようになって行き、決定的だったのはジョン・コルトレーンのよる演奏に触れた時である。
少し調べると、これって「私の・・・」を採り上げることによって曲の魅力に迫れるということにいち早く気付いたジョン・コレトレーンのセンスの賜物としてできたアルバムだそうた。

一旦魅力が分かると、「サウンドオブ」の中の他の曲のどれにも負けない価値があると思うようになって行く。少なくとも、今回採り上げられた曲の中では断トツだ。

とは言え、その魅力を減殺することなくアレンジしたという点で、宮川彬良の、アレンジャーとしての才能も、結構なものだと分かる。
で、佐渡が言っていたのが、「素晴しい作曲家でありアレンジャーでもある宮川彬良さんをアーティスティックディレクターに迎えている大阪市音楽団という団体は、今まさに次のステージに上がろうとしているということ。

誠にその通りなのだろう。
私は、宮川彬良という作曲家・編曲家の、才能はそこそこ認めるが、もの凄く光るというレベルではないと思うし、オリジナリティがどうかというと、まだ評価は留保しておきたいと思っている。

しかし、「座付き」の作曲家・編曲家を持つというのは実にゼイタクなことである。古くは、ルロイ・アンダーソンを専属アレンジャーとして抱えていたボストン・ポップスが、彼の編曲によってクラシック音楽のオケでどんどんポップス系も採り上げるようになり、やがてアンダーソン自身の曲も、このオケのためにどんどん書かれて行った。

大阪市音楽団が、そのようにして新しい曲も生み出して行くことができたら良いことだ。
心配なのは、文化と全く縁がないと推察できる市長が、どこまで抱え切れるかという点である。この団体が発足した当時と現在では、状況が違い過ぎるから。
吹奏楽団が殆ど唯一に近い、クラシック系も含めた音楽を聴かせてくれる存在だった頃と、オーケストラだけで幾つもの団体が存在する現在では、聴衆の求めているものの幅が広くなっているからである。

さて、1点だけ脱線して言及。

WindowsのPCをお使いの多くの人が必ず目にしている、「お気に入り」。
これは、原曲の「My Fovorite Things」を、「私のお気に入り」と邦訳したことに由来しているはずだ。もし「My Fovorite Things」を別な訳にしていたり、和訳自体を諦めて英語の片仮名読みにしていたら、「お気に入り」という名前をつけるヒントがなかったのだから、違う名前になっていたはずである。「お気に入り」という前例があるからPCでも「お気に入り」になったのだろうが、そのために、命名したメーカーにとっては良かったとしても、ユーザー側にとっては、今一シックリ来ない名前になってしまったと思う。

だって、「そのサイト、お気に入りに入れとくといいよ」「そうしよう。お気に入りにいれとこう」なんて会話が時々為されるが、これって実に変な会話だと思わないか。少なくとも、日本語の会話としておかしくないか。
和訳を諦めて英語の片仮名読みが主流となってしまった多くのソフトやアプリのように、「フェイバレット」とでも名付けた方が、どれだけシックリくるか分からないではないか。

何でもかんでも英語の片仮名読みで済ませるという風潮に、私は大いに批判的なのだが、ことPCについては、ある程度やむを得ないのか、またその方が却ってシックリくるかなとも思うのである。

そうそう、もう1点。
この番組だが、佐渡時代になって以降は、毎回録画して保存するようにしている。内容の善し悪しに拘わらずだ。
どうせ保存するなら、ということで僅かに含まれている番組前と後のCMをカットすることと、今回の番組と次回予告の間にチャプターを切るくらいの編集は行っている。

今回の放送も、そうして編集していたのだが、どういうわけか、編集中に誤って消去してしまった。こうなってしまうと後の祭というものである。PCには必ず UNDO 機能(やり直し、取り消し)が付いているのに、何でDVDやBDにその機能が付いていないのだろうか。何か難しい技術が必要なのだろうか。
2番組録画とか3番組録画とか、キーワードによる自動録画とか、最近では3D対応とか、BDレコーダの機能競争は激しい。しかし、私ならそんな機能追求よりも、レコーダとしての使い勝手の良さを磨いて行くことに意義を感じる。

とくにBDレコーダは、10回までしかダビングができないという制約が加わったことによって、どれだけ分かりづらく、使いにくいものになってしまっていることか。

ユーザーインタフェースにウルサイと思っている、天下のパナソニックの製品にしてからが、そんな惨状である。私の使っているのがまさにそれなのだが、電源が入っているのかどうかさえ分からないのだ。電源のインジケータとしてのLEDランプを欠いているのだ。コスト削減のためだと言うのかも知れないが、あんまりではないか。これだから、アンドゥ機能の開発なんて、望むべくもないということだ。

尚、アンドゥ機能については、この記事を書いている2012年10月時点で搭載していない機種ばかりだと認識しているが、電源インジケータについては、上掲の機種では搭載している可能性はある。これは一応お断りしておく。私の使っている機種が既にラインから外されているようだし、次に挙げる機種は私の使っているものと違うので。
しかし、電源インジケータの有無は、他のメーカー、他の機種を検討されるとき、必ず確認しておくことをお薦めする。

こんな機能を一々確認せねばならないなんて、パナソニックたるものが、機種づくりってどうしちゃったのだろうか。

・・・って、しかし安くなったものですねー。上掲のために探していたらこの価格。見てたら私自身、2台めとして欲しくなってきた。

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