最近のトラックバック

« 題名のない音楽会 2012年7月8日 松本幸四郎の見果てぬ夢 | トップページ | 題名のない音楽会 2012年7月1日 オーケストラにおすすめ!実演付き楽器行商人 »

2012年9月22日 (土)

題名のない音楽会 2012年7月8日 松本幸四郎の・・・ 続き

(前稿からの続き)

さて、松本幸四郎が、クラシック音楽との関わりで印象に残っていることの一つとして、中学のときの音楽の授業で、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と長唄の「吾妻八景」を続けて聴かせ、感想を言わせるというのがあったそうな。
これを番組内で実際に、長唄を「娘道成寺」に変更して聴かせてみせた。

率直に言って、私は戸惑うだけだった。これで何を感ぜよと言うのか!?? 並べて聴かせるだけでは、何も新しい試みにならず、何も新しいことが生れないではないか。
そもそも、松本幸四郎が受けたというモトの授業で、その教師は、いったい何を目論んでいたのか。
番組内で、佐渡は「ユニゾンで始まり、あとで別々に演奏するように進んでいくのが共通している」と、的確そうなコメントをしていたが、だからどうだって言うのか。私に言わせれば、いくらでも、もっと突っ込んで説明できるはずだ。

例えば私なら、まず、変奏という作業の多寡について、西洋音楽の多いことに比べて邦楽が少ないこと・・・聴きようによっては、全く変奏という操作を伴わないこと・・・に言及する。そしてそれは「和声法」という仕組みを編み出した西洋音楽の大きな特徴であり、それはアイネクライネのように最小4本の楽器で可能であること(本来は弦楽四重奏の編成にコントラバスを加えた編成が最小だが、コントラバスはモーツァルトの時代、チェロの1オクターブ低い音を出しているだけだから、省略可能)に話を進める。

その上で、お互いの演奏に使っている楽器を何らかの形で教えて、見せて、類似性を考えさせ、「変奏」に頼らなかった邦楽の良さとか魅力について考えさせる。歌舞伎の世界で育ちつつあった松本幸四郎が発言の主役になっていいではないか。

番組の後半、「アマデウス」からサリエリのセリフを松本幸四郎が演じ、「クラン・パルティータ」と合せるというのがあり、これは実に良かった。
尚、ここにはブルーレイディスクを例示した。なぜかDVDよりも安価に入手できるようなので。

最後に、佐渡が知らなかったと言ったビゼーの交響曲ハ長調について、一般のファン用といってよい全音楽譜の版権によるオイレンブルク社のミニスコアがとっくに出ていること、そしてCDも、簡単に入手できる形で少なくとも2枚はある、ということを示しておく。
そのうちの1枚は小澤征爾の指揮ですぞ。バーンスタインと並んで佐渡が「師」と仰ぐ人の指揮したもものを知らないって・・・やっぱり知らなさすぎだろう。名盤とされたものだし。

ただ、曲のキビキビ溌剌とした感じがより出ているのは、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のものだ。両方とも聴いて損はないだろう。

さて、蛇足だが私は、松本幸四郎という人物に何となく親しみを感じている。
別に、彼の歩んできた芸歴には何の興味も関心もない。歌舞伎は縁遠いし、ミュージカルについては何も感じない。
ただ、大昔に好きだったコが、芸能人の中で好きなタイプは市川染五郎だと言ったこと。当時の市川染五郎は、現在の松本幸四郎だ。
って、私にも彼の面影を見ていたってことか??!
それだけならそれで終る話なのだが、私の娘が「松たか子に似ている」と言われることがある由。
って、私が幸四郎に似ているということの裏付けではないのか??!

まあ、万一そうだったとしても、あくまでも若いときの話だ。アホ話として、また親バカとして、寛容に読み飛ばして頂くとありがたいです。

« 題名のない音楽会 2012年7月8日 松本幸四郎の見果てぬ夢 | トップページ | 題名のない音楽会 2012年7月1日 オーケストラにおすすめ!実演付き楽器行商人 »

作曲家、演奏家」カテゴリの記事

作品」カテゴリの記事

音楽番組」カテゴリの記事

「題なし」の雑感」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 題名のない音楽会 2012年7月8日 松本幸四郎の・・・ 続き:

« 題名のない音楽会 2012年7月8日 松本幸四郎の見果てぬ夢 | トップページ | 題名のない音楽会 2012年7月1日 オーケストラにおすすめ!実演付き楽器行商人 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ