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2012年7月24日 (火)

2012年7月9日放送 ベルリンフィル ワルトビューネ2012

この日の放送は、ベルリンフィル特集みたいな形で毎年夏にやっているもので、前半がヨーロッパコンサート、後半がワルトビューネ2012。
前半のコンサートについては7月22日付けの記事で「ダメコンサート」と評すしかないものだったが、後半のワルトビューネは結構良かったのではないか。

オールチャイコフスキープログラムで、指揮はネルソンス。最初の「交響曲第5番」と最後の「1812年」が核で、中間に樫本大進によるソロとの共演曲目を配した構成。

ネルソンスという指揮者は初めて見たのだが、Wikipediaで見たら、1978年生れにして既に錚々たる経歴の持ち主で、2010年には小澤征爾の代役でウィーンフィルを振ったこともあるらしい。30代の指揮者の1人として注目して良さそうだ。
少なくとも、こと今回のチャイコフスキーに関する限り、面白い演奏を聴かせたと思う。

何しろ往年のロシアの大家を思い起こさせるほど、やや大げさなテンポの揺れ、表情付けなどをやってのけたのである。ラトビア出身とのことで、バルト3国のひとつだから、ロシアの指揮者ではない。

例えば、ここに引用する部分。

http://tkdainashi.music.coocan.jp/tschaikowsky/tchaiko_sym5_barsfrom170.mp3

これは、交響曲第5番の第1楽章の、第2主題からの発展から派生的に出てくるもの・・・と私が使った全音のスコアで解説しているが、私は第3主題としていいと考える。

チャイコフスキーという稀代のメロディーメーカーは、こんな「派生的」と称される程度の箇所に、こんな素晴しいメロディーを惜しげもなく配するのだ。やはりメロディーメーカーの交響曲作曲家であるドヴォルザークも、似たような処がある。

で、ここはかなり大げさに演奏しても許容される箇所だろう。

あとは、「1812年」、大砲の箇所をどう演奏するかと期待したが、大砲もどきの花火の筒? を上に向けてブッ放すという方法で、ステージ上は煙が立ちこめてもの凄い状態に・・・。

樫本大進のソロも中々のものだったし、全体として楽しむことができたのだが、最大の、しかも致命的な難点は、ひどい雨の中でやったこと。とくに樫本大進のソロのときには、ヴァイオリンの音がかき消されるほど。
毎年ウァルトビューネは、少々演奏に不満があっても、録画し保存しているのだが、今回ばかりは許容範囲を超えたもので、到底保存する気にはなれなかった。

それにしても、野外音楽堂なのに、雨でも演奏会を強行するというのは驚いた。観客も、雨にも拘わらず例年と殆ど変らない人数が集まっていたようだった。
で、オケも、よくやるよなあ、と思った。

だって、雨の中・・・いくらテントが張ってあるといっても・・・楽器にかなりのダメージがある。とくに弦楽器と木管楽器。
楽器の調子゛万全でなかったためか、アンサンブルの乱れが相当見られたし、音の通りも悪いという印象を持った。

で、もう一つ感じたのは、ドイツの人って、チャイコフスキーが好きなんだなあ、ということだ。ベルリンフィルによるチャイコフスキーの録音というのは昔からよく出ている。
現に私が自分の小遣いで最初に買ったのは、カラヤン指揮の交響曲第4番だ。
多分、ここに挙げた1966年録音版だったと記憶する。

そんなこんなを思い起こさせてくれ、久しぶりに、それなりのチャイコフスキーが聴けたコンサートだった。

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