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2012年7月11日 (水)

題名のない音楽会 2012年5月20日 あのアイドル名曲が交響曲に

録画したきり見ずにいたものを「消化」しようとして、この日の題名のない音楽会から始めた。不幸にしてN響アワーが廃止された現在、題名のない音楽会だけが「宿題」だと言える。

結果として、この日の番組から見始めたのは、失敗だったかも知れない。まさに脱力するばかりで、一向に元気になれないのである。

そもそも、中々新しい交響曲が生れない現状に鑑み、アイドルのヒット曲を題材にした「交響曲」を作ろう、という主旨だ。問題設定自体、誤りだ。現在でも「交響曲」の灯火を消さないように頑張っている作曲家は、幾らでもいるはずだ。その中には比較的親しみやすい曲もあるのではないか。まず、そうした例を何曲か採り上げることから始めるべきなのではないか。
N響アワーが廃止された現在、題名のない音楽会に、そこまで期待するのは、決してゼイタクな望みではないと思うのだが。

番組内では、ベートーヴェンの第九をベースに、各楽章に共通して出てくるモチーフを「世界にひとつだけの花」として、第1楽章は「ポリリズム」、第2楽章は「あいたかった」、第3楽章は「ミスター」をネタに、交響曲「らしく」作って行くものだった。
各楽章には「第九」の片鱗を引用したりしていた。

一言で言って、完全な失敗だ。
第九の片鱗を出したりすると、第九の方が音楽的な力が巨大であるだけに、今回やろうとしていたことの殆どを背景または雑音と化してしまうのだ。「ミスター」はKARAのデビュー作とのことだが、私は初めて聴き、全く評価できない。こんな曲、ポップスの分野としても、後世に残るだろうか。他の2曲は私も好きな曲ではあるが、ポップスとして名曲かどうか、微妙な処である。
そんな曲と「第九」をかみ合わせようなど、愚の骨頂だ。

ところが、第4楽章は、それなりに聴けた。「世界にひとつだけの花」を前面に出す構成で、こんな曲があってもいいかも、と思った。

これは、第九の中の第4楽章が、ベートーヴェンとしては必ずしも最上の出来映えではない、ということにも由来しているかも知れない。
私に限らず、ベートーヴェンの第九の中で、第4楽章は不出来というか、音楽的にレベルが落ちると指摘する人は結構いる。私の記憶に新しい処では、朝比奈隆がそうした考えを持っていた。

結果、「世界にひとつだけの花」のレベルと相対的に近ずき、今回の企画の中では「まし」な内容たり得たのかも知れない。

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