佐渡とシエナ 吹奏楽とロックのDEEPな関係
佐渡裕は、中学時代にロックにハマッたそうで、そのときによく演奏したのがディープパープルだとのこと。その関係で、ディープ・パープルをシエナ・ウィンド・オーケストラで演奏しようというもの。
私はディープ・パープル、殆ど聴いたことがない。それもそのはずで、彼らが活躍し始めた1970年代初頭というと、国内のフォークブームがあり、歌謡曲も全盛だった。尚かつ私のメインはやはりクラシックだったので、自ずと聴く機会も少なかったわけだ。
何曲か演奏された中で、唯一知っていたのはスモーク・オン・ザ・ウォーター。それもギターのリフの部分だけだった。これはよくCMなどにも使われたと記憶する。
だから、出てきたそれぞれの曲に関する批評は、差し控える。
ただ、聴きながら違和感を持った点があった。何かが違うのだ。
聴き進んでいるうちに、シエナのメンバーが体を揺すっているのだが、ゆすり方がおかしいのだ、と思った。
後打ちでなく、アタマ打ちのリズムで、体を揺すっている場合が多いのだ。多分、それは合っているはずだ。現に、デーモン小暮が歌ったとき、ちゃんと後打ちのリズムに乗った体の動きだったから。
違和感を覚えたもう1つの理由は、やはりサウンドの問題だろう。エレキギターの音が入らないと、ロックの気分がしないのである。ブラスバンドだけで、ロックの気分を出すのは難しいのではないだろうか。
また、「名曲はジャンルの壁を超える」といったコメントを佐渡が言った。確かにそうなのだが、今回鳴らされたのが「名曲」に相当するのか、甚だ疑問だ。ディープパープルのメンバーには、クラシックをちゃんと勉強した人もいるとのことだったが、それと、曲の善し悪しは別だ。
その点、ビートルズはやはり別格なのだ。来週はビートルズをシエナで演奏するという予告があったので、楽しみだ。しかし、どこまで成功するだろうか。
少なくとも今回のは、失敗企画だと考える。
また、ロックを超えたジャンル・・・と言うと、ビートルズの後期の曲もさることながら、私ならピンク・フロイドの初期盤を思い起こす。下に初期の代表作を2枚挙げておくが、この中の「炎-あなたがここにいてほしい(ウィッシュ・ユー・アー・ヒア)」というアルバムの最初の曲には、初めて聴いたとき、とにかく衝撃を受けたものだ。
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