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2012年4月 5日 (木)

題名のない音楽会 2012年4月1日 2012年ブレイク間違いなし 話題のアーティスト

「題名のない音楽会」で時々やる企画である。何組かの、番組が選んだとするアーティストを呼んで演奏させるというもので、当たり外れが・・・というより、ハズレの方が多いのだが、ときどき「ほー」と感心する人が出てくることもあり、それが楽しみでもある。

今回は、ピアニストの牛田智大(ともはる)、弦楽器4挺で洋楽(とくに、ロック)のカバーを行う「1966カルテット」、韓国のカウンターテナー チョンセフンの3組が登場。

この中で牛田智大という名前に何となく覚えがあったのだが、今回、既に2011年10月2日に、この番組に出ていたことを知り、メモをひっくり返して確認することとなった。
現在、2011年のこの番組に関する落ち穂拾いを進めているのだが、その10月2日についての記事は未了だった。
しかし、メモを読み返すと、当日何組か出た中で、この牛田智大だけを高く評価する旨の内容を認(したた)めていた。

何でも、その日の番組以降、CDデビューを果たしたそうで、それも史上最年少だそうだ。

この2012年4月1日の放送では、ショパンの「子犬のワルツ」と、プーランクの「エディット・ピアフを讃えて」が演奏された。
ショパンのワルツはブーニンをちょっと思い出させるような、やや奔放な演奏。プーランクは初めて聴く曲だったが、オシャレでいながら陰影の濃い曲で、いい曲だったと思うし、演奏も、曲に浸りきった観のある好演。これは逸材だ。

「1966カルテット」だが、私はこうした試みの殆どを、全く評価しない。クラシックの演奏ではメシが食えないということなのか。本当の実力が分からないし、今回メンバーの構成にようにロックを中心としてカバーするというのが主旨なのであれば、弦楽器だけというのはパワーが余りにも不足する。
現に、ローリングストーンズの「ウィーウィルロックユー」は、曲そのものを私がよく知らないせいもあるにせよ、サッパリ良いと思わなかった。

やっぱりなー、と思ったのだが、次にビートルズのメドレーが始まると、中々いいではないか、と感じた。
感じたのだが、これはむしろビートルズの曲が素晴しいからなのだ、と思い直した。

ロックと一口に言っても、ビートルズは別格なのだ。いや、ポップスと言うように括っても、ビートルズは別格だと考えている。また、ピートルズの曲の多くは、色々な編成での演奏に耐えられる強さがある。だから弦楽器4挺だけの演奏にも耐えられる、と考えるべきだろう。そして、そうした編成で聴けば聴くほど、ビートルズ自身による演奏を聴きたくなるのも事実である。
尚、グループ名にある「1966」は、ビートルズが来日した年にちなんで付けたそうである。

今回のあと一組は、韓国のカウンターテナー チュンセフン。カッチーニのアベ・マリアとヘンデルのオンブラ・マイ・フを女声音域で披露。
これも私は分からない。これまで耳にしてきたカウンターテナーよりも線が細い感じだったが、やはり「なぜ男がこの声で?」という違和感がついて回るのだ。
誤解されないよう付記しておくが、私はカウンターテナーの歌い手は必要だし貴重だと思っている。作曲家がカウンターテナーを指定して曲を書いたならば、それは作曲家が、それがベストだと思うイメージがあったからである。古典派まで遡れば、オペラなどで本来カウンターテナーを指定しているのに、人がいなくてソプラノなどで代用してきた歴史もある。
しかし、とくにそのように指定されていない歌をカウンターテナーで歌うという意味が、全く分からないのである。こうしたものを聴くと、これもまた却って、ちゃんと女性の歌手で聴きたくなるのだ。

というわけで、ビートルズの代表作を集めた2枚と、森麻季のアベ・マリア集を下に挙げておく。

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