題名のない音楽会 2011年10月9日 すぎやまこういち 恋のフーガからドラクエまで
タイトルの日付はミスタイプではありません。2011年に放送されたものの「落ち穂拾い」です。あと何回か残っています。
この日の番組はすごく楽しみにしていた。
知っている人も多いと思うが、ドラクエの音楽を全て作曲している他、「恋のフーガ」や「亜麻色の髪の乙女」など往年のヒット曲の作曲で知られている人である。
しかも、もともと日本テレビだったかの社員で、作曲を正式に習ったことはなく、独学でオーケストレーションまでやってのける。その才能には敬服するしかない。
ヒット曲の何曲かをメドレーにしたものと、もちろんドラクエの音楽を彼自身の指揮で演奏した。
この中でドラクエ2のエンディング曲である「この道 わが旅」は、すぎやまとして思い入れのある曲とのことで、私はドラクエの3から始めたクチなので、改めてじっくり聴くことができた。後になって1も2もプレイステーションに移植されてからプレイしたが、音楽をじっくり聴いたことはなかったからである。
中々、懐かしい感じの、いい曲だった。
作曲の独学について、番組内で紹介されていたのだが、元々音楽の勉強をしたいと思っていた由である。
そもそも学生時代にスコアを見ながら音楽を聴いていたが、ちゃんと勉強しようとして和声学の教科書を入手。それを見ると、ベートーヴェンなら確かにこう書いている、という回答ばかりで、よく理解できた。それで音楽を専門に勉強しようと思ったが、「ピアノが必須」となっていて、彼はピアノが弾けなかったので断念したのだそうだ。
「スコアをみながら聴く」という処までは私も同じなのだが、私はそこまでで留まり、彼はその先まで行き、テレビ局に勤めながらヒット曲を飛ばすこととなり、やがて作曲家として独立を果たすのだからスゴイ。
私は最近こそドラクエの新作をプレイしていないが、3から5までについては熱中した時期があった。そして、3と4の音楽をプレイ中ずっと聴かされているうちに、「これってワーグナーではないか?」と思い至り、「語り部多くしてオペラ敬遠さる?」という稿を書くに至った。
そして、これが私の「題名のない音楽館」さらには、ホームページ全体のモトとなった、最初の原稿となったのである。もちろん、その記事にもあるように、オペラというジャンルをその前後に集中して聴くキッカケともなったたのである。
だから、数には入れていないが、すぎやまこういちは、私の「音楽の先生」の1人とも言え、恩義も感じているのである。
ドラクエの3と4の音楽を収録した盤を挙げておく。3つのオーケストラを指揮して盤がそれぞれあるが、最初に出たN響盤が、ゲーム音源を併録しているのでオススメ。ゲーム音源盤は、制約の大きかった発売当時の音源で、いかに最大の効果を挙げているか、よく分かる。
ただ、新品の入手は困難かも知れない。
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