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2012年3月28日 (水)

クラシック音楽文化を破壊したN響アワー廃止の暴挙

廃止が決まってからN響アワーは見ないでいたが、たまたま最終回の日(2012年3月25日)、何か見るものはないかとチャンネルをあちこち変えていたら、その最後の部分に行き当たったので2分ばかり見た。

壇ふみ、歳をとったなあ。
友人であり、共同執筆の本も出している阿川佐和子(1953年~ )と殆ど同じ年齢(1954年~ )なのに。阿川佐和子は殆ど変らないし年齢を感じさせないでいるのに。
いや、新日曜美術館のMCをやっていた頃(2006年9月~2009年3月)、少し老けてきたナとは思っていたのだが・・・。

それはそうとして、N響アワーの廃止について。
最後の挨拶として、「ららら」について触れ、今後も、そこでN響の演奏会を採り上げて行くこと、そして池辺も西村も、FMでやっている「N響コンサート」にはゲストとして出ること、などを告げた。
池辺と西村がN響コンサートの解説で出る、ということを付け加えたのは、2回にわたってクレームを兼ねた問い合せに対する回答にはなかったことである。
私と同じように憤ったメールなどが多数届いた(はず)のに対する追加コメントのつもりだろうか。

しかし、そんなこと知ってるっちゅうの。それが問題なのではないって。

率直に言って、池辺から西村に変るとき、若干の懸念が私にはあった。現役のとき、通勤でクルマを使っていて、たまたまかけていたFMでN響コンサートの時間に遭遇することがあった。その中で時々ゲスト解説者として西村が登場することがあったのだが、そのときの女性MCに対し、また演奏に対し、傲岸不遜一歩手前、という解説をしていたのだ。だから、どうなることかと思った。
私にとっては意外なことに、N響アワーに迎えられてからは、ついぞそうした態度は見せず、むしろ池辺より遙かに巧に、作曲家としての観点も交えた貴重な説明をしてくれたのだ。
だから、西村-岩槻時代が、N響アワーのピークだと言うのだ。

現役を去ってからはFMのN響コンサートは聴いてないので、どんな解説を西村がしているのかは、全く知る処ではない。
しかし、とのように解説したとしても、演奏が始まる前と、休憩時間の間にちょこっと客席から放送席に戻ってきて、解説というよりも「感想」に近いものを語って行くだけのことである。
一部コマ切れにして曲の成り立ちを解説したり、場合によっては自分でピアノを叩いたりして説明・・・といった、N響アワーにおける説明とは、全く違うものにしかなり得ない。それは、ラジオとテレビの情報量の違いでもあるのだ。また、聴いてすぐに感想を言うラジオの実況に対し、少しは考えを纏める時間があると推察するN響アワーとの違いでもある。

確かN響アワー内ではなく、そのあとの本仮屋ユイカがやっている番組の中だったと思うが(録画していないので確認できず)、「ららら」についてチョコッとだけ紹介された。

チョコッとだけだけど、何だあれは。
番組のスタジオセットを見ただけで、イヤになった。
こんなの、絶対に見るものか。

どこかの時点で、その新番組と対比した形で「N響アワー殺人事件」について記事を書くかホームページに書くつもりなので、1回か2回は見る必要があるのだが、その気さえ失わせてしまう、そんなセット。
こんなの、見たくないなあ。もちろん、聴きたくもない。困ったね。

ところで、本来60分放送だったN響アワーの時間を3分削ってまで押し込んでいた、本仮屋ユイカの番組も、この同じ日に終了することが告知された。
いったい何のために、N響アワーの時間を削ってまであんなケッタイな番組を押し込んだのだ。
つくづく、NHKのやることは分からん。

それと、これほど客(視聴者)の意見に耳を傾けない機関も、いまどき珍しい。最近、役所の方が遙かに耳を傾けてくれるぞ。

もはや怒りとか悲しみとかいうレベルを超えている。つくづく呆れるだけである。

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