題名のない音楽会 2012年3月18日 世界へありがとう、音楽の祈り
震災から1年が経過し、この1年にわたり番組内で放送してきた「支援コンサート」の一部を振り返るとともに、「スーパーキッズ・オーケストラ」と、復興支援に向けてヨーロッパの幾つかの楽団の有志メンバーで構成・演奏された「ジャポネード・オーケストラ」による新映像が紹介された。
いつ聞いても・・・この場合はオケの演奏家や聴衆だが・・・外国の人から日本に向けた励ましと見舞のメッセージには、グッと来てしまう。
曲目の詳細をここには書かないが、選曲も演奏も、まあまあの出来だったと思う。
但し、スーパーキッズ・オーケストラが演奏した曲目が「G線上のアリア」と紹介されていたのは、何度もここで書いてきた通り、ボツボツやめてもらいたい、悪しき慣習だ。
「バッハの『組曲第3番から アリア』と正しく表記するのと何ほどの違いがあると言うのだろう。
ヴァイオリンのG線だけで弾けるように移調し、ヴァイオリンだけで演奏するようになったのが「G線上のアリア」なのであって、バッハの原曲通りに小編成のオケで演奏するのは「G線上の・・・」ではない。
そもそも、ヴァイオリンという楽器の、弦のチューニングが分かっていないと「G線」って何のこと? と言うことになる。
「ヴァイオリンには4本の弦があり、高い方からE、A、D、Gに合せてチューニングする。一番低いGの弦だけで弾くので『G線上の・・・』と言うのだ」などと、余計な説明をすることとなる。愛称のついている方が親しみやすいのは事実だろうが、間違った内容になってしまう愛称など、邪魔者でしかない。
まあそれはともかく、バーンスタインの「キャンディード」がミュージカルだし「ふるさと」は日本の唱歌だし民謡のパラフレーズもあったが、あくまでもクラシックに軸を置いた内容であり、クラシック音楽の力というのはやはりスゴイものだ、と改めて感じることができた。
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