最近のトラックバック

« N響アワー 2011年10月2日 ドボ9 | トップページ | 名曲探偵アマデウス 2012年1月11日 英雄ポロネーズ »

2012年1月14日 (土)

題名のない音楽会 2012年1月8日 ジョン・ウィリアムズ特集

題名のない音楽会は、この1月8日放送分で新年の幕開けとなった。ジョン・ウィレアムズ特集ということで、新年にふさわしく、また最も「題名のない音楽会」らしい内容でもある、と思った。

作曲家・編曲家の渡辺俊幸をゲストに呼び、彼が選んだベスト10を紹介しつつ、音楽を聴いて行くという趣向である。
そもそも渡辺は、ジョンウィリアムズの音楽に触発されて、本格的にオーケストレーションを学んだ由である。
ベスト10の中で、4位から上のランクのものだけ曲の殆ど全体を鳴らし、5位以下は一部だけ(多分、ナマ演奏ではない形で)鳴らすようにしていた。

順位は次の通りであった。

  • 10位は「未知との遭遇」
  • 9位は「屋根の上のバイオリン弾き」
  • 8位「ジュラシック・パーク」
  • 7位「レイダーズ」
  • 6位「スーパーマン」
  • 5位「ハリー・ポッターと賢者の石」
  • 4位「ET」。3位「ジョーズ」
  • 2位「シンドラーのリスト」
  • 首位は「スター・ウォーズ」

まあ順当な処だろう。

渡辺が紹介したエピソードなどを幾つか書き留めておきたい。

ETは音楽が余りにも素晴しかったので、スピルバーグは、出来てきた音楽を映像に合わせて編集するのではなく、音楽に合わせて映像を編集した。ルーカスが「スター・ウォーズ」の制作を始めるとき、「誰か、いい作曲家はいないか」とスコピルバーグに相談した処、スピルバーグがジョン・ウィリアムズを紹介した。ルーカスは当初クラシック音楽を使う予定でいたが、ジョン・ウィリアムズの曲が気に入ったので、ジョン・ウィリアムズとコンビを組むことにした。

「ジョーズ」の音楽の、恐怖を煽って行く部分の音は、ドヴォルザークの9番の第1楽章や「春の祭典」の原始的な生命力みたいなものを感じさせる・・・は佐渡の発言。

「スター・ウォーズ」と「ET」の音楽は良く似ていて、ド、ソ、ド という音階を中心に作られている。それでいて、1つかふつの音を変えるだけで全く異なる雰囲気の音楽とすることに成功している。これはスピルハバーグの「ド ソ ド 旋法」とでも称すべきものである。ひょっとすると、「2001年宇宙の旅」で使われた、R・シュトラウスの「ツァラトゥスラ」の、ド ソ ドという音型の影響もあるのではないか・・・これは渡辺の発言。

何れの発言も当を得たもので、また私の知らないことも出てきていて、久しぶりに、この番組で得ることが多かった回だと思う。

さて、ルーカスがジョン・ウィリアムズの起用を決めるより前、当初はクラシック音楽を使う予定だった、という話が出てきた。それがどんな音楽だったかということは紹介されなかったが、私はすぐにホルストの「惑星」ではないかと想像した。7曲から成るあの曲、どの曲も使えそうだ。

戦いの場面では「戦争の神 火星」、ロマンチックなシーンでは「金星」、神秘的なシーンでは「海王星」など。
ベタな想像ではあるが、幾つか記憶に残るシーンと、「惑星」の曲をそれぞれ当てはめて想像するのも楽しそうである。

私は、「スター・ウォーズ」のヒットは、本家?である「惑星」がよく聴かれるようになっていったキッカケの1つではないかと考えている(私の「題名のない音楽館」内の「惑星」の項をご参照)。何しろ、描く世界、音楽の雰囲気など、結構似ているのである。
だから、「ルーカスは当初、『惑星』を使おうと思っていた」という説も、当たらずといえども遠からず、ということではないか、と勝手にほくそ笑んでいるのである。

« N響アワー 2011年10月2日 ドボ9 | トップページ | 名曲探偵アマデウス 2012年1月11日 英雄ポロネーズ »

作曲家、演奏家」カテゴリの記事

作品」カテゴリの記事

音楽番組」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 題名のない音楽会 2012年1月8日 ジョン・ウィリアムズ特集:

« N響アワー 2011年10月2日 ドボ9 | トップページ | 名曲探偵アマデウス 2012年1月11日 英雄ポロネーズ »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ