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2011年12月27日 (火)

題名のない音楽会 2011年12月17日 25日 ベト9

2回にわたってベートヘヴェン「第九」について。
17日は「みんなで歌おう ! 第九」と称し、歌い方の指導をピアノ伴奏で。25日は全楽章の概説と、第4楽章の市中からの演奏。25日は「名曲百選」シリーズの一環としての扱いでもあった。

さて、2回にわたって色々とメモしながら聴いていたが、見返していて、とくにこの場で書くこともなさそうである。第4楽章が「親しみやすいメロディーだが幾つもの『サプライズ』が用意されている、とか、後世に大きな影響を与えた、とか、そんなことを今さら説明せんといかん人に向けて放送しているのだろうか。

「第九」に関する説明をこうした音楽番組の幾つかで行うとき、それぞれの番組の構成力や企画力が問われることになる。かなりましだったのは、名曲探偵アマデウスでやったときだ(2011年11月10日付の記事)。

そのときに触れなかったのでここに書くが、最近、この歌詞の日本語訳字幕が、どうもこれまで慣れ親しんできたものと異なるように思う。もちろん複数の日本語訳は存在していいし、ドイツ語のよる原詩の意味を日本語に完璧に翻訳するのは困難だろう。
であれば、誰の翻訳によるものなのか、番組ホームページなどで示して然るべきだと思う。

今回の訳詞は上記の「アマデウス」のと同じであるような気がするのだが、一部盛り上がる1箇所だけ、ドイツ語原詩と日本語訳を併記した字幕にしたのは良かった。・・・しかし、なぜ全曲、そうした扱いをしなかったのか。

そして、またしても・・・・最近多く見られることなので指摘するのも些(いささ)かウンザリするのだが、やはり繰り返し指摘しておかねばならない。

Daine Zauber binden wieder (ダイネ ツァウバー ビンデン ヴィーダー)のDaine を、またしても「あなたの」と訳していたのである。Daineであれば、「汝の」とか「お前の」でないと意味が異なってしまう。「Daine 汝の  Zauber 魔法が  binden 結ぶ  wieder 再び→汝の魔法が再び結ぶ」といった意味になる。

もう1点気になったのは、「天使ケルビム」という訳詞が出て、そんな天使の名、原詩にあったっけ? と思ったのだが、これはあるようだ。
ただ、何の天使なのかはよく分からない。ウェブで調べるた限りは、「神を称(たた)えることに関する天使」だとか、「神の栄光を視覚的に思い出させるための天使」・・・って、いったい何のこと?? これ以上は、調べる気にならない。

使われた日本語訳が最近のものであっても構わないが、Deinの扱いのような、基本的なことはシッカリ押さえたものを使って欲しい。それと、日本語にするのがいくら難しいとは言え、モトがシラーによる「詩」なのだから、少しでも日本語の「詩」に近いイメージの訳とすべきである。この点については全くダメな訳だった。

演奏例は、上記の記事にも書いた、やたら合唱の人数を多くしたものではなく、少なめの人数によるもので、これはマア良かったと言っていい。予算の問題もあるのだろうが、却ってそれが奏功した。
演奏内容は、さほど面白くはなく、ひどくつまらないというわけでもない、平凡なものだった。

佐渡本人も番組内で言っていたが、日本で年末にやたらこの曲をやるものだから、第九を振った回数の多い指揮者は、世界的に見て、日本のオケの指揮者に集中するそうで、彼自身、その一人だと言う。

けど、それは振りすぎだろう。
多忙の余り音楽性がスリ切れてしまって行くことにならないでもらたいたものだ。

というわけで、上記の記事にも書いたし色々な処で挙げているが、やはり、私のリファレンスとしても、フルドヴェングラーの指揮による演奏ということになる。

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