最近のトラックバック

« マーラーをDTMで鳴らす (11) 「ビデオ共有」サービス中止 | トップページ | サンクトペテルブルクアカデミーバレエのロミオとジュリエット »

2011年11月 8日 (火)

プレミアムシアター2011年11月5日(土) グルジア国立バレエの「ロミオとジュリエット」

BSプレミアムシアターで表題の日に放送。公演は2010年3月14日、東京・五反田のゆうぽうとホール。ムケリア指揮、東京ニューシティ管弦楽団の演奏。

バレエの「ロミオとジュリエット」については、昨年2010年12月1日付けの記事を皮切りに、12月27日付けの記事まで、何本か書いたので、ほぼ1年ぶりに別な内容で書くことになる。

あのときは、英国ロイヤルバレエの公演で、中でもアレッサンドラ・フェリと吉田都の演技などについて書き、フェリの若い頃のDVDも紹介した。

バレエの公演というものを、放送も実演も少ししか観ていないので、どうしてもこの二人による演技、そして演出が自分の中の基準となってしまうのは避けられない。そのことを承知の上で書くのだが、やはりグルジア国立バレエ団のは、1段も2段も落ちるのではないだろうか。

演出の問題としては、あの有名なバルコニーのシーンを、バルコニーなしで演じたのだが、やはり外してはいけないのではないか。
上に紹介した、フェリによるこの作品のDVDのジャケットになっているシーンである。
このシーンが外せないと思ったからこそ、この作品の現代版(1950年代当時の)として作られた「ウェスト・サイド・ストーリー」の映画版でも、同様のシーンを盛り込んだのではないか。
また、最近、何の商品だったか忘れたが、パロディーとしてCMに使われたこともあるシーンだ。

上に「ウェストサイドストーリー」のDVDとサントラ盤CDを挙げた。何れも、何度も再発売されてきたのだが、発売年月によっては、バルコニーのシーンをジャケットデザインにしたものがある。
ちなみに、そのシーンで歌われるのがTonightである。
作曲したバーンスタインとしてはSomewhereがイチ押しだっという話があるが、Tonightの方がより親しまれるようになったのは皮肉としか言いようがない。
プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」で最も美しく、また心を打つ曲は、まさに、このバルコニーのシーンだからである。

グルジアバレエの公演の演出の話に戻り、私が問題点だと思う箇所をもう1点挙げれば、ジュリエットが仮死状態なのに、本当に死んでしまったと勘違いしたロミオが後を追って死んでしまうシーン。それに続いて、死んだロミオを見てジュリエットが本当に死んでしまうというシーン。

ここは、二人とも、事態がよく飲み込めずに戸惑い、やがて嘆きに代わり、ためらいつつも自分も死ぬことを選ぶわけで(私はそう理解している)ある程度の時間をかけて演技してゆくべきだと思っている。
それが、今回のグルジアバレエ団の演出では、二人ともイヤにアッサリと死んでしまうという印象だった。

そうそう、書いていて思い出したが、二人の子の死を目の前にして、敵対していた両家が和解するという部分。ここも、子どもの死を前に嘆き悲しんで・・・という段取りがあるはずだが、イヤにアッサリと当主どうしが握手してしまうのだ。これならいっそ、両家が和解したのだろう、と暗示しただけで終った方がマシだ。

折角高画質のデジタル放送だったので、観る前は、良い内容ならBDに焼いて保存することも考えていたが、見終ったあと、保存には値しないと思った。
翌週もロミオとジュリエットを放送すると番宣していたので、少しだけ期待して内容を再確認すると、グノー作曲による作品だそうだ。
観たことも聴いたひともないが、恐らく観ないだろう。

« マーラーをDTMで鳴らす (11) 「ビデオ共有」サービス中止 | トップページ | サンクトペテルブルクアカデミーバレエのロミオとジュリエット »

作曲家、演奏家」カテゴリの記事

作品」カテゴリの記事

音楽番組」カテゴリの記事

トラックバック

« マーラーをDTMで鳴らす (11) 「ビデオ共有」サービス中止 | トップページ | サンクトペテルブルクアカデミーバレエのロミオとジュリエット »

2020年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ