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2011年11月27日 (日)

題名のない音楽会 2011年11月27日 「30分で分かる」こうもり

2011年7月に西宮でやった「こうもり」の公演と同じメンバーによるもの。
ソプラノは森麻季で、アイゼンシュタタイン家の小間使いであるアデーレ役。
カウンターテノールがヨッヘン・コヴァルスキーで、通常女性(メゾ・ソプラノ)が演じるオルロスキー公爵役をカウンター・テノールで。
ヨッヘン・コヴァルスキーは、この役がハマリ役とのことで、しかし上記の西宮公演を最後に引退とのことだった。
オケは兵庫県立文化センター管弦楽団。指揮はもちろん佐渡裕。

番組ではこれを神田山陽の講談仕立で30分弱にダイジェストした。

講談仕立でストーリーのエッセンスをやるといいうのは大賛成。私はこのオペレッタ、何度も見ているわけではないこともあって、今いち粗筋を掴めないでいたのだが、今回、よく分かった。
まあ、ハッキリ言って下らない内容だが、楽しいものであるには違いない。

さて、やはり30分弱に収めるのは無理があり、序曲も半分ほどしか演奏されなかったり、始めの方に出てくる「私、おいてきぼりにされるのね(So muss allein ich bleiben)」・・・「1人になるのね」と訳されることが多い・・・など愉快な曲が省かれたのは残念。この曲、結構好きなので。

この公演、西宮で行われたとき、私の行動範囲内なので、行く選択はあったが、行っていない。今回の番組が始まったとき、なぜ行かなかったのか、理由を思い出せないでいたのだが、歌が始まったら理由が分かった。全編日本語訳だったのである。
なぜ今どき日本語訳でやる必要があるのか、理解できない。

少なくとも、子どもが見て分かるものではないし、また見せるべきものではない。夫妻それぞれが一夜のアバンチュールを求めて別々に、しかし同じ会場に行き、会場で出会ったそれぞれの相手が、実はダンナであり奥さんだった、という話なのだから。
だから、子どもでも分かるように、というのであればマチガイである。洋画の字幕と同じで、会場の字幕がちゃんと読めるようになる、というのを1つの目安としたらいいのだ。

さて、この公演、実演を見に行かなかった理由として、日本語による演奏というのを理解できない、ということがあったのは上記の通り。ドイツ語の歌詞に合った音楽を作曲しているはずなのだから、日本語では表現に無理がある。

もう1つの理由は、私の持っているクライバーの演奏(レーザーディスク)がベストだと思っていて、それ以上のものにはならないと明確に予想できたからだ。
もちろん、そうは言っても、是非とも実演に接したいという思いが強ければ出かけただろうが、そんな思いを起こさせるような曲ではないのだ。ハッキリ言って下らない作品だと思っている、ということは冒頭に書いた通り。

さて、クライバーによる演奏、現在ではもちろんDVD化されているが、新品は入手困難かも知れない。新品で入手できるCDと併せて挙げておく。

さて、この稿を書いていて気がついたことがある。

銀行家の苗字のアイゼンシュタインだが、ドイツ語で書くとEisenstein。Eisen(アイゼン)は、「鉄」。Stein(シュタイン)は、「石」である。
これって、日本の名前で、カタブツの人を「石部金吉」という架空の名前をつけてからかうのと同じではないのか? 余りこの曲の解説を読んだことがないので100%の確証はないが、かなり、可能性が高いのではないか。

銀行家だから、「石部金吉」、けっこう。
しかし、実はとんでもなく軽い男で、浮気ばかりしている役、というのがミソなのだ。役として与えられた名前と真逆(まぎゃく)。これがもう1つ面白いはずだ。初演当時から、当然ドイツ語を母国語とする人たちが聴衆だったはずだから、名前と役柄の真逆さに、会場は爆笑だったのではないだろうか。

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