名曲探偵アマデウス 2011年11月16日 マーラー5 続き
(前稿からの続き)
マーラーの5番で、半ば予想通りに第4楽章を中心に解説・分析が行われたのだが、途中でテンポを微妙に変えるよう作曲者自身が指定していたり、G線ならG線、D線ならD線でと、ヴァイオリンで弦を指定してポルタメントの効果を出すようにしている、という辺りは、私には既知のこと。
何れも、この5番に限らず、マーラーの交響曲の多くで見られることである。弦を指定して弾かせるのは、ポルタメントの効果と併せて、ヴィオラでもなくヴァイオリンで弱音器を付けて演奏するのとも異なった、独特の「くぐもった音」を求めた、ということもあるはずだが、番組中、そこは触れなかった。
マーラーのページに演奏例を入れるにあたり、少なくとも「G線指定」やポルタメントは付けたかった。「G線指定」は、ヴィオラだけで演奏してみたり、ヴィオラとヴァイオリンの音と混ぜてみたりたが、期待ほどの効果が得られず、ポルタメントについては、Fimaleにそのためのツールも備わっているので色々と試したが、品のない音になってしまったので採用しなかった。
で、この曲の第4楽章の後半部分で、冒頭のメロディーが戻ってくる箇所で、冒頭よりも和音がスッキリし、音の長さは倍になって・・・という説明がありナルホドと思ったので、演奏例を作ってみた。
冒頭にポルタメントを入れてみた。成否は分からない。やはり品のない音になってしまったかも知れないが、こんな感じの演奏を聴いたことがあるようにも思う。
この演奏例は、マーラーのページ中の「5番」には入れていない。
前回11月20日付けの記事で挿入した冒頭部に比べて、ファイル容量の関係で僅かに圧縮率を大きくした。従って、僅かに音質は悪いはずだ。
「forblog2_short_mahlerSym5_4th_RN301.mp3」をダウンロード
また、マーラーのページ中の「5番」には、マーラーの交響曲の楽章としては短い方なので、第1部の全てを演奏例として入れている。
さて番組内で演奏例の後のエピソードでは、スパイがCDを忘れて行ったのに気付いた探偵がそのCDをよく見てみると(ドイツ語で書いてあったから探偵しか読めなかったのか??)ターゲットの製薬会社の所長に宛てた奥さんからのラブ・メッセージで、併せて「この水虫薬」で早く水虫を治してね」と書いてあった・・・ということで終った。
マーラーの5番ということで、上記のページでも触れているが、ここでも私のリファリンス盤を挙げておきたい。
併せて、映画「ベニスに死す」も。
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