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2011年11月16日 (水)

題名のない音楽会 2011年11月13日 ベト3 続き

(前稿より続く)

ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の第4楽章は、特異な形の変奏曲であり、もともとは単純な音型の主題から始まっている。

こんな主題だ。

「beethoven_sym3_4th_theme.mp3」をダウンロード

この主題をもとに第1変奏と第2変奏を繰り広げ、第3変奏に至って、最後の第7変奏で高らかに奏されることとなる主題が加わる。

この新しく加わる主題は、ベートーヴェンが過去にバレエ音楽「プロメテウスの創造者」の中で使ったものである。
プロメテウスとは、ギリシャ神話に出てくる神の一人である。主神ゼウスに逆らって人間に「火」を与え、罰として決して死ぬことのない体を与えられ、山の上に放置されて、生きながらにして肉食の鳥に体を喰われ続けることとなった。

自分は犠牲になっても、人類に「火」という恵みをもたらしたことから、ベートーヴェンは自分をプロメテウスになぞらえて、「民衆のために作曲する」という決意を、この英雄交響曲の第4楽章に使ったのではないか、という説明が、演奏中に字幕で流れた。

えー? 本当かなあ。
調べてみると、解説書の中にはそう書いてあるものもあった。

しかし、この「プロメテウスの主題」については、もっと説明すべきことがある。番組内では一切触れられなかったので、私自身の「復習」もかねて付言しておきたい。

(この稿さらに続く)

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