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2011年8月25日 (木)

Print Musicで幾つかの作品を入力してみると

題名のない音楽館」内の作品論の幾つかに譜例と音源を追加しようとしてPrintMusicを導入して作業を始めたのだが、とくにマーラーの総譜というのが実に良くできていると、改めて感心している。

マーラーの総譜というのは、殆ど神経質なまでに細かく強弱や奏法が指示されている点で有名なのだが、面倒でもそれをできるだけ忠実に入れて行くと、どんどん表情が変り、どんどん「らしい」ものになって行くのだ。

ソフトシンセの表現力も、かなり忠実に表現上の要求をかなえるレベルになっていることになる。

パソコンを始めた頃、Macで何年か続けてDTMをやっていたのだが、当時はシーケンサーも音源もかなりプアなものだった。当時はやらなかったが、恐らくマーラーの細かい指示など入力もできず、演奏への反映など勿論できなかったはずだ。

それが、音源を別に買わなくても、パソコンの音源ボードだけで殆ど用が足りるようになり、シーケンサーも格段に進歩した。
それで、面白くなってハマってしまい、譜例と音源を載せるにも次々と欲が出て、中々「これ」というキリが見えなくなってしまったのである。

楽譜の指示通りに入力すると一応「らしい」ものになる、というのは、ひょっとしてマーラーは現代のこのパソコン事情、DTM事情まで予見していたりして。
まさかね。

こうしてみると、実際の演奏でも、マーラーは意外と演奏しやすいのではないか、と思ったりする。
これに比べるとベートーヴェンは難しい。殆ど表情に関する指示は書いていないし、かなりの曲は強弱についての指示も少ないのだから。

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