最近のトラックバック

« オーケストラの森 2011年7月31日 札幌交響楽団の「悲愴」他 | トップページ | 題名のない音楽会 2011年7月17日 第21回出光音楽賞 »

2011年8月 3日 (水)

題名のない音楽会 2011年7月10日 中村紘子と若手音楽家が語る

出光興産が創業して今年は100年になるそうで、「題名のない音楽会」は6月5日から連続7週間、その記念企画と称する番組を放送した。

中村紘子を迎えたこの日は、現役の高校生でありながら既にその演奏が注目を集めている二人の音楽家とともに、日本におけるクラシック音楽の来し方と将来について語り合う、という企画。

「来し方」と言っても中村紘子のデビュー当時以降の話でしかなく、演奏史のみが話題の中心で、いささか看板倒れの様相だったが、ピアノの小林愛実という人を知ることができたのは収穫だった。

何でも、アルゲリッチやキーシンも絶賛したとかで、それならば今後も期待できる、と言ってよいだろう。
そのことを字幕で知らされた上で聴いたので若干判断にバイアスがかかったかも知れないが、番組の中で演奏してみせたベートーヴェンの「熱情ソナタ」の第1楽章抜粋は、中々のものだった。

ベートーヴェンの中期の作品の中で、交響曲は年齢を重ねた指揮者が演奏してもそれなりの味わいがあるが、ピアノソナタは、とくにこの「熱情」は、若いピアニストでないと作品の持つ勢いのようなものが表現し難いような気がする。
ベートーヴェンは、交響曲は多くの人に聴かせるために書いたが、ピアノは、自分でもよく弾いたためもあって、より自分自身の感情や新しい試みを表現する手段だった・・・とよく言われていることと関係するのかも知れない。

現に、この曲、色々なピアニストで聴いてきているが、若い頃のアシュケナージが演奏したものよりも優れた演奏には出会わなかったような気がしている。
私はこの頃のアシュケナージを「超一流」と認めるのに対し、指揮者としてのアシュケナージは必ずしも一流ではない・・・というか、ハッキリ言うと二流だとさえ思うのは、ピアニストとして活躍していた当時の凄さを、指揮者としては感じないからである。

さて、始めに書いたように、出光創業100年記念という企画で連続7週間の放送が行われてこれが6週目だったわけだが、それなりに優れた企画が続いたように思う。書き残した週の分も、折々書いてゆきたい。

それに対し、7月31日の放送分がヒドイ内容だったと書いたが、ひょっとすると、特別企画が続いたこともあり、疲れてしまったのかも。

« オーケストラの森 2011年7月31日 札幌交響楽団の「悲愴」他 | トップページ | 題名のない音楽会 2011年7月17日 第21回出光音楽賞 »

作曲家、演奏家」カテゴリの記事

作品」カテゴリの記事

音楽番組」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 題名のない音楽会 2011年7月10日 中村紘子と若手音楽家が語る:

« オーケストラの森 2011年7月31日 札幌交響楽団の「悲愴」他 | トップページ | 題名のない音楽会 2011年7月17日 第21回出光音楽賞 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ