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2011年7月26日 (火)

名曲探偵アマデウス 2011年7月23日 フィンランディア

事件ファイルNo.は8番。
老舗の造り酒屋の若女将がクライアント。

隣に大メーカーが進出してきて、規模が違いすぎて価格では太刀打ちできず、このままでは廃業に追い込まれかねない。そこで、個性の強い昔ながらの味のものを止めて、一般受けしてユーザー層を拡大できそうなものに主力を切り替える方針を社内に示した。処が社内で猛反発を受け、昔から務めている杜氏の「源さん」まで姿をくらませてしまった。置き手紙を残されていて、そこには「フィンランディアを聴け」と。

番組内では、シベリウスのこの作品について、冒頭部から順に「苦難のモチーフ」「闘争のモチーフ」「勝利に向かうモチーフ」などと名付けて順に鳴らし、部分演奏なども交えながら説明していた。
そして、中間部の、後に合唱曲として独立し「フィンランド讃歌」となってフィンランドの第2の国歌となった部分の、所々詰まった感じの特徴的なメロディーは、フィンランド語の特徴でもある「促音(そくおん)」(小さな「っ」で書き表される、詰まった音)に由来するとのことであった。

フィンランド語に特有の促音と、ここの部分のメロディーとの関係については、何か別の番組で聞いたような記憶がある。改めて番組内で「フィンランド讃歌」となった部分のサワリを歌詞つきで聴いたが、歌詞の促音と、詰まったようなメロデーィが見事に合っていることに驚いた。勿論曲が先に出来たのだが、歌詞が先に出来たと言われても納得してしまいそうだ。

促音をイメージしたメロディーは、フィンランド語特有の言語感覚に基づく特徴的なものなのだが、フィンランド以外の国々では却ってそれが新鮮に聞こえ、幅広く愛される曲となった。

番組では、これにひっかけて、個性の強い味であることから却って幅広く受け入れられる可能性があるのだから、老舗として昔ながらの味を伝え続けるべきだ、という結論となり、事件解決となる。
ただ、「落ち」として、戻って来た杜氏の「源さん」が、実はフィンランド人であった、というエピソードが加わる。

私がこの曲を初めて聴いたのは、クラシックを聴き始めてまだ年月も浅い頃だった。聴いてすぐに好きになった、数少ない曲のひとつである。それほどにも、聴きやすく分かりやすい曲である。そして、何度か聴いているうちに、通して演奏しても8分ほどしか掛からない曲なのに極めて充実した内容を持つ曲であることを感じ、もの凄い情熱とエネルギーを感じさせる曲だと思うようになった。

池辺晉一郎が、かつてN響アワーでシベリウスを採り上げたとき、シベリウスの曲を評して「寒い曲」だと言っていたことがある。それを聴いてこの人も大したことはないな、と思ったものだ。この「フィンランディア」をはじめ、交響曲第1番、第2番など、「寒い曲」などと感じるわけがない。殆どの人は、「熱い曲」だと感じるはずの曲である。
まあ、シベリウスの交響曲も、5番や7番などは初期の「熱さ」から距離を置いた作風となっているので、池辺氏の言うことも間違いではないのだが・・・。

さて、この曲は、聴き始めてすぐの頃、決定盤に近いと思う演奏に出会ってしまった。バーンスタイン盤である。

CD化されてから、交響曲第2番とのカップリングとなっている。そちらも名演なので、併せて聴いてみて欲しい。

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