題名のない音楽会 2011年6月5日 補足 BPO振った日本人は二人ではない
タイトルの記事について、続編を書くつもりはなかったのだが、間違ったことを書いてしまったので、遅ればせながら修正したい。
録画したBDのレーベルプリントのネタを色々と探していたら、ベルリン・フィルを振った日本人が、小澤に次いで佐渡が二人目・・・ということが間違いだと分かったのである。
主にJIROさんのページで知った。このJIROさんの記事の投稿日でも分かるように、佐渡がベルリン・フィルを指揮することが決まった昨年(2010年)、既に詳しい人の間では「二人ではない、二人ではない」と、アピールされていた。
実は、「題名のない音楽会」で、「小澤征爾に次いで二人目」と紹介していたとき、僅かに違和感を覚えたのも事実だ。記憶の中で、「いや、他にもいたような気がするが・・・」ということと、しかしそれが誰だったか思い出せない、というもどかしさが混じった感じとでも言おうか。
しかし、6月5日付の記事は、番組の中で紹介していたのを鵜呑みにして、そのまま書いてしまったのである。
改めて他のサイトを色々と調べてみると、asahi.comの2011年5月21日付の記事に、小澤、佐渡を含めて合計14人と記載されていた。多分これが正解だろう。他のページでも、少なくとも朝比奈隆と岩城宏之を落とすな、忘れるな・・・と色々言及されている。
まあ、こういうことが分かってくると、上記の記事で紹介した、「ベルリン・フィルを振る指揮者が、一流の指揮者」という、友人の中で流行っていた命題が、そもそもナンセンスだった、ということも分かろうというものだ。
さて、このように1年も前から詳しいファンの間から「二人目というのは間違い」と指摘されていて、しかも「題名のない音楽会」は、asahi.comと同じ朝日新聞系のテレビ局である。「二人目」という説明が何でそのまま通ってしまったのか。ちょっとだけでも確認すれば直ぐに分かることなのに。
この番組のスタッフの力も落ちたものである。残念だ。
さて、佐渡がBPOを振ったのは快挙だし喜ばしいことではあるが、JIROさんを始め色々な方が指摘されているように、確かに、少し騒ぎという気もする。常任指揮者に就任・・・というわけではないのに。また、佐渡自身にとっても、幼い頃に夢見ていたのは「ベルリン・フィルの常任指揮者になって」ということであったので、今回の件はあくまでも、そのための第一歩というに過ぎないはずだ。
そして、樫本大進がBPOの第1コンサートマスターに就任(2009年9月内定、2010年12月正式就任)したとき、今回と同様に色々な番組が組まれたかというと、そんなことはなかった。それに比べるとやはり騒ぎ過ぎかも。
そう言えば、樫本大進がコンサートマスターに就任したとき、BPOのコンサートマスターの大先輩として安永徹という人がいたことに触れた記事にもお目にかからなかったように記憶する。(JIROさんの上記の記事でもきつく指摘されている)
で、他のページも色々と調べているうち、どうやらこれはAvexが仕掛けたものではないか、ということが分かってきた。そう言えばAvexにもクラシック部門ってあったような・・・。
いや、結構これはハッキリしていて、現に早くも当日の録音が、この6月29日にAvexClassicsから発売された。この早さはかなり尋常ではないと思う。
いや、こうした商売のやり方を批判しているわけではない。うまくやるものだ、と感心しているだけのことである。
私は既に放送をBDに録ったのだが、CDで聴くのはまた別だし(私のシステムは、CDの方が音がいいこともある)、どうしようか迷い中だ。
放送を聴かなかった人には、持っていてもよいCDとしてお奨めする。
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