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2011年6月 5日 (日)

題名のない音楽会 2011年6月5日 佐渡裕BPOデビュー

2011年5月20日、佐渡裕がベルリン・フィルの定期に客演した。

NHKのBSプレミアムをはじめ、幾つかの番組でその模様を放送する旨が告知されていたが、結局この「題名のない音楽会」が最初の放送となった。曲は演奏会で取上げられたショスタコーヴィチの5番から、第1楽章の冒頭部と第4楽章全部。

番組や演奏に関することは、BSプレミアムで全曲を聴いてからにしようとも思ったのだが、聴いてしまった以上は書くことにした。

ひとことで言うと、「ああ、ベルリン・フィルの音って、やはり格別なんだなあ」ということである。
ショスタコーヴィチの5番の冒頭部が鳴り出したとたん、震えがきた。

そして、第4楽章。
この楽章は、ムラヴィンスキーの来日公演やロストロポーヴィチのCDが出たあと、どんなテンポで演奏するのが正しいのか、よく分からなくなってしまったような処がある。
佐渡のことだから、師であるバーンスタインの盤のように終始走りっぱなしの演奏をするのか、それても、最近主流となっている観のある、最後にかけてテンポを落とすやり方か、見守っていると、後者であったので安心した。

この曲の第4楽章のテンポは重要なポイントである。「題名のない音楽館」内の「ショスタコーヴィチ論」の「第5番」を見てください。

それにしても、番組内で紹介されていたのだが、日本人がベルリンフィルを振るのは、小澤征爾以来2人目だそうである。快挙と言ってよいだろう。

昔、身近な音楽ファンが二人で話していて、「世界一のオーケストラはどこか」という話になり、それはベルリン・フィルだ、と言うことになった。続けて「世界一の指揮者は誰か」という問いに対し、彼は「ワルター」と言った。今では余り考えられないかも知れないが、当時は、ワルターという指揮者が結構人気もあり、ベストの指揮者と考えられた頃があったのである。

話はさらに続き、「しかし、ワルターはベルリン・フィルを振っていない。世界一のオーケストラを振っていないのだから、ワルターは世界一だと言えなくなる」となった。
ハタで聞いていて、つまらないことを議論するものだと半ば呆れたのだが、「どんな矛でも防ぐ盾と、どん盾でも貫く矛が戦ったらどうなるか」という話=「矛盾」の語源となった話=みたいで、言葉遊びとしては面白いと思ったものである。

ワルターはともかく、ベルリン・フィルが世界一のオーケストラであるというのは、今でも真実だろう。

ちなみに、「ワルターはベルリン・フィル」を振っていない、というのは、後になって、誤りであることが分かっている。そんな話をしていた当時はまだ知られていなかっただけのことであった。
(新品が入手困難みたいだから、ここには挙げない)

それにしても、佐渡裕が「題名のない音楽会」の司会をやるということで、こうしたことができるわけである。もっとも、就任当初はどこまで展望できていたのか。・・・と書いているうち、逆の心配もできてきた。
ビッグな存在となっていって忙しくなっても、是非ともこの番組は続けてもらいたいものである。

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