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2011年4月21日 (木)

N響アワー 2011年4月10日 ルイージのベト7

西村朗の相手が黒崎アナに交代して2回目。

この日の放送分から番組のオープニングが変った。曲はプロコフィエフの「古典交響曲」の第3楽章。オーソドックスなドイツ音楽のひとつとされることもあるシューマンの「ライン」冒頭から、ちょっと軽めでやや気取った感じの曲に変えてみました、という処か。

併せて、オープニングの映像も、ベートーヴェンをカリカチャライズしたキャラクターが動き回るものに変った。

この日の放送は、新しく「永遠の名曲たち」というシリーズを始めるとかで、ベートーヴェンの7番(以下、ベト7と略記)を採り上げた。

第1楽章の解説→第1楽章→第2楽章の解説→第2楽章→第3、第4楽章の解説→第3、第4楽章というように進められていった。

こうしたシリーズを始めることに特に異議はないが、まず最初に採り上げたのがベト7というのには、かなり違和感を覚えた。
そもそも、この曲がよく知られるようになったのは、黒崎アナも言及していたが、テレビで上野樹里が演じた「のだめカンタービレ」で使われたことがきっかけだったはずだ。

しかし、この曲、名曲だろうか。
エネルギッシュにどんどん進んで行くこの曲のパワーには圧倒されることが多いが、あとに何も残らないという感じが昔からしている。少なくとも、3番、5番、6番などに比べて、曲の価値は、どうしようもなく低いと思う。

ただ、このベト7で唯一私が「スゴイ」と考えているのは、第2楽章である。
何がスゴいって、同じ音を繰り返しているのに、刻々と移りゆく和声を付けることによって、表情が次々に変ってゆく点である。こんな作り方をした曲はそう見つかるものではない。

さらに言うと、ボサノバの名曲「ワン・ノート・サンバ」は、このベト7の第2楽章にヒントを得たのだと思えるのだ。このことは、「題名のない音楽館」の「小野リサ」の記事にも書いたことがある。
参考までに、小野リサによるこの曲が収録されたCDで、当該ページにも挙げたものをここにも掲げておく。

さて、ルイージについては、私は最近の指揮者の中で最もオーソドックスであり、本格的な指揮者の一人だと高く評価している。オーソドックスとは言え、熱を帯びるべき箇所は十二分に燃焼させるので、聴いていて不満が残ることが殆どない。
このベト7も、曲の価値そのものは別として、演奏は中々良いものだった。

しかし、せっかく途中に解説を入れながら進めるのであれば、上記の、第2楽章の、ひとつの音だけで進んで行くということに関する解説も欲しい処だった。西村がピアノでチョイと鳴らして見せるだけで済んだのに。

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