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2011年4月 9日 (土)

マーラーの3番は大災害に配慮して放送延期の必要あったのか?

大震災のあった3月11日以降、数日間は全てのテレビもラジオも、震災の続報や安否情報一色になってしまった。

N響アワーの3月13日放送予定は、マーラーの3番だった。
で、3月13日は放送自体が休止となったので、これは仕方ないかと思ったのだが、3月20日も3月27日も過去の再放送で済ませたのはどうも解せない。そのまま、女性アナが黒崎めぐみに交代し、新年度としての4月の放送に雪崩れ込んでしまった。

岩槻アナに殆ど惚れ込んでしまっていただけに、彼女の最後の挨拶など聴きたかったのだが・・・。

まあ、オクラ入りさせたのではないらしく、5月29日にちゃんと放送するというのだが、そうすると、震災の直後にはふさわしくない曲だとして、3月13日に放送するのを避けたのだとしか考えられない。

しかし、マーラーの「3番」って、そんな曲だろうか。震災に配慮して延期せざるを得ないような曲だろうか。

100分もかかる曲なので、どの楽章を抜粋するのかは分からないが、第5楽章と第6楽章は外さないはずだ。

これは私の「題名のない音楽館」の中の「マーラーの交響曲について」の「第3番」でも言及しているのだが、ニーチェの「ツァラストゥストラ」に基づく第4楽章こそ少し怖いが、続く第5楽章の女性合唱と子どもの合唱、そして豊かな愛に溢れた第6楽章とも、マーラーとしては「毒」の少ない方で、震災の後で聴くのも決しておかしくない内容であり、曲だと思う。むしろ、大きな慰めと・・・こんな表現は使いたくないが・・・いわゆる「癒し」となるはずの曲ではないか。

そして、同じページで紹介している通り、演奏はバーンスタイン指揮ニューヨークフィルのものがベスト。

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