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2011年4月25日 (月)

名曲探偵アマデウス 2011年4月19日 ブラームス4番

BSプレミアムに移行後、「セレクション」としての2回目の放送。事件ファイル番号も「2」である。

私はブラームスは嫌いだが、この4番(以下、「ブラ4」と略す)の、とくに第4楽章は偉大な作品だと認めざるを得ない。偉大なものに接したいという思いから、たまには聴く。

番組では、まず第1楽章のテーマについて語られ、モーツァルトの40番の二度下がりの繰り返しと、ブラ4の三度下がりのテーマがよく似ていて、「ため息のモチーフ」とでも称するのがふさわしいと説き、三度下がって6度降りてくるが、6度の音程を展開すると三度下がりと同じことになる、と言う。
モーツァルトの40番と近いというのは、私にはコジツケとしか思えないのだが、6度下がる音程が展開すると三度下がるのと同じというのは、ブラームスならあり得ることと納得できた。

第2楽章はホ長調なのに明るくなく、かといって暗すぎることもない雰囲気があり、それは古い聖歌のフリギア旋法による・・・古い旋法なので長調とも短調とも判然としない雰囲気を出している由。

第3楽章については解説がなく、第4楽章。
ここで冒頭に提示されるのは、バッハのカンタータ第150番からの引用だそうで、パッサカリアの手法によって31回繰り返される。
そして、古い手法であるパッサカリアに、溢れんばかりの情熱を込めたのが、ブラームスのブラームスらしい処で、クララとの思い出を秘めたとされ、事実、この部分についてクララとは分かりあっていた由。

さて、私が偉大な作品と認めざるを得ないと冒頭に記したこの第4楽章だが、パッサカリアの主題が聴き取れるようになってから、ようやく偉大さが分かったのである。それでも、バッハのカンタータから採られたものとしうのは知らなかったし、また、31回繰り返し変奏されていくという、その主題も、未だに途中からは分からなくなってしまうのだ。

その意味で、未だに全容の把握ができていないことになる。聴く度に新しい発見がある、と言ってもいい。

番組では最後に、第4楽章だけを全部演奏した。N響によるものだが、スタジオ録音したもののようで、事件ファイルの新しい方とは演奏の引用のしかたが異なるようだ。
また、「事件」について色々と話合っている中で、例示してみせる音楽は、CDでなくレコードだというのも愉快だった。どんな時代の探偵事務所だっと言うのだ。
ちなみに、鳴らしていたレコードは、クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団のもの。演奏者を明示してレコードを鳴らすというのも、事件ファイルの新しい方ではやっていない。

さらに、アシスタントの黒木芽依がキーボードで少し鳴らして見せるというシーンもあり、これも事件ファイルの新しい方とは異なる演出だ。

さて、このブラ4。
上記の通り、番組内ではクレンペラー盤を鳴らした。この盤、LP時代に聴いたことがあるが、今少しだけ聴き直すと、ゴチャゴチャして整理がつかない印象がある。
私は、クレンペラーは20世紀最大の指揮者の一人と認めるのだが、ブラームスなどを聴いている間は、その偉大さが全く分からなかった。

むしろ、第1楽章の主題のわびしさ、淋しさをこれでもか、と表現仕切った演奏として、ワルター盤を私は聴くことが多い。最初にブラ4を聴いたのは、この盤によるのだが、未だに第1楽章については、このワルター盤を超える演奏には出会わない。

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