N響アワー 2011年3月6日 ベートーヴェンV協
かつてこのブログのどこかに書いたのだが(探せないのでリンクさせないが)、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が、退屈な曲だと思うようになって久しい。
その記事は、2009年6月7日のN響アワーで、ムストネンがこの曲のピアノ版を弾き振りしたときのもので、「この曲はピアノでやった方がむしろ良いのかも知れない」といったことを書いた記憶がある。
実は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をベートーヴェン自らがピアノ版として編曲したものの存在は知る人ぞ知る曲なのだが、どちらかと言うとゲテモノ扱いされていて、コンサートで採り上げる人は殆どいない。だからムストネンが弾き振りした演奏で、かえって「オッ」と感心したのである。
退屈な曲という印象はその後も変らず、少なくとも積極的に聴く気にはなれないでいた。
だから、今回のプログラムも、「まあ、せっかく録画してあるのだから」という、消極的な理由で聴いたにすぎない。
ところが、実に面白かった。
この曲、結構いいかも知れない。
これまでに聴いた演奏と何がどう違うのか説明し難いのだが、退屈することはなく、楽しく聴けた。この曲で退屈しなかったという経験は殆どない。
こんな経験をすることがあるから、クラシック音楽は汲めども尽きないわけである。また、こんな経験をさせてくれた演奏家に注目してゆくことになるわけだ。
ラクリンのヴァイオリン、チョン・ミョンフンの指揮。
2011年2月5日、NHKホールにおける演奏。
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