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2011年3月 1日 (火)

題名のない音楽会 2011年2月27日 舘野泉

舘野泉はシベリウスの演奏で定評のあるピアニストだったが、脳出血により半身が不自由になり、その後左手だけで演奏するピアニストとして復帰した。

この日演奏したのは、吉松隆がカッチーニの「アヴェ・マリア」を左手用に編曲したもの等だったが、何と言ってもメインはラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」だろう。
忌憚なく書けば、私の見た処、「衰えたなあ」ということに尽きる。

この日本で、「左手のためのピアノ協奏曲」を、本当にこの曲を必要とするピアニストによって演奏されるのを見聞することとなるなど、思いもしなかった。それだけに期待も少ししたのだが、オーケストラのテンポとピアノのテンポが合っていないし(ピアノが遅い)、音もかなり外した。

健康であった頃、シベリウスのピアノ曲を中心に弾く人ということもあり、シベリウスのピアノ曲というものに当時も現在も余り親しんでいないこともあり、ちゃんと聴いたことは殆どなかったのだが、黛敏郎時代の「題名のない音楽会」などに出演していた当時の記憶を辿っても、こんなではなかったはずだ。
やはり、衰えたと言うべきだろう。

吉松隆が編曲したものを演奏したりして、業界内では尊敬されバックアップされている人なのだろう。また、テクニックの衰えは隠し切れないのだとしても、それなりに「味」が出てきて良いはずだ。しかし、残念ながら、余りそうしたものは感じることができなかった。

このラヴェルの「左手」は、私が最初に好きになったラヴェルの作品で、両手のための「ト長調の協奏曲」よりもずっと前のことだ。

参考までに「左手」の、私の愛聴盤を挙げておく。
ロジェのピアノ、デュトア指揮モントリオール響の演奏。両手のための協奏曲も一緒に入っている。

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