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2011年2月27日 (日)

N響 第1692回定期 続き 「展覧会の絵」の演奏形態

(前稿からの続き)

「展覧会の絵」という曲は、作曲家のイマジネーションをかき立てる要素が大きいのか、通常演奏される、ラヴェルによる編曲以外にも、色々な人がオーケストレーションしているらしい。

また、どんな楽器で鳴らすかということについても、色々な人が色々な試みをしている。
私が聴いたり持ったりしている中では、山下和仁がギターで演奏したものがある。また、冨田勲の初期の頃のアルバムで、シンセサイザーによるものがある。
何れも発売された当時、話題になったものである。

ここに示した山下和仁の盤は、何と「火の鳥」も入っている。私が持っていた(今は手放した)盤では「展覧会の絵」だけだったと記憶している。何れも、ギターという楽器で、こんなことまでできる、と感服せざるを得ない演奏。但し、ギターで弾けるように、移調しているはずだ。
また、冨田勲の盤は、抱腹絶倒のパロディックなもので、是非とも聴いてみて欲しいが、新品の入手は困難かも知れない。

しかし、色々な演奏形態で聴いているうち、結局はピアノによる原曲が一番面白いという結論に達したのである。そう思うに至ると、ラヴェルの管弦楽編曲版は、もう積極的に聴く気はしなくなったのだ。余りにもオーケストレーションが巧すぎ、あざといのである。

ピアノ版は、アシュケナージによるものがベスト。
この人について、私は、指揮者としては2流に近いと思っているが、ピアノについては超一流だと考えている。ベートーヴェンやショパンも悪くないが、この「展覧会の絵」については空前絶後の名演だと思う。

・・・とここまで書いてCDを調べていたら、我らが辻井伸行が演奏したものが出ていた。私はまだ聴いていないが、併せて紹介しておきたい。

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