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2011年1月15日 (土)

N響アワー 2011年1月9日

デュトアの指揮で、ドビュッシーの「海」と、ストラヴィンスキーの「うぐいすの歌」の2曲が紹介された。何れも2010年12月4日にNHKホールで収録されたもの。

「海」。

この曲をはじめ、ドビュッシーやラヴェルの管弦楽曲を聴きながら眠くなって聴き続けることができなくなってしまう時期が随分長く続いた。かなり最近になって、ラヴェルは何とか眠くなることが少なくなったが、ドビュッシーにはまだ余り慣れていない、というのが正直な処だ。

ドビュッシーやラヴェルの曲が、まだ聴き慣れていない段階だと眠くなるというのは私だけではなく、周りにも何人かいた。理由はハッキリと分からないが、多くのドイツ音楽のように、音楽の方向がよく把握できる要素が少ないためだろう。また、賑やかというか、やかましい部分が少ないからだろう。

事実、この日の演奏も途中で少し眠くなったのだが、デュトアが振ったときのN響の響きが明らかに違うのに改めて驚き、何とか続けることができた。そして第4楽章の盛り上がる箇所ではちょっとした興奮を覚えたのである。結果としてこの「海」は名演だった。西村朗も絶賛していた。

ストラヴィンスキーの「うぐいすの歌」は初めて聴いた。
曲そのものは意外と面白く聴けたのだが、中国のうぐいすと日本から中国に輸入された「からくり人形のうぐいす」が登場するということが描かれているとのことだったが、どの部分が中国でどの部分か日本製の機械なのか、よく分からなかった。「うぐいす」は、正確には「夜鳴きうぐいす」または「ナイチンゲール」であって日本のウグイスとは異なるので、より分かり辛かったのだろう。

それよりも、この曲が作曲された当時、現在ロボット大国となっている日本を予見していたような設定がスゴイと思った。手元の辞典によると、この曲が原曲のオペラから編集されて交響詩として作曲されたのは1917年。初演は1919年なのである。

さて、ちょっと嬉しいことがあった。

来週のN響アワーは、マーラー生誕150年交響曲シリーズとして「復活」が採り上げられるとの予告があった。
ここで使われる演奏について、私の予想がピタリ的中したのである。

2010年12月13日付の記事に、シュテンツの指揮で、「久しぶりにマトモな『復活』が聴けた」と書いたあと、15日付の記事で、スヴェトラーノフによる「7番」を酷評した最後に、「2番は、シュテンツのものが使える」としていたのである。

第3楽章以降が放送されるとのことで、この切り方も適切だ。既にBS2で全曲が放送されたときに録画・保存しているが、ようやくBDレコーダで地デジ対応の録画が可能となったので、より高画質になった映像との相乗効果も確かめてみたいと思っている。

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