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2011年1月19日 (水)

N響アワー 2011年1月16日 マーラー「復活」

N響アワー2011年1月9日」の記事でも書いたが、シュテンツ指揮による「復活」の演奏。

この演奏は第1686回定期のもので、定期の演奏はBS2で放送されたものだったので、音声も映像も最善のものではなかった。
そこで、BDレコーダ導入後初めてN響アワーを録画するのが楽しみだった。他の番組を見る関係で、どうしても後から録画で視聴するしかないためである。

最初、テレビからの音で聴きかけたのだが、やはりマーラーとなれば、大音量で聴きたい。そこでオーディオシステムに切り替えて、大音量で聴いた。地デジによる高画質の放送を37型ワイドの大画面で見て、音はオーディオで聴く。これが、我が家における現状で最善の視聴方法である。

何という贅沢。何と言う幸福。

私は「題名のない音楽館」内の「マーラーの交響曲について」の中の「第2番」でも書いたが、マーラーがこの曲だけ残したのだとしても、音楽史に残ったと思っている。それほど素晴しい、また格別の体験をさせてくれる曲である。だが、中々「これ」という演奏に廻り合わないのも事実だ。ワルター指揮またはバーンスタイン指揮で、何れもNYフィルを振った演奏を超えるものはない。

超えるものではないが、シュテンツの演奏は、十分良かった。

会社時代、オーディオと映像をシステマチックに融合させた商品の企画に携わったことがあった。その当時、画面はブラウン管の29型程度が最大で、当然画質も現在のものとは比べようがないほどプアなものだった。オーディオの方は既にそれなりの音を出せたので、「これは、映像の方が全てハイビジョンで撮影・放送されるようにならないと、オーディオが勝ち過ぎて、システムとしては無理があるねぇ」などと仲間と話したものだ。

それが、大げさではなく「生きているうち」に実現してしまったわけである。私のシステムは映像が初期の37型で、まだまだ大きな画面が欲しいと思っているし、この放送を視聴して益々その気持が募って居るところだが、それでも、地デジによるハイビジョン画質の大画面と、オーディオの組み合わせで、既に所有している機器だけで満喫することができた。

処で、2010年12月13日付で、このときの定期演奏について書いたときも言及してているのだが、字幕表示される訳語、何とかならないものか。その記事でも合唱の冒頭、

「Aufersteh'n, Ja aufersteh'n wirst du,mein Staub, nach kurzer Ruh ! 」

の訳語を例示して、何でもやたらになめらかな日本語にすればいいというものではない、と書いたが、今回もう一つ気がついたことがある。

ドイツ語を習ったことのある人なら覚えていると思うが、ドイツ語の二人称には du と Sie の二通りあって、du は比較的親しい間柄のときに使い、余り親しくないときには Sie を使う。
du は家族の間またはかなり親しい友人どうし、または恋人どうし。ただ、恋人どうしでも、付き合い始めたばかりの頃であれば Sie 。
英語では I love you の一通りしかないが、ドイツ語では Ich liebe Sich と Ich liebe dich の二通りあり、Sie(Sich)とdu(dich)の使い分けによって微妙に距離感の違いを表すことができるのである。

親しい間柄だけでなく、神が人間に呼びかけるときも、du である。だから、この冒頭部分も du である。

Aufersteh'n, Ja aufersteh'n wirst du, mein Staub

だから訳すとしても、「復活する、そう復活するのだ、私の小さい者であるあなた」ではなく、「復活する、そう復活する、、我がホコリよ」とすべきであり、歌詞の途中何カ所も出てくる「あなた」は、「お前」または「」とせねば、文法的に誤りなのである。

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