N響 第1683回定期 堤剛は過去の人
BS2の「クラシック倶楽部」で、2011年1月7日放送。
実は、聴くのを途中でやめた。
最近こうした番組に余り出てきていなかった、過去に活躍した演奏家が、久しぶりに登場したとき、ロクな演奏をしない、という経験則があり、ドヴォルザークのチェロ協奏曲を堤剛が演奏する、と出たので、期待しないで一応聴いて見ようか、と聴き始めたのである。しかし、見事に!?期待を大きく下回るものだったので、途中で止めたのだ。
過去には日本を代表するチェリストのように謳われ、それなりに活躍した人だが、演奏会の回数を減らすとダメになってしまうのか、それとも、元々大したひとはないのに持ち上げられ過ぎたのか。
彼が活躍していた頃と比べて、遙かに優れてチェリストの演奏をナマに限らず録音などでも聴く機会が増えたためか。つまり、「日本人のチェリスト」としては良い方に部類されたとしても、世界レベルでは、元々大したことはなかったのか。
とにかく、音程は外すし、大げさな自己陶酔型の演奏スタイルでありながら殆ど説得力はないし、全くダメだった。とにかく聴いていてイライラするだけだったので、途中でやめたのだ。何れにせよ、既に過去の人だと考えてよい。
この曲の前にはサンティによって「イタリア」が演奏され、N響アワーの2010年11月21日に放送された。2010年11月21日付の記事に書いた通り、これは名演だった。その後にこれだからなぁ。
久しぶりに演奏会に出て、ひどい演奏しか披露できないというのは、弦楽器奏者に多いように思う。江藤俊哉の晩年もひどかったし。
聴衆は厳しいものである。何時までも過去の栄光と共に聴いてくれるわけではない。とは言え、アンコールも演奏されたみたいだから、当日の会場はされなりに盛り上がったみたいだが。。。 だから、N響定期の聴衆というのが今一信じられない思いが時々するのだが。
ところで、この日のチェロ協奏曲が、次回2011年1月23日のN響アワーで放送されるそうである。
N響アワーは全て録画・保存しているので、これも録画・保存するが、「全てこれからは地デジのハイビジョン規格で録画」という方針は撤回するつもりだ。
ときにはこうした愚演が放送されることもあるのがN響アワーであり、そうしたものまでハイビジョン規格で録画し、BDに保存するのは、もったいないと思うためである。
アナログ放送が終了したら、また考え直すこととして、とりあえずは従来のアナログ規格の保存と、地デジ規格の保存の、両方を並行して使い分けるしかないようだ。
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