最近のトラックバック

« アレッサンドラ・フェリによる「ロミオとジュリエット」 | トップページ | 芸術劇場 2010年11月19日 関連 一瞬一瞬決まっている凄さ »

2010年12月27日 (月)

アレッサンドラ・フェリによる「ロミオとジュリエット」 続き

12月25日付の記事で、「風邪で記事として纏められない」と書いたが、何とか体調も持ち直した。従って、タイトルに「続き」としたが、これが本編となる。

もともと、吉田都の東京での引退公演(2010年12月1日付記事)に触発され、同じ英国ロイヤル・バレエのもので別配役のジュリエットと、別のバレエ団によるものを見比べたいと思い、両方とも取り寄せた。その中で、まずはアレッサンドラ・フェリによるものをやっと視聴したというわけである。

フェリのものは、1984年制作ということで、1963年生れの彼女の21歳か22歳のときの作品である。17歳か18歳かのときに英国ロイヤル・バレエ団に入団し、19歳のときに振り付け師のケネス・マクミランに主役として抜擢され、色々な作品で高い評価を得た。
この映像の翌年にはアメリカン・バレエ・シアターに移籍するので、移籍直前の、ロイヤル・バレエ団との最も充実した時期の作品ということになろうか。

吉田都が「ロミオとジュリエット」を来日引退公演の演目とした今年2010年は、1963年生れの彼女にとって44歳となる年である。

振り付けは双方ともケネス・マクミランなので、踊りは当然殆ど同じなのだが、舞台装置や細部の演出が異なることと、ジュリエット役の容貌と年齢の違いにより、これだけ印象が変るものか、と思った。

フェリの方が明らかに可愛い。若さもあって溌剌として、尚かつ初々しい。これは、バルコニーのシーンで二人が愛を確かめ合う部分までは極めて良いのだが、死を覚悟してニセの毒薬を飲んで一芝居打つという辺りの精神的に成長した女となったジュリエット役としては少し弱い印象を受けた。

吉田都は、容貌こそ若いときのフェリに劣るし、ジュリエットがまだ自分が子どもだと思っている、最初に登場する場面は少しきつい。しかし、ニセの毒薬を飲む辺りの演技は鬼気迫るものがあり、誤解によって死んでしまったロミオを見つけたときの絶望感、そして後を追って自害するまでの演技は、もうこれ以上のものはないとさえ思えるものであった。
そして、バルコニーのシーンは、年齢を殆ど感じさせないほど情熱的な踊りを見せた。

二人の踊りと演技は、こういうことで、全く甲乙つけがたいものだ。ジュレエットに何を求めて見るか、ということだろう。

« アレッサンドラ・フェリによる「ロミオとジュリエット」 | トップページ | 芸術劇場 2010年11月19日 関連 一瞬一瞬決まっている凄さ »

作曲家、演奏家」カテゴリの記事

作品」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アレッサンドラ・フェリによる「ロミオとジュリエット」 続き:

« アレッサンドラ・フェリによる「ロミオとジュリエット」 | トップページ | 芸術劇場 2010年11月19日 関連 一瞬一瞬決まっている凄さ »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ