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2010年12月 7日 (火)

N響アワー 2010年12月5日

この日のプログラムは、前週に予告があってから心待ちにしていた内容。この番組は欠かさず見ているが、次の週の予告でこんなにワクワクしたのは初めてかも知れない。

プレヴィンの弾き振りで、ガーシュウィンの「コンチェルト・イン・F」が演奏されるというものである。
この曲、「コンチェルト・イン・F」などと呼ぶようになったのはいつの頃からだろう。以前は「ヘ調のピアノ協奏曲」とか、「ピアノ協奏曲ヘ調」と称したし、現在でもCDなどではそのように印刷されているはずだ。

私にとっては、最近になって好きになってきた曲である。CDはヤブロンスキーのピアノとアシュケナージ指揮ロイヤル・フィルによる盤を持っていたが、さほど面白いものとは思わなかった。

面白い曲だと初めて思ったのは、ベルリン・フィルを小澤が振って、マーカス・ロバーツ・トリオと共演したときの演奏を聴いたときである。「ワルトビューネ・コンサート2003」のことで、2003年9月7日、NHK教育TVの「芸術劇場」で放送された。このコンサートの内容はDVD化されている。

ただ、カデンツァに相当する部分でどんどん脱線していって、モトはどんな曲だったか途中から分からなくなってしまうキライがあった。ジャズトリオと共演すると、こんなことになってしまうのか、と思った。反面、その「脱線」の部分によって面白い曲だと感じたのも事実であり、持っていたヤブロンスキー盤はもう聴く気がしなくなった。
コンサートのプログラムとして採り上げられる機会が少ないのか、こうした音楽番組で見ることも余りないまま、気が付けば7年も経過してしまった。

で、プレヴィンの演奏である。
聴き進むに従って、「ああ、この曲、大好きだ」と、つくづく思った。そして、そう思わせてくれたという意味で、超・名演だったと思う。西村朗も「N響の演奏史に残る妙演」と絶賛していた。

この曲は「ラプソディ・イン・ブルー」で試みた「ジャズとクラシック音楽の融合」を、再度試みた曲だが、私は、「ラプソディ・イン・ブルー」よりも更に一歩、「融合」に近づけるこどできた曲だと考えている。と言うより、これこそが彼の意図した「ジャズとクラシック音楽の融合」の完成形ではないだろうか。

「ラプソディ・イン・ブルー」は、まだジャズ音楽的な部分もクラシック音楽的な部分も遠慮がちであり、作曲当時は使われていなかった用語かと思うが「ポピュラー音楽」に近い内容だと思う。
通常聴かれているのはグロフェの編曲によるものだから、そう感じるのかも知れないと思って作曲者自身によるピアノ独奏版をピアノプレーヤーソフトで入手して聴いてみたり(CDでも入手可能)、ジャス゛オーケストラ版で聴いてみたりしたが、「ポピュラー音楽」に近い内容だという思いは変らなかった。

「コンチェルト・イン・F」は、ジャズ的な部分もクラシック音楽的な部分も思う存分出しきった観がある。音楽として完成度が高く、価値も高い。

(この稿続く)

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