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2010年12月19日 (日)

題名のない音楽会 2010年12月19日

「第6回振ってみまSHOW ! 」の1回目ということで、事前の応募者4名と会場飛び入りの2名、そしてゲスト審査員を兼ねた柴田理恵が東京シティフィルを指揮。

事前応募者の4名が何れも素晴しい演奏をした。
今回は、とくに最初の二人が聴かせた。

一人目は、何とショスタコーヴィチの「10番」の最終楽章の最終部分を指揮したのである。
題名のない音楽館」の「ショスタコーヴィチ論」の「10番」にも書いたが、あの曲の最終楽章は二分音符=176という凄まじいテンポで、ちゃんと合せるのは、指揮者の統率力とオーケストラの力量の両方に恵まれたときにしか為し得ない。これを、若干の乱れはあるものの、それなりに聴かせた出場者は相当の力量だ。

二人目は、12歳だったか13歳だったかで、現在ピアノ協奏曲の作曲に取り組んでいる、という末恐ろしい少年が、これも何とチャイコフスキーの「6番」の最終部を演奏。「ここは、音楽がどこに行ってしまうのか、という処が好き」という少年は、まだ恐らくチャイコフスキーの陰々滅々たる気分を体感してはいないだろうが、遅いテンポのこの部分を、それなりに聴かせた。佐渡も講評で言っていたが、遅いテンポの曲ほど演奏が難しいのである。

三人目は、同じ「6番」から第2楽章。これは5拍子という変ったリズムの楽章で、やはり難しいはずだが、それにりに演じていた。

四人目は「マイスタージンガー」前奏曲の最終部。オケが十分に鳴り、若干テンポの揺れも出しながらうまく纏めていた。

この企画の初期の頃は、素人指揮者の、どうしようもない指揮に、オーケストラが適当に合せてやって出場者を喜ばすという類のものが多かったが、ある時期から俄然レベルが上がったようである。それと共に、よくありがちな、「オケに合せて指揮のまねごとをする=オケに振られる」というものよりも、どう見ても「指揮によってオケが鳴っている」類が増えた。
実際の処、どこまでオケが合せてやっているのかは知らないが、どう見てもオケが指揮に合せて鳴っていると思える演奏が増えたのである。

ピアノをずっと習っていたり、ブラスバンドに入って、そこで指揮の経験があったり、それなりに音楽にずっと関わってきた人たちの出場が増えた。そうした経験があると、比較的スジの良い指揮ができるということなのだろう。

最後に、佐渡が柴田理恵に指揮をさせて、「CDに合せて棒を振る」ことと、「棒を振ってオケを鳴らす」ことの違いについて説明していた。こうした講評によって、もしこの企画が続くのであれば、さらにレベルの高い演奏が期待できそうだ。

次週が2回目だが、この企画の最近の傾向では、2週目にかなりどうしようもない演奏が集まることが多くなっていると記憶する。さて、どうなるか。

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