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2010年11月27日 (土)

ショパン ピアノ協奏曲第2番 リーズ・ドゥ・ラ・サール

2010年10月5日付の記事でルイージ指揮PMFオーケストラの演奏について書いた。その中で、リーズ・ドゥ・ラ・サールとの共演による、ショパンのピアノ協奏曲第2番を絶賛させてもらった。

関連して色々とwebを眺めているうちに、「BRAVO ! オペラ&クラシック音楽」さんのページに行き当たり、同じリーズとルイージによる同じ曲の演奏が、ドレスデン・シュターツカペレとのライブ録音で出ていることを教えて頂いた。

手元に取り寄せて聴いたが、やあ、これは参りました。驚いた。
オーケストラが変ると、こんなに曲の価値が上がるものなのか。

いや、予(かね)てからルイージ指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏は、オーソドックスでありながら熱のこもった演奏という点で、高く評価していたのだ。
だからこそ、定年で時間が自由に使えるようになったのを幸い、2009年4月26日に彼らが来阪したときも聴きに行ったのである。しかし、そのときは2009年4月28日付の記事にも書いた通り、R・シュトラウスがメインのプログラムであり、R・シュトラウスの中でも私が余り好きではない曲ばかりだったので、全面的には賞賛できなかったのである。

しかし、このCDで聴いてみると、まずオケのパートの分厚さ・・・録音によるのかも知れない、という点は分かってのことだが・・・にまず驚いた。ショパンのP協、とくに2番って、こんなオーケストレーションだったのか?! この曲なんて、救いようのないオケの薄さという欠点のある曲だったのではないのか?? 

私が、オケを鳴らすことが巧いと高く評価しているデュトアの指揮、アルゲリッチによる同じ曲の演奏でもこんな響きは出せていなかったのに(ホームページ内の関連記事はこちら)。

こうした万全のサポートを得て、リーズの演奏はPMFオーケストラとの共演時のものよりも完成度が高く、とくに第2楽章はますます素晴しいものだった。

PMFとの共演でも感じたのだが、ショパン特有の、メロディーの一部と化した、装飾音符的なパッセージ。
このパッセージを、「メロディーの一部」に近い形でほぼ均一の音量・タッチで弾く人が多い中、リーズは「装飾音符的」に寄った音量・タッチで弾き、そのパッセージの中で微妙にニュアンスも変えて行く。これは凄まじいテクニックに裏付けされていないと不可能な演奏である。
そのことにより聴く者はショパンの魅力を再発見することになるのだ。それは感情の揺れと言ってもいいだろうし、深さを増す仕掛けと言ってもいいだろう。このCDだと益々それが際立って感じることができる。

アルゲリッチとデュトアによる上記の盤をこの曲のベストと考えていたが、リーズ盤を聴いた今、このリーズ盤がベストだと確信する。

「イチ押しCD」として、当面の間ねサイドバーに入れることとした。

さて、このCDには、4曲のバラードが併せて収録されている。
このバラードは、別の意味でちょっと驚く演奏だった。

何しろ、4曲とも、かなり遅いテンポで、弱めの音で始まるのである。しかし、あれ?と思って聴いているうちに次第にテンポが速くなり、音量も増して行き、熱も帯びてゆくのである。面白い演奏だと思ったし、これはこれでアリだと思ったが、少しやり過ぎかも知れない。

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