最近のトラックバック

« 日野てる子 って知ってますか | トップページ | 秋山和慶 広響 シベリウス2番 何たる愚演! »

2010年9月19日 (日)

メータ指揮N響の「巨人」

2010年9月12日の「N響アワー」は、マーラー交響曲シリーズ第5夜として、第1番「巨人」が取り上げられた。マーラーの交響曲の中では短い方なので全曲が放送時間内に収まったので、それなりに「聴いた」感があった。

驚いたのは、ズビン・メータが1回だけN響を振ったことがあったとかで、そのときの演奏が放送されたことである。1996年11月8日、サントリーホールでの公演。

私はマーラーの演奏には「毒」が必要だと思っていて(「マーラーの交響曲について」へ)、メータで改めて聴いてみて、どれほどの「毒」が含まれているか、「毒見?」をしながら聴いた。

結論として、毒は余りなかった。が、それはそれとして結構いい演奏だった。テンポや間合いの取り方もうまい。それなりに「熱狂」もあった。
西村朗が「N響演奏史上に残る名演」と賞賛していたのも分からないではない。
N響もそれなりに頑張っていた。

が、しかし、ちょっと響きが粗かったのではないだろうか。

1996年11月というと、デュトアが常任に就任した直後かと思うが、まだ、本格的な「響きの改革」に取り組めてはいなかったのではないだろう。もっとハッキリ言うと、ヘタなのだ。

ちなみに、メータが手兵のイスラエル・フィルを振った演奏、またはロス・フィル時代のものを聴いてみたらよい。現在ロス・フィル時代のものは入手困難なようだが、当時レコードで聴いたことがあり、やはり「毒」の程度は少ないが、それなりに良かったという記憶がある。
手兵たるオーケストラに比べると、やはりN響の響きには満足できないものがある。

デュトアが音楽監督になるのは1996年。以後2003年に退任するまでの間、N響を改造し、「超一流」とはいかないにしても、「1.5流」の程度にまでは到達したオーケストラに育てていってくれたのである。

« 日野てる子 って知ってますか | トップページ | 秋山和慶 広響 シベリウス2番 何たる愚演! »

作曲家、演奏家」カテゴリの記事

作品」カテゴリの記事

音楽番組」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: メータ指揮N響の「巨人」:

« 日野てる子 って知ってますか | トップページ | 秋山和慶 広響 シベリウス2番 何たる愚演! »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ