大野和士指揮 リオン国立歌劇場管弦楽団日本公演
BS2で毎週金曜に放送されている「芸術劇場」のクラシック音楽の日は、ときに大変良い演奏会をやるので、イナカ住まいの身としては重要なソースとなっている。
首記の演奏会は2010年2月5日に放送された。公演は2009年11月9日、東京オペラシティ・コンサートホール。曲目はショーソンの交響曲、牧神の午後への前奏曲、そしてサン・サーンスの3番である。あと、アンコールを2曲。
私だけではなく、当日会場に足を運んだ多くの聴衆も、一番のお目当てはサン・サーンスの3番だっただろう。少なくとも私は、ショーソンの交響曲は何度か聴いているが未だによく分からないし、「牧神」はフランスのオーケストラがどんな音の響きを聴かせてくれるかという興味の域を出ない。
始まる前の音合せの段階で、「ああ、フランスのオケだ」と感じさせるのは、そう思って見ているからだけではないと思う。テレビでもある程度は分かる・・・というのは、私がこれまであちこちに書いてきたことである。
で、やはりショーソンは未だによく分からなかったし、「牧神」は、まあこんな音ですね、という以上のものではなかった。やはりサン・サーンスの3番だ。
私の感じているテンポ感覚に近く、この曲が大好きな曲だったんだ、と改めて思った。オルガンの入ってくる部分も良かった。そのうちに親ページにアップするつもり。
もともとこの曲は親ページの「大好きな曲」に、もっと早くアップする気でいた。そのためには一度ナマで聴いて置こうと思って大フィルの演奏を聴きに行ったのが運のツキ(?)で、早い話が、大フィルの演奏で「あれ? こんな感じなのか・・・」と思って、すぐに書く気を失ったからである。最
大の要因は、テンポ感覚の微妙なズレだった、と改めて思った。そのことを気づかせてくれた、という意味だけでも、この来日公演は、今後私の記憶に残る名演だったと思う。
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