カテゴリー「ステーショナリー、デスク用品」の記事

2014年9月10日 (水)

筆記具放浪記(13) ラミーの万年筆 そしてカクノ

ラミーの商品に手を出したのも、元々は万年筆を探すためだった。
後先になるが、ラミーの万年筆。これも、デザインや軽さはン? という処があったが、品質の良さには驚いた。少し硬めのペン先だが、滑りは悪くない。

こうして手にしてみると、ドクター愛用というのも、少々ラフに使っていても大丈夫そうであること、そして、安っぽさに繋がる要因でもある「軽さ」が大きなメリットであるように思えてきた。
デスクから誤って落としてしまい足に当たっても怪我をしにくいのだ。これは自分で経験して分かったことだ。

で、パイロットの万年筆を色々と探していた頃、「カクノ」というシリーズがしょっちゅう目に入った。
ラミーの軸も角張っていてカラフル。カクノも角張っていてカラフル。ひょっとしてラミーを真似したのではないかと疑ったのだが、これも手にして驚いた。

何とぶりスターパックに入った状態で届いたのである。ラミーだって安そうだとは言え紙のシッカリした箱に入って届いたのに。これはないだろうと思った。
それに、写真で既に分かっていたことだが、何年筆なのにクリップがないのだ。何じゃこれは。

しかし、書いてみて今度は品質の良さに驚くこととなった。
軽いし安っぽいし、どうにもならないのだが、ペン先の書き味はどこかで体験している。
って、これ、コクーンの書き味ではないだろうか。
結局気に入って、細字用と中字用を揃えてしまったのである。

あとで、これが日経トレンディ7月号で(本日現在、まだ売っているみたいだから、手に取られてはいかが?)、上半期ヒット商品ランキングで、「ゲーム・玩具・文具」部門で6位に入賞した商品であることを知った。
そして開発のコンセプトとして、「ターゲットは子供とし、新しい需要を開拓する。但し、書き味は大切にし、3000円クラスのものと同等とする」ということだった。
私が「コクーンの書き味」と書いたのだが、当たっていたわけだ。しかし、コクーンが持ちにくく指が痛くなってしくまうのに、カクノは持ちやすい。
これは売れるわけだ。安いこともあって、子供だけではなく大人まで幅広く売れているらしい。半年で30万本売れたそうだ。クリップがないのも、筆箱に入れるなりデスク専用とするなりという使い方なら、さほど不便は感じないわけだし。

パイロット自体の業績も、これによって上昇したようだ。
しかし、コクーンを買う理由は、カクノによってなくなったとも言える。痛し痒しなのではないか。

ここで、私の、筆記具マイブームは終わった。
現在、結局パーカーは余り使わず、万年筆はパイロットのカスタム74。
ボールペンとシャーペンはラミーを常用している。

ちなみに、カクノとラミーの万年筆だが、何れも、2週間ほど使わず、何の手入れもしなかったとき、スッと書き出すことができた。サスガに立てて置くのは無理があったが、トレイに寝かせておくと大丈夫だった。

2014年9月 9日 (火)

筆記具放浪記(12) ラミー 驚きの品質

結局、元々の目的が、何れもパーカーの、万年筆とシャーペンで代わりのものが必要となった・・・ということに何の解決も何の代替もなく終わってしまうに不満が残っていたこともあり、折角何本かは中古買い取りに売ってペン立てもペントレイも空いてきたのに、またまた何本かに手を出すこととなった。

まず、ラミー。
これは、パーカーで検索すると何故か幾つかの商品が紛れて表示されるので、ずっと気になっていた。写真を見ると「あり得ないでしょ」というくらい、安っぽいデザインだ。色が妙にポップなのと、何と言っても巨大なクリップ!
しかし、よくよく見ていくと、病院などでドクターが愛用・・・という記載があったりする。

で、騙されたと思って一度手にしてみることとしたのである。

いざ手許に来てみると、驚いた。余りの軽さに驚き、しかしすぐ次に品質の良さに驚いた。
そして、何と言ってもドイツ製らしいさいうこと。「ドイツで設計した」ということなのか「ドイツで製造した」ということなのか、私の英語力では判別し難いが、クロスのボールペンなど既にどこ製か分からなくなっているのに(以前はメイド・イン・USAだったのだ!)、大したものである。

途中の敬意は省略して、現在の結論とお薦めだけを挙げておく。
ボールペン。現在パーカーを押さえて私が最も日常使いをしている。「アルスター」シリーズよりも、「サファリ」シリーズが持ちやすく使い易いはずだ。私は何本か色違いで買ってしまったが、イチ押しはブラック系。何と言ってもノック式であることが大きな特長。
ボールペンはノック式が良いのに、なぜこの方式が少なくなったのだろうか。

シャーペンも同様に中々いい。何と言っても、Wノックであるのが凄くいい。これもサファリシリーズから・・・。

順序が後先になるが、本来は、このラミーも、万年筆を探すのが目的だった。
これについては次回・・・。

2014年9月 8日 (月)

筆記具放浪記(11) 結局、中古買い取りで処分

色々と買っているうちに、ペン立てもペン皿も溢れてきて始末に終えなくなってきたので、中古買い取りに出して処分することにした。

嫁さんも娘も余りこうしたものには関心を示さないし、既に何本かは押しつけていて、これ以上は要らないということになってもいた。

で、色々とネットで調べていると、「キングダムノート」というサイトに行き着いた。
「ワンプライス買い取り」というキャンペーンをやっていて、成約2本以上だと買い取り価格を優遇というのもあったので魅力を感じた。

さらに調べると、これは「シュッピン」という会社が運営していて、その会社はレッキとした上場会社で、社長兼創業者は鈴木慶と言って、ソフマップの創業者でもある。
私が現役時代に商談でお越しになったのをお見かけしたことがあり(お話はしたことない)、また私のパソコン歴の初期はソフマップでMacを買ったり買い換えたりしていたので親しみも感じた。

ちなみにソフマップは経営難に陥り、丸紅傘下を経てビックカメラ傘下に移行。その後完全子会社となり上場廃止となったようだ。

ともあれ、何度かメールで問い合わせして、「キングダムノート」で売却することとした。
ちょっと誤算だったのは、パイロットの「コクーン」「カヴァリエ」、クロスの「クラシックセンチュリー」など、3000円クラス以下のものが「買い取り対象外」だったという点だ。

結果、何本かは余ったが、余り愛着が湧きそうにない万年筆とボールペンの数本が手許から消え、幾らからのお金が手許に来た。

これで終わりにしようと思っていた。
本当にそう思っていたのだが、結局、もともとパーカーの万年筆の調子が良くなく、同時期にパーカーの(ずっと愛用してきていた)シャーペンの替えを探すことから始まっていたのに、何の進展もなく何の解決にもならず不満が残ってしまうのもイヤだった。

このため、また色々と買い込んでしまうことになったのである。

2014年4月23日 (水)

筆記具放浪記 (10) シャープはシャープ

シャープペンシルという筆記具の名前は、すっかり一般名詞となっている。シャーペンと略して呼ばれることも多い。

しかし、これは元々、家電メーカーのシャープが初めて世に送り出したものなのだ。

シャープの創業者である早川徳次が、金具職人として親方から独立したあと、ベルトのバックルの発明を経て、次に出した発明品を、「早川式繰り出し鉛筆」、別名「エバーレディ・シャープペンシル」と名付けて世に出したのが始まり。
「繰り出し」とは、今で言う「ツイスト式」であって、海外ブランドのシャープペンシルでは現在もツイスト式が多い・・・ノック式だったものがツイスト式に変わった例もある・・・ことから、言わば「先祖返り」したことになる。

シャープペンシルの事業が順調に業績を伸ばしつつあったとき、関東大震災に遭遇。東京にあった会社は、現在本社のある大阪市に移転。
負債を返却するための資金調達の一環として、シャープペンシルの特許と事業を、「日本文具」という会社に売却した。

新たに再スタートをした早川は、日本初の鉱石ラジオ発売を経て、真空管ラジオを「シャープダイン」の愛称で発売。
以後、社名は早川電機、ブランド名をシャープとして、家電メーカーとして成長して行く。

家電から総合エレクトロニクスメーカーへと事業を拡大していく際、社名をブランド名に合わせて「シャープ」としたわけです。
この社名変更からほどなく、液晶電卓から始まる液晶事業を手がけ、長い道のりを経て液晶テレビ「アクオス」に結実して行きます。

もしシャープペンシルの事業を売却していなかったら、エレクトロニクスメーカーのシャープは存在せず、文具メーカーの一角を占めたかも知れません。
また、シャープがエレクトロニクスメーカーとして事業拡大を志向し、液晶を手がけなかったら、薄型テレビの普及はおろか、地デジ化なども、遙かに遅れたものと思います。

さて、そんな、シャープの原点と言えるシャープペンシル。実は復刻生産されているのです。元々社内用として、来訪者に対する話題作りも兼ねたノベリティグッズとして限定生産されたもののようですが、プラチナから発売されています。

ちなみに、東京メトロの元となった「東京地下鉄道」の創業者は、同姓同名の「早川徳次」!
厳密には、シャープの方は「とくじ」と読み、地下鉄の方は「のりつぐ」と読むそうで、同姓同名というのは当たらないのでしょうが、同じ名前の人が、何れも創業者精神溢れた、野武士的な人物であり、その創った会社が現在まで残っているというのが凄いですね。

もうひとつちなみに・・・。

シャープからシャーペンの事業を受け継いだ「日本文具」。
つい最近まで私は、「大日本文具」だとばかり思っていました。

大日本文具とは、現在のぺんてるです。
シャーペン、またシャーペンの替え芯が素晴らしく、私は永年愛用しています。

しかし。どうも違うようです。どう調べても日本文具と日本文具の関係が浮かび挙がってこない。日本文具はほどなく事業清算している。また、ぺんてるとシャープのホームページに掲載されている会社の沿革を見ても、何の関係もないようです。
ありふれた社名とも言えるが、似すぎといえば似すぎています。だから「日本文具」が「大日本文具」として発展したのではないかという仮説を、完全には否定できない気持ちはあるのですが、ここは一旦検証を断念し、「関係ない」ということとしたいと思います。
(これ、どこかに、似たような説明の仕方がありましたね・・・)

2014年4月16日 (水)

筆記具放浪記(8) 何を筆記具に求めるか

色々と買いながらレポートをしてきたが、要は、筆記具というものに何を求めるかということだ。

実用性を重視するというのは極めて現実的なことだ。PCで書く方が普通になっているので、何も筆記具などにカネをかけることはない・・・ということ。

しかし、私は、それだけではつまらないと思う。

そして、色々と買って試しているうちに、ある考えに達した。
「ペン類は、ある程度の重さが必要」ということである。

ペン類の重さは、親指と人差し指の間(A)で支えられ、書くために使う主として3本の指(B)にも何分の1かは掛かってくる。Bに重さがかかることは、筆圧をかける力が少し減る・・・筆圧を余りかけずに書くことができるということだ。とくに万年筆において顕著だが、ボールペンにもシャーペンにも当てはまる。

しかし、軸の後ろに重心がかかったり、AでもBでもヒッカカリが少なく、ボーッと持っていると滑り落ちるようなものもある。クロスのクラシックセンチュリーがこれだ。

しかし、これこそクロスでごさいというデザインであり、ハタで見ていて分かる人には分かるという点で自慢したい向きには適しているだろう。それよりも私は、機能美を極めた美しいデザインに心惹かれるのだ。

万年筆も、ケアが面倒だとは思いながら未だにパーカーがいいと思うのは、適度な重さと、バランスが良く書き易いこともあるが、何よりもデザインが素晴らしいからだ。
実用性だけであればパイロットで良いのだが、カスタムは余りにも古くさいし、キャップレスは「これ、万年筆と称していいのか?」という、もはや新ジャンルの筆記具というのに近い。

シャーペンもそうだ。
愛用していたパーカーのソネットのシャーペンが壊れてしまったことから今回の一連の流れが起こったのだが、これというものに行き当たらないまま続けてしまった。しかし、ツイスト式という欠点はありながら、デザインで捨て難いので、当面のメインはこれにしている。

パーカーもクロスも、海外メーカーの中では決して高級志向一本槍ではない。モンブランなどもっともっと高価なブランドもある。

しかし、パーカーとかクロスの、ここまで色々とご覧頂いたクラスのものであっても、一度手にすると二度と国内メーカーには戻る気にならない。

実用性だけではなく、もはや趣味道楽の世界なのである。

 

2014年4月15日 (火)

筆記具放浪記(7) 万年筆編 パイロット

パーカーの万年筆に手を焼くのに半ば嫌気が差し、ここはやはり国内メーカーのものを、ということで、何十年かぶりに手を出すことにした。

パーカーでインクの色を変えたり、穴を塞いだり、またボールペンやシャーペンでも並行してあれこれ物色したり検討したりしていた中でのことであり、それぞれの段階で「こうだから、こうして見よう」「これはAという性質のようだから、Bの性格らしいあれを買ってみよう」というのがあったのだが、煩雑になるので、純然と買った順に記していく。

まず、コクーンというタイプ。安さで選んだ。

安いだけのことはあった。手に持ったときの感じがいかにもチャッちいのだ。
何よりも頂けないのは、軸のペン側と軸本体の部分の段差が大きすぎて、しかも突部があり、指が痛くて仕方ないことだった。ペンを持つときに指の力が入る処て、持ち方にもよるのだろうが、私には我慢できなかった。
しかし、書き味は中々のもの。

そこで、もう少しましなものを、と考えて次の2本を続けて買った。
中細字と中字だが、ペン先のサイズで少し迷いがあったからだ。

しかし、買う前に写真で見ていたときも感じたことだが、余りにも古くさいデザインだ。ハッキリ、ダサい。祖父が使っていた万年筆が、やはりパイロットの、こんな感じだった。
この、変わらないこと自体がいいのだ、という考え方もあるが、クロスのように機能美を極めた結果として変わらないというのとは違う。もう少し何とかならんのか、と思わせる。
また、手に持ったときの感触。やっぱり安っぽいのだ。
書き味は可もなく不可もない。中々のものだと言えば中々のものではある。中細字も中字も似たもの。

しかし、手に持ったときの悦びみたいな感じは全くない。

そこで、書き味はそのままにもう少しグレードアップしたいものを・・・と考え、このシリーズの上位機種を求めた。いきなり価格が跳ね上がってしまうのだが、それだけに、期待も大きく持って。

届いて開けていくときのワクワク感は、それなりの価格のものを買ったときのそれで、期待を持ちながらで、久しぶりに味わう感覚だった。
しかし、開けて手に持った瞬間、期待は失望に変わった。

上位機種とは言いながら、この上なく安っぽいのだ。ペン先がやたら大きく、軸も太く、軽く、何でこんなに高いのか全く意味不明。書き味も、上掲の2機種の方がよほどましだ。
手にとったときの悦びみたいなものも、全くない。
今の処今年最悪の失敗買い物となってしまった。

百貨店などで試してみることなく半ばカンで買うこととなるネット購入の危うさを感じたものともなった。

けど、パーカーでこんなことはない。乾燥対策で世話が焼けるが、そこそこの重量も手に馴染む感じも、デザインも、手に取って眺めているだけで、大きな悦びがわき上がってくる。
まあ、パーカーも、ボールペンやシャーペンでは失敗買い物もしたが、それは、それほど価格の高いものではないから、ある意味仕方のないことだと許せる。
乾燥対策さえ厭わないのであれば、前の記事で触れた2機種などは、まず間違いないはずだ。

処で、パイロットの万年筆というと、有名どころとして「エリート」と「キャップレス」の2系統がある。「エリート」は軸の短いシリーズで、軸の短いことに余り意味を感じないので買うつもりはそもそもなかったのだが、「キャップレス」は合理的な理由があると思っていて、関心はあった。
キャップの付け外しの際、キャップの内側にペンが接触し、インクで汚れ、書くときに、そのキャップを軸に取り付けるので、インクの汚れが軸に残る。それに手が触れることで、手が汚れるというわけだ。

また、書き始めるときに両手を使わなくてよい、というのも大きな魅力である。

で、このシリーズ、ピンからキリまで揃っているが、下のものを求めた。

これは期待以上だった。
適度な重みもあり、手になじむ感じも良い。デザインもさほど古くさくない。
クリップ側を持って書くので、持ったときに指が当たるのが気になると言えば気になる。けど、慣れてしまえばどうと言うことはない。また、ノック部が異様に長く飛び出ているのも気にはなる。

しかし、総合的に見て、デザインでも財貨感でも、パイロットの代表選手としていい処に行っていると考える。

そして、察する処、ラインアップの多さから見ても、パイロットは万年筆として「キャップレス」がイチ押しなのであって、他のシリーズには余り力が入っていないのではないか、ということだ。でないと、上掲のカスタムシリーズの(とくに上位機種の)余りのみすぼらしさとかデザインの古さといったものを放置しておくことが理解できない。あれは、捨て置かれたシリーズなのだ。

ここまでの結論として、万年筆は、実用上はパイロット。パイロットのキャップレス。キャップレスという形状に抵抗があるならば、カスタム74。
しかし、もっともっと持った時の悦びみたいなものを感じたいのであれば、世話が焼けることを覚悟していいのであれば、パーカーのソネットシリーズから選ぶといいだろう。

尚、ペン先の太さなのだが、ボールペンも含めて、国内メーカーのM(中字)は、海外メーカーではFとなる傾向がある。海外メーカーのが太めなのである。ここは注意したい。

2014年4月14日 (月)

筆記具放浪記(6) 万年筆編 パーカー

さて、シャーペンとボールペンについて、必要となる事情、または必要と思った事情があって色々と買い込んできた経緯をご披露し、それぞれの段階でオススメのものが出てきたので併せて紹介してきた。

で、よせばいいのに、万年筆が気になり出したのである。

筆記具について色々とググっているうちに、原因不明のまま半ばあきらめていたことが解明されてきたためである。
それは、パーカーの万年筆が、すぐにペン先が乾いてしまうことである。

最初黒のカートリッジだったので、ブルーブラックに変更したり、インクボトルとコンバーターでインクを補充するようにしてみたりしたが、すぐに乾燥して使いにくくなり、またすぐにインクがなくなってしまうこととなっていた。

バブルの頃に奮発して買ったものと、香典返しだったか結婚式の引き出物だったか(エライ違いだが)で貰ったもの。何れもソネットシリーズで、18k、ペン先はF。
現行機では全く同じものではないかも知れないが、ほぼ下記の機種となるだろう。

もともと、中学時代からずっとパイロットを使ってきていて、社会人になった当初は、社内で文書を書くときにも、鉛筆と万年筆を混用していたりしたが、パイロットを何本か使い潰したりして使い続けていた。学生時代に当時文革まっただ中だった中国から「英雄」なるブランドの超安物が入ってきて、意外と使えるなと思って僅かの期間だけ使ったことはあった。僅かの期間というのは、すぐ潰れたからだ。今でも中国製って大丈夫かと思ってしまうが、文革当時の中国製なんて、まさに安かろう悪かろうの典型と言うべきものだったのである。

で、社会人になって間もない頃、ある事情からパーカーをプレゼントされることがあり、初めてのパーカーだったのだが、凄く書き易いし質の良さを感じた。
母が戦前から使っていた万年筆がオシャカ寸前てだったので、このパーカーを進呈。
また、会社で万年筆を使う機会もなくなっていったこともあり、その後は万年筆に関する興味もなくなっていった。

しかし、バブルの頃、最寄りの百貨店でパーカーのコーナーでふと万年筆とシャーペンに目がとまり、思い切って、しかし半ば衝動買い的にこれらを求めることと相成った。社会人になってすぐの頃に体験したパーカーの万年筆体験が忘れられなかったためだ。

シャーペンは、その後仕事用として活躍を続けることとなったが、万年筆はさほど使う機会がなかったのと、ペン先がすぐ乾いて何度も何度もイライラさせられて、次第に放置されて行った。
そんな処に「お返し」として到来したパーカー。調子が良かったので、ひょっとすると自分で買った方は不良品か? と思うに至った。

しかし、もらい物の方も、やがてインクの乾燥が目立つようになり、放置して行くこととなる。仕事用として使う機会は皆無となっていったし、プライベートでも、例えば年賀葉書に添え書きするにしても万年筆は不適とされたりして、益々使うことがなくなってしまった。

だから、別に使えなくても何の支障もなくなっていたのだが、筆記具で色々とググっているうちに、パーカーの万年筆のペン先乾燥の原因と、対応策が分かってきたのである。

それは、キャップに穴が開いているということ。
そりゃー穴が開いているなら乾燥しやすいよねーってわけだ。考えられないような、意味不明の、ってゆうかハッキリ無意味な、改悪である。
誤飲防止のためだとかインクが飛び散りにくくするためとか、色々な説があるが、何れも意味不明だ。

キャップを口にくわえて息を吹き込むと、空気が抜けるのが分かる。
そして、空気穴は、クリップの下に大々的に開いているタイプと、キャップのアタマ(天冠=てんかん)に小さな穴が幾つも開いているタイプがある。前者はハッキリ目に見えるが、後者は肉眼では見えない。
前者はごく簡単に、セロテープなどで塞いで使っている例などがあり、後者はコーキング材で埋める方法などがあるようだ。

私のは2本とも後者で、コーキング材で・・・というのは第一に材料がなかったし、難しそうだし抵抗もあったので、簡便に、木工用ボンドを天冠に垂らすという方法を採った。
垂らして余った部分を拭き取って暫く置き、また垂らして・・・というのを2~3回繰り返す。
乾燥すると木工用ボンドは透明になるので、大きく外観を損ねることはない。

もちろん、外観云々は個人的主観であって商品価値を落とすには違いはない。だから、この方法を採るのは、くれぐれも自己責任でやってください。

また、これによって完全に穴が塞がることもないようで、少し「まし」になったかな、という程度。が、効果は大きい。乾燥は減った。

尚、ペンに穴が開いているのに加え、パーカーのインクにも問題があるようだ。
クインクという名称がついているように、インク自体も乾燥が早い。乾燥が早いため、インクを補充した最初の頃は薄めの色なのだが、何日かしてから使うと、色が濃くなっている。
私はブルーブラックを使うが、ハッキリ分かった。

このため、コンバータも買っておいたので、パイロットのインクを試してみようと思うに至った。
しかし、この記事を書いている時点でまだパーカーのインクが残っているのでパイロットのインクを試すことはできていない。

その前に、そもそもパイロットの万年筆だったらどうなのかということを、改めて確認したくなったのである。

2014年4月13日 (日)

筆記具放浪記(5) ボールペン編 続々

(前稿からの続き)

プレゼントで貰ったまま殆ど使うことなく放置していた、20年~30年前のクロスのボールペンがちゃんと動いたことに驚き、無くすことを恐れることもあって現行品を買ったら、写真以上に美しく、殆ど感動の域に達した。
で、嫁さんに譲ったものの、自分でももう1本また欲しくなり、2本目を買ったのだが、あのときの感動に近いものは何だったのか、実にガッカリさせられることとなったのである。

書いていて、何か微妙に違和感を覚えた。
微妙なのだが、僅かとは言えないカタツキを感じたのだ。

よくよく見たり聴いたりすると、本体軸の上部と下部のはめ合わせが微妙にズレている。
上部と下部がキッチリ行かねばならない部分が、ズレて、微妙にすき間があく結果となっているのである。
以前貰っていたものでは全く感じることはなかった。

改めて、拡大鏡を使ってジックリ調べたら、何と! プレゼントされたものには「Made in USA」の刻印があった。
それに反して、新しく買ったものには、生産地の表示はない。

「クロス、お前もか!」だ。

生産地を中国だかどこだか知らないが、いつのまにか変えていたのだ。変えた先が日本だったら、こんな工作精度は、まず許さないはずだ。こんな工作精度を許すのは、だいたいどこだか想像がつくというもの。
逆に言うと、20年~30年前だと、こんなボールペンのような商品にも、メイドインアメリカというものが息づいていたのだということを知った。

ついでに、2階用、1階用、外出用を別々に揃えたくなっていたこともあって、同じ「メダリスト」をさらに1本、そしてクロームタイプの通常商品をも合わせて求めた。

結果は、それぞれ1本ずつ、カタツキの程度が違うということが分かった。
これこそ、工作精度の悪いことを物語ることに他ならない。

こんなこと、海外生産であっても、国内メーカーならまず許さない。

というわけで、大いにガッカリさせられたのだ。

処が、軸の太いタイプは全くそんなことはない。
軸の太さでゴマカシが効くのか、カタツキが発生しにくい構造なのか。

また、さらにもう少しいいものも持ちたくなって、これを買ってみたのだが、同様に、カタツキはない。

処が、この「タウンゼント」。買って使ってはみたものの、価格相応の満足感は、得ることがなかった。
先にも紹介した、「アバンチュラ」で十分だろう。これによって、クロスの良さは十分分かるし、見た目もそう悪くない。
また、結果的には、パーカーのこれでもいいということになる。

処で、こうしてボールペン類をあれこれ物色していると、シェーファーの安い商品が見つかったので、早速手許に。

これ、意外と良かった。
軸が軽すぎて、持ったときの悦びは余りないが、ノックしたときの音も悪くないし、他人の前で使うとき、シェーファーのボールペンということで意外性があるだろう。

パーカーの、先に紹介したIMタイプと共に、普段使い用として定着しそうである。

で、何よりも、ここまで書いてきて強調したいことは、インクの乾きなど色々と面倒なことがあり、なるべく毎日何かを書くことによってメンテせねばならないという手間も必要。しかし、一度海外メーカーのものを使い始めたら、再び国内メーカーのもものには戻れないということである。

こうした筆記具には、実用性だけではない、何かがあるのだ。

2014年4月12日 (土)

筆記具放浪記(4) ボールペン編 続き

(前稿からの続き)

パーカーのボールペンで、普段使いにはIMタイプ、ちょっと気取った場ではソネットということでほぼ決まった。
前者は、ノック部とボディー部の間のキシキシ音を何とか我慢するなり対策するなりした方がいいだろうが。

決まったのだが、そうなると、2階の書斎兼PC室用と、1階のリビングに、それぞれ1セットずつ置くことにしたいと思うようになったのである。
そこで、20年~30年くらい前になるが、現役時代に記念品としてプレゼントされていて、その後使わないまま放置していたボールペンを思い出した。
何れもクロスのもので、銘が入っていることと現在では型番も変わっているだろうから特定できないが、現行では次の商品となるだろうか。

何のメンテもせず放置したままだったのだが、ダメモトで書いてみたら、何と、書けたのだ! これには驚いた。もちろん、書き始めはさすがにインクが固まってしまってはいたが。
これ、なかなか国内メーカーも含めて、余りないことではないだろうか。

もともと、上掲の商品は、軸がストレートすぎて、筆圧がかけにくい感じがあり、もともと社内では鉛筆(シャーペン)が筆記具のメインとなってしまっていたこともあって、結局殆ど使わないまま放置したのだった。

しかし、このことがあって、色々と調べてみると、クロスのボールペンは、インクの繰り出し機構については、永久保障なんだそうな。
現実に、保障ということで修理依頼したらちゃんと直ってきたり、修理不可の場合は代替同等品を送ってくれたり、素晴らしい顧客対応の経験事例が何例も書き込まれていた。

こうなってみると、クロスというメーカーに大いなる興味を持つこととなる。

手始めに、さすがに昔プレゼントされたものは、書くことはできたがインクの出に若干不安もあったので、替え芯を求めた。

これがまたピッタリ合うのだ。

しかし、筆圧がかけにくい感じはやはり当初感じたことと変わることがなかったので、筆圧を普通にかけやすいタイプの、軸の太いタイプを買ってみようと思い立った。

これが大正解だったのである。

次に、プレゼントで貰ったものは外出時になくしてしまう恐れがあると思い至り、太いので良かったというのとは別に、現状のストレートタイプを求めることと相成った。
中でも、写真を見た段階からキレイと感じた「メダリスト」というタイプ。

これ、手許に来たときは感動した。
こんなに美しいボールペン、他にあるだろうか。
機能美を追求したと言うか、何とも、昔のデザインでありながら古くさくない。求めた「メダリスト」は、シルバー主体のボディーに、さりげなく金色をあしらっていて、何ともオシャレでもある。

書き心地も、中々のものである。
なるほど、「ボールペンはクロス」だとして、プレゼント用として選ばれていたのは、こういうことだったのか・・・。

すぐに嫁さんに感想を求めたら、同感だと言うので、早々に嫁さんに進呈した。

けど、因果なもので、手許からなくなってしまったら、また欲しくなった。
そこで2本目を求めて手許に来たのだが、ここですごくガッカリさせられることとなる。

(この稿さらに続く)

2014年4月11日 (金)

筆記具放浪記(3) ボールペン編

ちょっとした契約を結ぶことがあった。

先方が私の所に来て、先方が提示した契約書にサインをすることになったのだが、「ちょっと待って下さいね」と別室に行って持ってきたのが安物で、余り場にふさわしくないな、と思ったのが始まりだった。ここから、ボールペンの放浪が始まったのだ。

上記の「安物」は、これだ。これの同等タイプ。

これはこれで意味のあるものであって、千葉工業大学の監修により、人間工学的に持ちやすく手になじみやすく、書き易いというもの。
普段使い用としてずっと愛用してきているものである。
他社の同趣旨のものも幾つか使ってみた結果、これに辿り着いたのである。だから、殆どこれしか使っていない状態だった。

だからこれを持ってきたのだが、場にふさわしくない思いをしたので、ここはやはりパーカーで・・・と求めたのが、ソネットシリーズのこれ。

 

これは一発で買い物成功! だった。
だったのだが、そこで終わりにすることができなかった。
これならば、普段使い用もパーカーにしようと思い至ったのである。

そしてこれを買ってみたのだが、シャーペンの項でも似たことを書いたが、ノック時の音が余りにも安っぽく、2日ほど我慢はしたが嫁さん用として渡してしまった。

で、次に、僅かにグレードアップしたのがこれ。
これは結構良かったと言っていいだろう。
しかし、気に入ったので2本目を買ったのだが、ノックで押し下げるとき、キシキシいう音が気になるようになった。

そして、自分で見つけた解決法は、キシキシいう音のする場所に、プラ用の(金属兼用)グリスを塗布するという方法だ。
塗布と拭き取り、ノック動作を何度か繰り返しているうちに、かなりマシになったのでそのまま使っている。
ただ、私が持っていたグリスは現在ラインにないようなので、次の写真は類似の別品である。また、この作業によって油マミレになることがあったりモノ自体を壊してしまう可能性がある。自己責任でやって欲しい。
キシキシいう音が気にならないのであれば、コスパの良い商品としてオススメだ。

そして、アマゾンが凄いと思ったのは、シャーペンもボールペンも、消耗品まで簡単に手に入ることである。

(この項続く)

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