カテゴリー「文芸」の記事

2015年3月 4日 (水)

辞書を編む

(飯閒浩明著。光文社新書。2013年4月初版第1刷。お薦め度5)

IE7だかIE8だかになって、折角中央揃えにしていた私のホームページのレイアウトが、また左揃えに戻り、またテキストも大変読みづらいものになってしまった。
これは色々とアップされてているページで困った問題となっているようだった。

そこで、私はHTMLとかスタイルシートに疎いので、力ワザで修正をかけることとしたが、必然的に従来記載していた内容について誤りを発見したりすることになった。

とくに父のページは、大正時代の人の書いたものであり、既に私には理解しづらくなった用語などが数多いことが分かったし、またもっと若い人にも読んで欲しいことから、かなり手間ヒマをかけて校訂することとなった。

そのため国語辞典の類や漢和辞典の類について色々と検索することが増えていて、その中で気になる辞典を見つけた。
三省堂の「三省堂国語辞典」(以下「三国」)である。

学生時代から会社に入ってからずっと、同じ三省堂から出ている「新明解国語辞典」(以下、「新明解」)を使っていて、何の不足も感じていなかったのだが、どうも、1つの辞典だけでは、曲がりながらも文章を書く身としては、どうにも不十分だと気がついたのである。

そこで色々と検索しているうちに、「三国」が目についたわけである。

それで、最初から飛びつくのはなんとなく抵抗があったので、「三国」の編者の1人である飯閒氏の手による本書をまず買ってみようと思ったのだ。

最初の「編集方針」だけを読み終わるかどうかという時点で、即刻「三国」を買うことに決めた。

以下、用例採集、取捨選択、語釈・・・と続くのだが、読み進めるうちに、「三国」が決して奇をてらった辞書ではなく、また一部の批判的な立場から言われている「新語を追いすぎる」ものでもなく、至極真っ当な辞典であることが分かった。

「三国」については稿を改めるが、本書によって、国語辞典作りの現場がどりようなものかが分かり、国語辞典一般について、これをつくることの大変さ、気の長さを知ることができる。そして、編者にも、その会社にも、深い敬意を抱かずにはおれなくなるはずだ。

色々な意味で知的な刺激を受けることのできた名著である。

2016年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ