カテゴリー「文化」の記事

2015年3月 4日 (水)

辞書を編む

(飯閒浩明著。光文社新書。2013年4月初版第1刷。お薦め度5)

IE7だかIE8だかになって、折角中央揃えにしていた私のホームページのレイアウトが、また左揃えに戻り、またテキストも大変読みづらいものになってしまった。
これは色々とアップされてているページで困った問題となっているようだった。

そこで、私はHTMLとかスタイルシートに疎いので、力ワザで修正をかけることとしたが、必然的に従来記載していた内容について誤りを発見したりすることになった。

とくに父のページは、大正時代の人の書いたものであり、既に私には理解しづらくなった用語などが数多いことが分かったし、またもっと若い人にも読んで欲しいことから、かなり手間ヒマをかけて校訂することとなった。

そのため国語辞典の類や漢和辞典の類について色々と検索することが増えていて、その中で気になる辞典を見つけた。
三省堂の「三省堂国語辞典」(以下「三国」)である。

学生時代から会社に入ってからずっと、同じ三省堂から出ている「新明解国語辞典」(以下、「新明解」)を使っていて、何の不足も感じていなかったのだが、どうも、1つの辞典だけでは、曲がりながらも文章を書く身としては、どうにも不十分だと気がついたのである。

そこで色々と検索しているうちに、「三国」が目についたわけである。

それで、最初から飛びつくのはなんとなく抵抗があったので、「三国」の編者の1人である飯閒氏の手による本書をまず買ってみようと思ったのだ。

最初の「編集方針」だけを読み終わるかどうかという時点で、即刻「三国」を買うことに決めた。

以下、用例採集、取捨選択、語釈・・・と続くのだが、読み進めるうちに、「三国」が決して奇をてらった辞書ではなく、また一部の批判的な立場から言われている「新語を追いすぎる」ものでもなく、至極真っ当な辞典であることが分かった。

「三国」については稿を改めるが、本書によって、国語辞典作りの現場がどりようなものかが分かり、国語辞典一般について、これをつくることの大変さ、気の長さを知ることができる。そして、編者にも、その会社にも、深い敬意を抱かずにはおれなくなるはずだ。

色々な意味で知的な刺激を受けることのできた名著である。

2015年2月 6日 (金)

エスペラント

(副題「異端の言語」 田中克彦著。岩波新書。2007年6月30日 第1刷。お薦め度 3.)

昨年の秋、私の「題なし」に収録している「雑学頓珍館」の全面的な校訂を行った。
その際、エスペラント語に関する章が付録としてついていたので、改めてエスペラント語とは何ぞや? と思うに至り、手に取ったのが本書である。

それまでにも「4時間で覚える地球語 エスペラント」という本を私がそのページで紹介している。

しかしその本は覚えるのが主目的となっているためもあってか、世界の言語の中における位置づけとか、文化的な背景、またその広がりなどについては殆ど触れていなかった。校訂を終了したあと、もっと追記すべきことがないかどうかを確認する目的もあった。

結論として、校訂に付加すべきことはなかった。

ラテン系の言語をベースにした人工語であるという私の感触もその通りだったし、私が以前から疑問におもっている、エラソーに言う割りにはエスペラント=ネイティブの文学作品の一つも披露されないではないか・・・という点も、基本的には解決されないままだ。

何よりも面食らったのが、本書における平仮名表記の異常に多いことである。1箇所だけ引用しておくと・・・。

「こういうしろうとにかこまれていただけでなく」
そもそも、何でこんなに仮名が多いのか。読みやすくしているつもりか? しかし、これって、却って読みにくくなっているではないか。

本書によって知ったのは、この人工語は「革命的な言語」だとして、ボルシェヴィキがソヴィエトの共通語として採用しようとしたことがあったこと。ロシア語からすると比較的覚えやすかったらしい。また大杉栄などが賛美し、覚えて使ったということだ。

私は、これによってかなりのことが、氷解した。
戦前、大本教という新興宗教が2回にわたって大弾圧を受けたという事件があった。私はずっと、それは国家神道という一神教に対し、別の神を祀ることがケシカランということが原因なのだと思っていた。
しかし、大本教はエスペラントを支持し、広めようとしていた。

これだと、当時はハッキリ反体制どころか危険思想を標榜しているようなものだ。

また、父がエスペラントを少しカジっていたわけだが、一時、仮名文字で年賀状などを書いていたことがあった。当時のタイプライターの性能の成約によるものと思い込んでいたが、ひょっとして、ナカモジカイの考え方に結構惹かれていた時期があったのではないだろうか。すると本書でイヤに平仮名が多い表記を採っていることと符合しそうだ。

また父は、一時期を除いて、一貫して左寄りの思想の持ち主でもあった。これは戦後の風潮をそのまま引きずったというか、戦争を体験した者としての反省から来ているものもあったかも知れないし、或いは別の理由があったのかも知れない。今となっては確かめることが出来ないのだが・・・。

また、大学時代の旧友で、お寺の住職を務めている人物がいる。
この寺のホームページは、エスペラント表記のページがある。
思えば、彼は、今も時々会っている仲間内で、最も左翼思想に近かったはずだ。(運動にこそ参加しなかったはずだが、他の仲間よりはかなり左だった)

まあ、そもそも岩波新書たものねえ。

結論として、私はこの人工語には否定的である。
内容もさることながらこの点により、お薦め度は高く付けることはてきない。
これに費やす時間があるなら、英語を始めとして、ちゃんとした言語を勉強する方がいい。

蛇足だが、大本教は戦後も存続していて、世界救世教をはじめ、戦後生まれの新宗教の幾つかが分派していった。
また、ホームページには、エスペラント語のページがある。現在でも支持しているようだ。

2014年11月 3日 (月)

「雑学頓珍館」の改装を終了しました

掲題のページの改装を終了しました。

お時間があれば、是非ともお立ち寄り戴きますようお願いします。

2009年3月以来、5年ぶりの改装です。
元々は、Windowsのバージョンの問題なのか、IEのバージョンの問題なのか、以前に画面表示をせっかく中央揃えに直したのに、いつの間にか左寄りに戻ってしまい、挙げ句、文字の表示が凄く汚くなってしまっていて、それを修正しようとして始まったのです。

直しながら、どうしても元の文に目が行くこととなり、私の手による「編者注」の追加・改訂も行うことになり、2カ月の休載となってしまいました。

一般のページでも、突然画面表示が左よりになったり、文字が汚くなったページを見受けます。私のページと同じ理由だと思います。色々と調べましたが、Microsoftのページにも、ジャストのホームページビルダのサポートにも、一切記載されていないようでした。

色々なウェブライターの方々によるページで、同様のケースが報告されていて、対応策にも言及されておられ、参考になりました。

私は、一からhtmlを書いたり一からcssを書いたりは出来ませんので、画面の中央表示の復活は自分なりに見つけた力ワザでやることにしましたが、余りモチベーションの上がる作業ではないこともあり、「題なし」全体にわたり、少しずつやってはいますが、中々捗りません。結果、掲題のページが先んじて終了という運びとなりました。

どうせなら見やすい文字にしたいという気持ちもあり、色々と参考にし検討の結果、フォントをメイリオに変更すると相当改善することが分かり、併せて作業を行いました。現在では、他のページと比べて、かなり見た目が違うはずですので、ご覧頂けますと嬉しいです。

2014年9月10日 (水)

筆記具放浪記(13) ラミーの万年筆 そしてカクノ

ラミーの商品に手を出したのも、元々は万年筆を探すためだった。
後先になるが、ラミーの万年筆。これも、デザインや軽さはン? という処があったが、品質の良さには驚いた。少し硬めのペン先だが、滑りは悪くない。

こうして手にしてみると、ドクター愛用というのも、少々ラフに使っていても大丈夫そうであること、そして、安っぽさに繋がる要因でもある「軽さ」が大きなメリットであるように思えてきた。
デスクから誤って落としてしまい足に当たっても怪我をしにくいのだ。これは自分で経験して分かったことだ。

で、パイロットの万年筆を色々と探していた頃、「カクノ」というシリーズがしょっちゅう目に入った。
ラミーの軸も角張っていてカラフル。カクノも角張っていてカラフル。ひょっとしてラミーを真似したのではないかと疑ったのだが、これも手にして驚いた。

何とぶりスターパックに入った状態で届いたのである。ラミーだって安そうだとは言え紙のシッカリした箱に入って届いたのに。これはないだろうと思った。
それに、写真で既に分かっていたことだが、何年筆なのにクリップがないのだ。何じゃこれは。

しかし、書いてみて今度は品質の良さに驚くこととなった。
軽いし安っぽいし、どうにもならないのだが、ペン先の書き味はどこかで体験している。
って、これ、コクーンの書き味ではないだろうか。
結局気に入って、細字用と中字用を揃えてしまったのである。

あとで、これが日経トレンディ7月号で(本日現在、まだ売っているみたいだから、手に取られてはいかが?)、上半期ヒット商品ランキングで、「ゲーム・玩具・文具」部門で6位に入賞した商品であることを知った。
そして開発のコンセプトとして、「ターゲットは子供とし、新しい需要を開拓する。但し、書き味は大切にし、3000円クラスのものと同等とする」ということだった。
私が「コクーンの書き味」と書いたのだが、当たっていたわけだ。しかし、コクーンが持ちにくく指が痛くなってしくまうのに、カクノは持ちやすい。
これは売れるわけだ。安いこともあって、子供だけではなく大人まで幅広く売れているらしい。半年で30万本売れたそうだ。クリップがないのも、筆箱に入れるなりデスク専用とするなりという使い方なら、さほど不便は感じないわけだし。

パイロット自体の業績も、これによって上昇したようだ。
しかし、コクーンを買う理由は、カクノによってなくなったとも言える。痛し痒しなのではないか。

ここで、私の、筆記具マイブームは終わった。
現在、結局パーカーは余り使わず、万年筆はパイロットのカスタム74。
ボールペンとシャーペンはラミーを常用している。

ちなみに、カクノとラミーの万年筆だが、何れも、2週間ほど使わず、何の手入れもしなかったとき、スッと書き出すことができた。サスガに立てて置くのは無理があったが、トレイに寝かせておくと大丈夫だった。

2014年9月 9日 (火)

筆記具放浪記(12) ラミー 驚きの品質

結局、元々の目的が、何れもパーカーの、万年筆とシャーペンで代わりのものが必要となった・・・ということに何の解決も何の代替もなく終わってしまうに不満が残っていたこともあり、折角何本かは中古買い取りに売ってペン立てもペントレイも空いてきたのに、またまた何本かに手を出すこととなった。

まず、ラミー。
これは、パーカーで検索すると何故か幾つかの商品が紛れて表示されるので、ずっと気になっていた。写真を見ると「あり得ないでしょ」というくらい、安っぽいデザインだ。色が妙にポップなのと、何と言っても巨大なクリップ!
しかし、よくよく見ていくと、病院などでドクターが愛用・・・という記載があったりする。

で、騙されたと思って一度手にしてみることとしたのである。

いざ手許に来てみると、驚いた。余りの軽さに驚き、しかしすぐ次に品質の良さに驚いた。
そして、何と言ってもドイツ製らしいさいうこと。「ドイツで設計した」ということなのか「ドイツで製造した」ということなのか、私の英語力では判別し難いが、クロスのボールペンなど既にどこ製か分からなくなっているのに(以前はメイド・イン・USAだったのだ!)、大したものである。

途中の敬意は省略して、現在の結論とお薦めだけを挙げておく。
ボールペン。現在パーカーを押さえて私が最も日常使いをしている。「アルスター」シリーズよりも、「サファリ」シリーズが持ちやすく使い易いはずだ。私は何本か色違いで買ってしまったが、イチ押しはブラック系。何と言ってもノック式であることが大きな特長。
ボールペンはノック式が良いのに、なぜこの方式が少なくなったのだろうか。

シャーペンも同様に中々いい。何と言っても、Wノックであるのが凄くいい。これもサファリシリーズから・・・。

順序が後先になるが、本来は、このラミーも、万年筆を探すのが目的だった。
これについては次回・・・。

2014年9月 8日 (月)

筆記具放浪記(11) 結局、中古買い取りで処分

色々と買っているうちに、ペン立てもペン皿も溢れてきて始末に終えなくなってきたので、中古買い取りに出して処分することにした。

嫁さんも娘も余りこうしたものには関心を示さないし、既に何本かは押しつけていて、これ以上は要らないということになってもいた。

で、色々とネットで調べていると、「キングダムノート」というサイトに行き着いた。
「ワンプライス買い取り」というキャンペーンをやっていて、成約2本以上だと買い取り価格を優遇というのもあったので魅力を感じた。

さらに調べると、これは「シュッピン」という会社が運営していて、その会社はレッキとした上場会社で、社長兼創業者は鈴木慶と言って、ソフマップの創業者でもある。
私が現役時代に商談でお越しになったのをお見かけしたことがあり(お話はしたことない)、また私のパソコン歴の初期はソフマップでMacを買ったり買い換えたりしていたので親しみも感じた。

ちなみにソフマップは経営難に陥り、丸紅傘下を経てビックカメラ傘下に移行。その後完全子会社となり上場廃止となったようだ。

ともあれ、何度かメールで問い合わせして、「キングダムノート」で売却することとした。
ちょっと誤算だったのは、パイロットの「コクーン」「カヴァリエ」、クロスの「クラシックセンチュリー」など、3000円クラス以下のものが「買い取り対象外」だったという点だ。

結果、何本かは余ったが、余り愛着が湧きそうにない万年筆とボールペンの数本が手許から消え、幾らからのお金が手許に来た。

これで終わりにしようと思っていた。
本当にそう思っていたのだが、結局、もともとパーカーの万年筆の調子が良くなく、同時期にパーカーの(ずっと愛用してきていた)シャーペンの替えを探すことから始まっていたのに、何の進展もなく何の解決にもならず不満が残ってしまうのもイヤだった。

このため、また色々と買い込んでしまうことになったのである。

2014年4月18日 (金)

改めて言います。Windows8、絶対に買ってはいけません!

WindowsXPのサポートが終わり、対策に追われている人も多いようだ。

同時に、嘆かわしい事態が進んでいる。
Windows8またはWindows8搭載のPCが売れているということ。

改めて言います。Windows8は史上最低最悪のOSです。絶対に買ってはいけません。不買運動を起こして然るべきほどの欠陥OSです。
一度Windows8搭載のPCを買い、とんでもない目にあった私だから明確に言えます。買ってはいけません。

丁度昨年の今頃になります。痛い目にあった顛末記と、なぜ最低のOSだと断言するのかを連載した記事を書きました(http://dainashibekkan.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/os-windows1-4c4.html)

端的に言えば、あれは、タブレット用のOSとしては、まあいいのでしょう。限られた画面サイズで、マウスもキーボードもなく限られた制御しかできない機器としては許せないこともない。しかし、画面サイズもそこそこあり、マウスもキーボードも普通に使えるPCで、あんな画面で操作するのはどうにかしている。慣れろと言う方がおかしい。
だいたい、デスクトップをあれほど見た目キレイにして何の意味もない。美しいかも知れないが、無意味に美しいだけ。

発売当初から悪評タラタラだったOSである。一番ひどかったのは、スタートボタンがなくなってしまったこと。スタートボタンの中にあるシャットオフ機能が使えず、動かし始めたら最後、本体の電源を切って強制終了させるしかできないことだ。
正確には、かなり深く探せば画面上でシャットオフできるのだが、誰がこんなところにあるのが分かるか、というレベル。

さすがにこれはマズイと気付いたのか、電源についてだけ解決したような8.1などというバージョンも出たが、そんな弥縫策(びほうさく)でごまかされてはいけない。

幸いに、デルでは未だにWindows7搭載のPCを売っている
新聞広告だけだと法人向けだけのようにも見えるが、サイトに行ってみると、個人用にも販売しているのが分かる。
トップ画面から、「個人のお客様」→「おすすめ」に入ると、「Windows7選択可能」と記載されている機種がある。
「個人のお客様」から好みのタイプに直接入ったら、次の画面にOSを選択できるタブがあるので、そこでWindows7を選べばいい。

店頭販売している処でも、減ってはきたがWindows7搭載機が皆無というわけではない。探してみる価値はある。中古という選択肢もある。中古を扱っているサイトもある。

場合によっては、OSだけをWindows7にアップグレードする方法もある。アマゾンで扱っている。XPからのアップグレード事例も、幾つもレビューされている。

この辺り、数を売っている会社は違うなあと感心したことでもある
アメリカの会社がなべて雑なわけではない。配慮すべきことは配慮し、キッチリと数は確保し、おそらくは、MSに言うべきことは言っているのだろう(MSは、ビル・ゲイツが第一線を引退したあと雑になった)。
日本の会社が、何の抵抗もなく「8」搭載機を売っているように見えるのとは大違いだ。タッチパネル式のPCを売っていたりもするが、キーボードもマウスも使えるPCで、何で画面を指紋や手アカで汚しながら使わんといかんのか

他の人が導入してしまっていたら、借りて、一度でも使ってみたらよく分かる。
8なんかで何かクリエイティブなことをしようとすると、如何に大きなストレスがあるか。
複数のソフトを入れているとき、勝手な順序で地下鉄の表示みたいなアイコンで並べ替えられるのがいかにイライラするか。
変な話、「フリーセル」だって簡単にはできない。買ったら「らしい」ものはできるが、画面がプアで動作が死ぬほど遅い。これ、私にとっては割と大きなポイントだった。愛好者の方、多いのでは?

「8」を導入してしまって「しまった!」と思ったら、画面インタフェースを「7」風にするだけのソフトが結構ネット販売されているから参考にされたらいい。けど万全ではない。

最悪の決断は、「8」から「7」にダウングレードすることだ。上記の私のブログをはじめ、幾つかのサイトを確認している。けど、注意深くやらないと、多くのデータが失われる。

だから、何度でも言う。Windows8は、絶対に買ってはいけない

比較的最近、Windows8のCMが増えたナと思っていたら、XPを終了させるための布石でもあったんだね。完成度が高いとされていたXPを強制終了させ、最低最悪の「8」に無理矢理乗り換えさせようというわけだ。

日常的に世話になっているから余り悪口は言いたくないのだが、どうかしてるよMS

ワードでもエクセルでも、何で゛あんな改悪をしたのか。以前の通り使うことができなくなって、どれだけ困っていることか。・・・必然的に、使う頻度は激減した。

ところで、Windows7自体も、サポート期間が区切られている。2020年1月14日までだそうだ。東京オリンピックの年ですね。本当はMSが大反省してさらにサポートを延長してもらいたい。さもなくば、「8」の次のOSとして、もっとマトモなものを出して欲しい。

上記のデルのサイトは大賑わいしている。アマゾンの「7」の扱いも増えている。駆け込み需要ならぬ駆け終わり需要(?)のさなかのようだ。
このためもあって、「8」を無理矢理使わされるユーザーが増えることを憂え、緊急に書いた。大声で言いたいのだが、ブログで大声とはいかんので、太字を多用して余り品のない記事となってしまった。
けど最後にもう1回、強調したい。

経験者からの忠告です。Windows8は(8.1を含む)、絶対に買ってはいけない

2014年4月16日 (水)

筆記具放浪記(8) 何を筆記具に求めるか

色々と買いながらレポートをしてきたが、要は、筆記具というものに何を求めるかということだ。

実用性を重視するというのは極めて現実的なことだ。PCで書く方が普通になっているので、何も筆記具などにカネをかけることはない・・・ということ。

しかし、私は、それだけではつまらないと思う。

そして、色々と買って試しているうちに、ある考えに達した。
「ペン類は、ある程度の重さが必要」ということである。

ペン類の重さは、親指と人差し指の間(A)で支えられ、書くために使う主として3本の指(B)にも何分の1かは掛かってくる。Bに重さがかかることは、筆圧をかける力が少し減る・・・筆圧を余りかけずに書くことができるということだ。とくに万年筆において顕著だが、ボールペンにもシャーペンにも当てはまる。

しかし、軸の後ろに重心がかかったり、AでもBでもヒッカカリが少なく、ボーッと持っていると滑り落ちるようなものもある。クロスのクラシックセンチュリーがこれだ。

しかし、これこそクロスでごさいというデザインであり、ハタで見ていて分かる人には分かるという点で自慢したい向きには適しているだろう。それよりも私は、機能美を極めた美しいデザインに心惹かれるのだ。

万年筆も、ケアが面倒だとは思いながら未だにパーカーがいいと思うのは、適度な重さと、バランスが良く書き易いこともあるが、何よりもデザインが素晴らしいからだ。
実用性だけであればパイロットで良いのだが、カスタムは余りにも古くさいし、キャップレスは「これ、万年筆と称していいのか?」という、もはや新ジャンルの筆記具というのに近い。

シャーペンもそうだ。
愛用していたパーカーのソネットのシャーペンが壊れてしまったことから今回の一連の流れが起こったのだが、これというものに行き当たらないまま続けてしまった。しかし、ツイスト式という欠点はありながら、デザインで捨て難いので、当面のメインはこれにしている。

パーカーもクロスも、海外メーカーの中では決して高級志向一本槍ではない。モンブランなどもっともっと高価なブランドもある。

しかし、パーカーとかクロスの、ここまで色々とご覧頂いたクラスのものであっても、一度手にすると二度と国内メーカーには戻る気にならない。

実用性だけではなく、もはや趣味道楽の世界なのである。

 

2014年4月15日 (火)

筆記具放浪記(7) 万年筆編 パイロット

パーカーの万年筆に手を焼くのに半ば嫌気が差し、ここはやはり国内メーカーのものを、ということで、何十年かぶりに手を出すことにした。

パーカーでインクの色を変えたり、穴を塞いだり、またボールペンやシャーペンでも並行してあれこれ物色したり検討したりしていた中でのことであり、それぞれの段階で「こうだから、こうして見よう」「これはAという性質のようだから、Bの性格らしいあれを買ってみよう」というのがあったのだが、煩雑になるので、純然と買った順に記していく。

まず、コクーンというタイプ。安さで選んだ。

安いだけのことはあった。手に持ったときの感じがいかにもチャッちいのだ。
何よりも頂けないのは、軸のペン側と軸本体の部分の段差が大きすぎて、しかも突部があり、指が痛くて仕方ないことだった。ペンを持つときに指の力が入る処て、持ち方にもよるのだろうが、私には我慢できなかった。
しかし、書き味は中々のもの。

そこで、もう少しましなものを、と考えて次の2本を続けて買った。
中細字と中字だが、ペン先のサイズで少し迷いがあったからだ。

しかし、買う前に写真で見ていたときも感じたことだが、余りにも古くさいデザインだ。ハッキリ、ダサい。祖父が使っていた万年筆が、やはりパイロットの、こんな感じだった。
この、変わらないこと自体がいいのだ、という考え方もあるが、クロスのように機能美を極めた結果として変わらないというのとは違う。もう少し何とかならんのか、と思わせる。
また、手に持ったときの感触。やっぱり安っぽいのだ。
書き味は可もなく不可もない。中々のものだと言えば中々のものではある。中細字も中字も似たもの。

しかし、手に持ったときの悦びみたいな感じは全くない。

そこで、書き味はそのままにもう少しグレードアップしたいものを・・・と考え、このシリーズの上位機種を求めた。いきなり価格が跳ね上がってしまうのだが、それだけに、期待も大きく持って。

届いて開けていくときのワクワク感は、それなりの価格のものを買ったときのそれで、期待を持ちながらで、久しぶりに味わう感覚だった。
しかし、開けて手に持った瞬間、期待は失望に変わった。

上位機種とは言いながら、この上なく安っぽいのだ。ペン先がやたら大きく、軸も太く、軽く、何でこんなに高いのか全く意味不明。書き味も、上掲の2機種の方がよほどましだ。
手にとったときの悦びみたいなものも、全くない。
今の処今年最悪の失敗買い物となってしまった。

百貨店などで試してみることなく半ばカンで買うこととなるネット購入の危うさを感じたものともなった。

けど、パーカーでこんなことはない。乾燥対策で世話が焼けるが、そこそこの重量も手に馴染む感じも、デザインも、手に取って眺めているだけで、大きな悦びがわき上がってくる。
まあ、パーカーも、ボールペンやシャーペンでは失敗買い物もしたが、それは、それほど価格の高いものではないから、ある意味仕方のないことだと許せる。
乾燥対策さえ厭わないのであれば、前の記事で触れた2機種などは、まず間違いないはずだ。

処で、パイロットの万年筆というと、有名どころとして「エリート」と「キャップレス」の2系統がある。「エリート」は軸の短いシリーズで、軸の短いことに余り意味を感じないので買うつもりはそもそもなかったのだが、「キャップレス」は合理的な理由があると思っていて、関心はあった。
キャップの付け外しの際、キャップの内側にペンが接触し、インクで汚れ、書くときに、そのキャップを軸に取り付けるので、インクの汚れが軸に残る。それに手が触れることで、手が汚れるというわけだ。

また、書き始めるときに両手を使わなくてよい、というのも大きな魅力である。

で、このシリーズ、ピンからキリまで揃っているが、下のものを求めた。

これは期待以上だった。
適度な重みもあり、手になじむ感じも良い。デザインもさほど古くさくない。
クリップ側を持って書くので、持ったときに指が当たるのが気になると言えば気になる。けど、慣れてしまえばどうと言うことはない。また、ノック部が異様に長く飛び出ているのも気にはなる。

しかし、総合的に見て、デザインでも財貨感でも、パイロットの代表選手としていい処に行っていると考える。

そして、察する処、ラインアップの多さから見ても、パイロットは万年筆として「キャップレス」がイチ押しなのであって、他のシリーズには余り力が入っていないのではないか、ということだ。でないと、上掲のカスタムシリーズの(とくに上位機種の)余りのみすぼらしさとかデザインの古さといったものを放置しておくことが理解できない。あれは、捨て置かれたシリーズなのだ。

ここまでの結論として、万年筆は、実用上はパイロット。パイロットのキャップレス。キャップレスという形状に抵抗があるならば、カスタム74。
しかし、もっともっと持った時の悦びみたいなものを感じたいのであれば、世話が焼けることを覚悟していいのであれば、パーカーのソネットシリーズから選ぶといいだろう。

尚、ペン先の太さなのだが、ボールペンも含めて、国内メーカーのM(中字)は、海外メーカーではFとなる傾向がある。海外メーカーのが太めなのである。ここは注意したい。

2014年4月14日 (月)

筆記具放浪記(6) 万年筆編 パーカー

さて、シャーペンとボールペンについて、必要となる事情、または必要と思った事情があって色々と買い込んできた経緯をご披露し、それぞれの段階でオススメのものが出てきたので併せて紹介してきた。

で、よせばいいのに、万年筆が気になり出したのである。

筆記具について色々とググっているうちに、原因不明のまま半ばあきらめていたことが解明されてきたためである。
それは、パーカーの万年筆が、すぐにペン先が乾いてしまうことである。

最初黒のカートリッジだったので、ブルーブラックに変更したり、インクボトルとコンバーターでインクを補充するようにしてみたりしたが、すぐに乾燥して使いにくくなり、またすぐにインクがなくなってしまうこととなっていた。

バブルの頃に奮発して買ったものと、香典返しだったか結婚式の引き出物だったか(エライ違いだが)で貰ったもの。何れもソネットシリーズで、18k、ペン先はF。
現行機では全く同じものではないかも知れないが、ほぼ下記の機種となるだろう。

もともと、中学時代からずっとパイロットを使ってきていて、社会人になった当初は、社内で文書を書くときにも、鉛筆と万年筆を混用していたりしたが、パイロットを何本か使い潰したりして使い続けていた。学生時代に当時文革まっただ中だった中国から「英雄」なるブランドの超安物が入ってきて、意外と使えるなと思って僅かの期間だけ使ったことはあった。僅かの期間というのは、すぐ潰れたからだ。今でも中国製って大丈夫かと思ってしまうが、文革当時の中国製なんて、まさに安かろう悪かろうの典型と言うべきものだったのである。

で、社会人になって間もない頃、ある事情からパーカーをプレゼントされることがあり、初めてのパーカーだったのだが、凄く書き易いし質の良さを感じた。
母が戦前から使っていた万年筆がオシャカ寸前てだったので、このパーカーを進呈。
また、会社で万年筆を使う機会もなくなっていったこともあり、その後は万年筆に関する興味もなくなっていった。

しかし、バブルの頃、最寄りの百貨店でパーカーのコーナーでふと万年筆とシャーペンに目がとまり、思い切って、しかし半ば衝動買い的にこれらを求めることと相成った。社会人になってすぐの頃に体験したパーカーの万年筆体験が忘れられなかったためだ。

シャーペンは、その後仕事用として活躍を続けることとなったが、万年筆はさほど使う機会がなかったのと、ペン先がすぐ乾いて何度も何度もイライラさせられて、次第に放置されて行った。
そんな処に「お返し」として到来したパーカー。調子が良かったので、ひょっとすると自分で買った方は不良品か? と思うに至った。

しかし、もらい物の方も、やがてインクの乾燥が目立つようになり、放置して行くこととなる。仕事用として使う機会は皆無となっていったし、プライベートでも、例えば年賀葉書に添え書きするにしても万年筆は不適とされたりして、益々使うことがなくなってしまった。

だから、別に使えなくても何の支障もなくなっていたのだが、筆記具で色々とググっているうちに、パーカーの万年筆のペン先乾燥の原因と、対応策が分かってきたのである。

それは、キャップに穴が開いているということ。
そりゃー穴が開いているなら乾燥しやすいよねーってわけだ。考えられないような、意味不明の、ってゆうかハッキリ無意味な、改悪である。
誤飲防止のためだとかインクが飛び散りにくくするためとか、色々な説があるが、何れも意味不明だ。

キャップを口にくわえて息を吹き込むと、空気が抜けるのが分かる。
そして、空気穴は、クリップの下に大々的に開いているタイプと、キャップのアタマ(天冠=てんかん)に小さな穴が幾つも開いているタイプがある。前者はハッキリ目に見えるが、後者は肉眼では見えない。
前者はごく簡単に、セロテープなどで塞いで使っている例などがあり、後者はコーキング材で埋める方法などがあるようだ。

私のは2本とも後者で、コーキング材で・・・というのは第一に材料がなかったし、難しそうだし抵抗もあったので、簡便に、木工用ボンドを天冠に垂らすという方法を採った。
垂らして余った部分を拭き取って暫く置き、また垂らして・・・というのを2~3回繰り返す。
乾燥すると木工用ボンドは透明になるので、大きく外観を損ねることはない。

もちろん、外観云々は個人的主観であって商品価値を落とすには違いはない。だから、この方法を採るのは、くれぐれも自己責任でやってください。

また、これによって完全に穴が塞がることもないようで、少し「まし」になったかな、という程度。が、効果は大きい。乾燥は減った。

尚、ペンに穴が開いているのに加え、パーカーのインクにも問題があるようだ。
クインクという名称がついているように、インク自体も乾燥が早い。乾燥が早いため、インクを補充した最初の頃は薄めの色なのだが、何日かしてから使うと、色が濃くなっている。
私はブルーブラックを使うが、ハッキリ分かった。

このため、コンバータも買っておいたので、パイロットのインクを試してみようと思うに至った。
しかし、この記事を書いている時点でまだパーカーのインクが残っているのでパイロットのインクを試すことはできていない。

その前に、そもそもパイロットの万年筆だったらどうなのかということを、改めて確認したくなったのである。

2016年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

書評 資料室

Amazonアソシエイト

無料ブログはココログ