カテゴリー「科学」の記事

2012年10月10日 (水)

山中教授のノーベル賞

まずは、大変めでたいことだ。
私は、受賞直後の夕方のニュースショーで採り上げられてすぐに知った。
事前にワイワイと番組内で「取れる可能性」について喋っていたが、「どうせ、またダメなんだろう」くらいに思っていた。年齢が若いということもあるし、具体的な成果・・・新薬の開発や再生治療の成功など・・・がまだ出ていない段階ということもあったし。

にも関わらず、受賞ということになった。

自慢じゃないが、2006年にマウスでiPS細胞の作成に成功したというニュースが流れたとき、新聞で見たのだったと記憶するが、「これはノーベル賞だ!!! 」と叫んだものだ。
結構、いいカンしてるでしょ。
何年かかるか分からないが、何れかの段階で受賞というのは予想していた。

早々にこんな予言(?)をしていたこともあるためか、古くさい言い方になるが、まるで自分のことのように嬉しい。

処が、色々な番組で紹介されるうちに、これまでの受賞者に比べても異様と感ずるほどまで、好意的かつ親しみと大きな期待をもって受け止められているようだと気が付いた。

それは、ある番組で言及していたのだが、内容が分かりやすいという点にある。
勿論、研究の手法や進めた方については、専門外である我々外部の人間に理解できるはずもない。しかし、期待される成果が、非常に分かりやすいのである。
この研究によって、どんなことが期待できるか、というのが分かりやすい。

多くの人にとって分かりやすいということは、換言すると、非常に基本的な技術に関することだ、ということになる。ということは技術の拡散に注意が要る。ある程度の拡散は仕方ないことだろうが、既に京大で基本特許を押さえているとのことで、かなり防げるだろう。

願わくば、日本で進んでいる応用研究が、一つでも多くの成果を生み出して欲しいものだ。国も、さすがにノーベル賞とあっては、予算をケチって行くことにはならないだろう。

さて、教授の最初の受賞記者会見の始まる直前、野田首相から電話が入り、続いて記者会見の最中に田中文相から電話が入った。
政治家ってサスガだと妙に感心させられたのだが、よく考えてみると、首相はギリギリ許せるとしても、田中のおばちゃんの電話はハッキリKY(気がめない)ではないか。
しかも、自分の考え方で文科省に予算措置をさせてきたわけでもない。

ともあれ、マスコミも、山中教授を引っ張り回すのは早々に切り上げ、早く、静かに研究ができる環境を整えて欲しいものだ。

2011年7月 2日 (土)

石油を生成する藻 オーランチオキトリウム 続き

6月26日付けの記事で書いた、オーランチオキトリウムに関することで、当初は予定していなかったのだが、続きを書きたい。

6月30日付けの毎日新聞に、これの研究を進めている筑波大学の渡辺教授が「オピニオン」欄に寄稿していた。

それによると、炭化水素を生成する藻の種類は多いが、その殆どは植物性油脂を発生するものであり、そのまま軽油やガソリンなどに分けるには多くの技術的歌題やコストの問題がある由。それに対してオーランチオキトリウムは動物性油脂を生成するものであり、また効率も高い株を確保できたのが教授の研究室だとのこと。

アメリカで進んでいる研究で、どのような藻が使われているかは明かではないが、恐らく技術面でもコスト面でも、日本が最先端を行くものである、ということである。

教授は、従って国家戦略としての取り組みが必要と、記事で訴えているのだが、わざわざこんな寄稿をしている処を見ると、余り進んでいないのだろう。いや、殆ど進んでいないように見せかけているのは深謀遠慮があって戦略的にそうしているので・・・と思いたくもあるが、戦略があるように好意的に思いたかったことが、実は本当に何もやっていなかったというのが今の政権なので、希望的な観測を持つことは止めておく。

それにしても、スパイとまでは言わないにしても、感度の良い外交官であれば、こうした記事、即座に本国に打電するはずだ。「そんなに進んでいないなら、金銭面で援助して研究を加速して、恩を売っておこう」と考えるか、「日本がその程度であれば、まだまだ我が国の研究の方が早い。だからどんどん進めて行こう」と思うか、国の事情や体質・体制によっても異なるだろうが、困ったことにならないと良いのだが。

そもそも、オーランチオキトリウムなどという藻について、一般には殆ど知られていないだろう。私は、たまたま「たかじんのそこまで言って委員会」を見ているので知ることとなったのだ。もっと多くの人に知られて良いのではないだろうか。

そして、研究予算についても同様のことが言える。

自然エネルギーについても然りだが、これまで原発一辺倒で予算もそればかりにつぎ込んできたのを改め、多くの予算と人員をつぎ込んで技術開発に取り組めば、もっともっと優れた成果が出てくるのではないか。
この記事を読んでますますその気持が強くなった。

今後とも、随時、自然エネルギーについても、石油そのものを生成する、この藻についても触れて行きたい。

2011年6月26日 (日)

石油を生成する藻 オーランチオキトリウム

「たかじんの そこまで言って委員会」という番組を愛聴している。
関西テレビで毎週日曜午後1時半から放送されているもので、政治を中心としたトークショーといった内容。
東京方面には流れていない由で、出席者がそれぞれ遠慮のない発言をする。1週間、中途半端な、時には官製の情報をただ流すといった趣きのニュースやニュースショーばかり見聞きしてウンザリした処に、「実は、このようになっている」などの話が聞け、「よく言った」「へえ、そうだったのか」など、実にスカッとした思いにさせてくれる。

この番組の未公開場面などと、新たに撮った映像を交えて、1ヵ月に1度、土曜に「増刊」版が放送される。こちらは余り見ていないのだが偶々本日2011年6月25日に放送されていたのを見たら、驚くべき内容が紹介されていた。

タイトルにある藻の名前は、パネラーの1人である勝谷氏が何度も何度も繰り返し番組内で紹介し、他のパネラーからも、やしき委員長からも、辛坊副委員長からも「しつこい」とうるさがられていたものである。あるときには勝谷氏自らがキッチリと時間を取って説明するという回もあった。

ところが、そのときに聞き逃していたのだが、最近、NHKの何の番組だったか忘れたが、アメリカで「石油を生成する藻」の研究が既にかなり進んでいて、ジェット機を飛ばす実験にも成功したということが紹介されていた。これを見て私もようやく信じるに足る情報だと思ったのだ。
ところが、本日、その勝谷氏の発言内容が改めて紹介されたのを見ると、既にアメリカで云々とかジェット機を飛ばす実験云々の話は勝谷氏が発言していたではないか。

ここからが本日の「増刊」独自の内容になるが、この研究を日本で進めている筑波大学の研究室に行って、担当教授に取材したら・・・というもの。

まず、研究室が既に厳重なシークレットエリアになっていることに驚く。教授によると、政府筋の指導だとのこと。
そして、この研究を進めている国として他にアメリカがあり、タイでもやっていて、そして何とサウジアラビアからの引き合いもあったそうだ。サウジアラビアの現国王は、今のように石油で稼ぎ続けることは、いずれできなくなる、石油の埋蔵量は無限ではない、と考えている由で、こうした研究に注目しているのだそうだ。

サウジアラビアの担当官が、教授に「いくら払ったら研究を前に進めることができるのか。100億円ほどか」と聞いてきたので、「とてもそんな金額では、何もできない」と、教授は断った由。

ここまで紹介されると、いよいよ信じざるを得ない。

元々番組内で紹介していた勝谷氏が、時々国粋主義的な、エクセントリックな発言をするものだから(また、それを彼自身、自分の立ち位置として、または「売り」としている風な処が感じられるので)、私も話半分に聞いていたのが正直な処である。

原発依存から、自然エネルギーへ、という論議があちこちで起こっているが、それらは殆ど「原発に代わって、どのような手段で電気を確保するか」を論議しているわけだ。
それに対し、「石油を生成する藻」の話は、石油に代替するものとして、どういうものがあり得るか」がテーマである。この藻から生成される石油は、地下から採掘される石油と、ほぼ同じような使い勝手の良さがあり、燃料としての用途だけでなく、プラスチックの原料にもできるらしい。
日本国内に既にある広大な休耕田を活かすだけでも、国内の石油の輸入量の殆どをまかなうことができるとのことだ。

太陽光を始めとする自然エネルギーが余り普及してこなかったのは、原発中心で行くと決めた過去の政策の歪みによるものと考えている。普及のネックになったのが電力の1社独占供給体制によるということなどが論議されるようになった。しかし、忘れてはならないのが、技術的な側面だと思う。
技術面でも、研究費に予算をもっとかけていれば、現在よりももっともっと発電効率の良い太陽電池が発明されていたかも知れない。

今からでも遅くないから、自然エネルギーに対して、研究費も合せて、予算をかけてゆくべではないだろうか。

そして、発電方法の「脱・原発」と併せて、この「藻」のように、石油代替品そのものについても、予算をもっとかけて、研究から実用化に向けてスピードを上げて取り組むべきだろう。
幸い、冒頭に紹介した通り「政府筋の指導」があったそうだからある程度は認識されているのだろうが、アメリカが既にジェット機を飛ばしたとか、サウジアラビアが買いに来ているということが既に怖い。

2011年3月 4日 (金)

澗(かん)なんて単位 分かるのだろうか さらに続き

(前稿からの続き)

2011年2月28日付の記事で、IPアドレスの枯渇問題に関連して目にすることとなった「澗(かん)」という単位をめぐり、

  • 一万を超えるごとに「マン、オク、チョウ、ケイ、ガイ、ジョ、ジョウ、コウ、カン」と単位の名称が変ってゆくので、10の36乗のことであること
  • また日本式と言うべき「4桁区切りでコンマを付ける」方式の方が単位が変るごとにコンマを振るのだから適切と思われること

などを示した。
また、併せて、

  • これは万進方式と言うが、かつては万万進方式も用いられた。
  • しかし誤解を招くといけないので、現在では万進方式に統一された。
  • ただ、あくまでもこれは日本国内に限定した話である。同じ単位を使う中国など、日本とは異なる単位の進み方をする。
  • こうした大きな数値の単位の付け方に食い違いがあるのは、日本と中国の関係にだけ見られるわけではない。

と書いた。
それは、アメリカとイギリスで見られた現象である。「見られた」と過去形にしたのは、最近は違うためである。

私が中学で初めて英語を勉強することとなった頃、英語と言えばイギリス英語が主流で、発音や単語も、主としてイギリス式で習った。これは恐らく先生方が、イギリス式で英語を学ばれたためもあるだろう。

そもそも、満州事変から日中戦争へ、そして太平洋戦争へと日本が国際的に孤立してゆく前は、アメリカともそれなりに仲良くやってはいたが、イギリスに対して、より親近感があったはずである。日本が近代国家に脱皮してゆく際のモデルとして、アメリカよりもイギリスの方が、立憲君主制という形態から、より参考になったはずである。後に「帝国」として、ドイツを見習うようになってしまい、ヒドイ目に遭うわけだが・・・。

夏目漱石に例を見るように、英語の勉強をするには、英国に留学して学ぶのが王道であった。日本に教師として招いたのも、英国人が多かったし、鉄道などのインフラ整備においても、英国人技術者の力を仰いで設計から工事まで行われた。
鉄道の建設に英国人が関わったことによって、日本の鉄道が「植民地規格」とも言うべき、軌間1067ミリという、世界的には「狭軌」とされる規格で建設され、あとあと(現在に至るまで)苦しむことともなった。

そんな流れの中にあって、日英同盟が結ばれ、英国から軍艦も購入し、その、英国製である「三笠」を旗艦として日露戦争の日本海海戦に勝利した。

アメリカ式英語(以下、「米語」と書く)が主流になってゆくのは、太平洋戦争後に日本がアメリカに占領され、テレビでアメリカのホームドラマを見たり、ハリウッドの映画が次々配給されたりして、アメリカの文化が日本に強く影響することとなったためである。

で、習い始めた英語の時間で、大きな数の単位の話になったとき、

  • 1 million は百万
  • million の上は 1 million millions が  1 billion で、日本の読み方で 1兆
  • しかし、アメリカでは 1 billion は 1 thousand million のことを言い、日本の読み方で10億となる

と教わったものである。
これは実にアタマが混乱した。million の上は trillion だとも習ったが、同じように英語と米語の違いがあり、ますます混乱した。この稿も、ここまで、辞書等を調べながらでないと書けなかった。

さて、最近は違う、というのは、学校で習うのが英語というより殆ど米語となったので2通りの呼び方を覚える必要がなくなったことと、何よりも上記の、大きな数字の読み方は、英語が米語に合せた単位を採るようになったという点である。
以前の英語が日本での万万進に近いとすれば、米語は万進ということになる。そして、最近は万進的な読み方に統一されていったというのも、必要があったためだろう。

よく似た問題が、洋の東西を問わず存在するものだ。

2011年2月28日 (月)

澗(かん)なんて単位 分かるのだろうか 続々々

前稿で終るつもりだったが、付け加えたいことが出て来たので続ける。

前稿まで見てきたのは、一万の1万倍が一億、一億の1万倍が一兆、というように、万ごとに単位が変る、そして兆の上はケイ、ガイ、ジョ、ジョウ、コウ、カン、セイ、サイと続くということであった。

そして、バン、オク、チョウ、ケイ、ガイ・・・と単位を覚えておくと、IPアドレスが枯渇するという最新の話題も、より実感として分かりやすいと思うから、覚えておいて損はない、ということ。

さらに、この単位とケタ区切りの関係は、4桁区切りの方が実情に即しているのだし、数字としても読みやすいのだから、4桁区切りを是非とも併用すべきだ、ということであった。

しかし、これに関して調べていると、コトは必ずしも単純ではないらしいことが分かった。
単位の付け方は、大別して次の3種類あると言う。何れも、一万が10の4乗であることまでは同じ。

  • A・・・一万(10の4乗)の10倍を一億(10の5乗が1億)、その10倍が一兆(10の6乗が1兆)とする方式。
  • B・・・一万の一万倍を一億とする方式。但し、
    「(B-1)一億の一万倍を一兆とする方式=万進」と、
    「(B-2)千億(10の11乗)の次を万億(10の12乗)、十万億(10の13乗)、百万億(10の14乗)、千万億(10の15乗)と続け、一億の一万倍(10の16乗)を一兆とする方式=万万進」
    がある。
  • C・・・一万の一万倍を億とするのは同じだが、億億を兆、兆兆を京(けい)とする方式。

これでは「億」だとか「兆」だとか「京」だとか言ってもお互いにどんな数値のことを述べているのか分からないし誤解のモトとなるので、上記の「B-1」の方式=万進 に統一されていった、ということだそうである。と言っても、これは日本国内に限定した話。

こうした単位は、漢字と同様に中国からもたらされたものだが、中国では必ずしも万進で統一されているわけではない由である。
詳細は省くが、このことは、英語と米語の間でも見られることなのである。

それにしても、「C」の方式など、途轍もない大きな数字を表すことができるわけで、昔の人は、しかも宇宙の実態など殆ど知られていなかったはずなのに、よくぞ気宇壮大なことをイメージしたものである。

(この稿さらに続く)

2011年2月26日 (土)

澗(かん)なんて単位 分かるのだろうか 続々

(前稿からの続き)

さて、これまでの内容で、「澗(かん)」という単位がどういうものかを述べてきた。
「バン、オク、チョウ、ケイ、ガイ、ジョ、ジョウ、コウ、カン」の「カン」というわけで、「兆」の1万倍の「京」、その「京」の1万倍の「垓」、その「垓」の1万倍の「じょ(ノ木偏に予定の予)」、その「じょ」の1万倍の「穣」、その「穣」の1万倍の「溝」、その「溝」の1万倍の「澗」ということだ。

日常では、余りこんな大きな単位を使うこともないだろうが、iPv6の記事に関連して「澗」という単位を使ったものも見かけるので、雑学として供した。

これに関連したとだが、アラビア数字で表記したとき、現状の標準である3桁区切り(10,000 など)では、ここまでに述べた「バン、オク、チョウ、ケイ、ガイ・・・」とは全く整合しないのである。和式のアラビア数字の区切り方とも言うべき4桁区切り(1,0000 などでないと、漢字による単位と合わないのだ。

4桁区切りだと、1万は、上記の通り「1,0000」だし、
1億は、「1,0000,0000」、1兆は、「1,0000,0000,0000」、1京は、「1,0000,0000,0000,0000」というように、桁が繰り上がるのと同時に単位も上に進む。以下同じだ。「10の何乗」という表記もコンパクトに書ける良さはあるが、数字の大きさを実感するのは、逆にコンパクトな表記がアダとなって、難しいのではないだろうか。

また、3桁区切りであっても、日本語で読むときは「100,000」は「10万(じゅう-まん)」であって「100千(ひゃく-せん)」などとは読まない。「1,000,000」は「100万(ひゃく-まん)」であって、「1百万(1-ひゃくまん)」などとは読まない。

3桁区切りは、英米での表記には適しているが、日本の漢字による単位とは合わない。無理に下から順に読んでいるに過ぎない。

2010年11月28日の記事にも書いたが、学校教育などの場では、4桁区切りも併用して教えた方が良いのではないだろうか。それと共に「バン、オク、チョウ、ケイ、ガイ、・・・」も覚えさせ、ときにはその大きな数字をアラビア数字で黒板一杯に書いてみたり、書いて見せたりする・・・そのことによって、数字の面白さ、数字の大切さも習得してゆけるのではないだろうか。

その記事にも書いたが、もし4桁区切りに慣れてしまって、仕事で標準になってしまった3桁区切りに馴染めないのであれば、パソコンの設定一つで瞬時に変更するようなことも可能なはずである。

2011年2月24日 (木)

澗(かん)なんて単位 分かるのだろうか 続き

(前稿からの続き)

昔、何がきっかけだったか忘れたのだが、大きな数を表す単位を覚えたことがある。「万」の上が「億」、「億」の上が「兆」、「兆」の上が「京」というように、順番に上に単位がある。

読み方というか「音(おん)」でしか覚えていないのだが、「万」から始めて、

バン、オク、チョウ、ケイ、ガイ、ジョ、ジョウ、コウ、カン、セイ、サイ、ゴク・・・

声に出しながら読めば、すぐに覚えられる。

「バン」は「万」で、1万は、10の4乗。
「オク」は「億」で、1億は、10の8乗。
「チョウ」は「兆」で、1兆は、10の12乗。

まあこの辺りまでは、国家予算で使われるようになった単位であり、殆どの人が知っているだろう。
その上へ進めると・・・但し、途中から、漢字はネットで確認した・・・

「ケイ」は「京」で、1京は、10の16乗。
「ガイ」は「垓」で、1垓は、10の20乗。
「ジョ」は「ノ木偏に予定の予」で、1「ノ木偏に予定の予」は、10の24乗。
(プロバイダから、基準外の文字だとアラートが出たので一文字で書けない)
「ジョウ」は「穣」で、1穣は、10の28乗。
「コウ」は「溝」で、1溝は、10の32乗。

そして「カン」は「澗」で、10の36乗ということになる。さらに・・・

「セイ」は「正」で、1正は、10の40乗。
「サイ」は「載」で、1載は、10の44乗。
「ゴク」は「極」で、1極は、10の48乗となる。

私が昔覚えたのはここまでだったが、実はその上もあることは知っていた。調べた上で続けると・・・

「ゴウガシャ」。「恒河沙」。1恒河沙は、10の52乗。
「アソウギ」。「阿僧祇」。1阿僧祇は、10の56乗。
「ナユタ」。「那由他」。1那由他は、10の60乗。
「フカシギ」。「不可思議」。1不可思議は、10の64乗。
「ムリョウタイスウ」。「無量大数」。1無量大数は、10の68乗。

ここで気が付かれた方もおられると思うが、単位が一つ上に進むに従って、それぞれ、「10の64乗→10の68乗」のように、アラビア数字の表記は4桁ずつ増えるのである。4桁ずつ増えるごとに単位が一つ上になる、と言ってもよいだろう。
さらに別の言い方をすれば、一、十、百、千までは同じ単位であって、万となると上の単位を使うということである。

(この稿さらに続く)

2011年2月22日 (火)

澗(かん)なんて単位 分かるのだろうか

今年(2011年2月)、インターネットの「住所」を表す「IPアドレス」が「枯渇」したそうである。

ただ、これまでに各機関やプロバイダーが保有済で端末にはまだ割り当てられていないものが多数あることと、これまでに並行して導入が進んでいる方式に移行してゆくと、膨大な数が割り当て可能となるので、心配はないとのことである。

これまでの方式は「IPv4」と称し、「192.168.255.255」のように、255迄の数字を4個並べて「住所」を表す。パソコンに少し詳しい人なら、こんな数字の並びを見たことがあるのではないだろうか。
この方式だと、約43億個のアドレスを割り当てできるのだが、新興国を中心とした急速なネット社会化、とくにネットにつながる携帯電話等の爆発的な普及によって、このたび43億通りの数値を「完売」したというわけだ。

しかし、こうなることを見越して、並行して導入されつつある「IPv6」方式では、4文字の英数字を8個並べて作られることとなっていて、既にハードもネットワークも、技術的には対応可能となっている。だから、新しいパソコンや携帯が、いざ使おうと思ったらネット上に住所がなく、使用不能・・・となることはない由である。また、ペットや人、また家電やクルマなど、あらゆる機器にIPアドレスを割り当てて、「ネット端末」として使えるようになるとも言う。

そのIPv6によって割り当て可能な数は、約340×(10の36乗)通り。漢字の単位で表すと、約340澗(かん)ということになるそうだ。

しかし、10の何乗という表記にせよ、澗(かん)という単位にせよ、大きそうなことは分かるにしても、もっと身近な単位と関係付けて分かるには、知っておいた方がよい知識がある。その知識がないと、「分かった」または「分かったような気がする」というレベルにはならないのではないだろうか。

さらに言えば、この話に限らず、大きな数字を表すとき、よく「10の何乗」という表記をするが、今回話題となった「澗(かん)」をはじめ、漢字の単位で示す方が、より「大きさ」を実感できるのではないだろうか。

(この稿続く)

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