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2014年4月23日 (水)

筆記具放浪記 (10) シャープはシャープ

シャープペンシルという筆記具の名前は、すっかり一般名詞となっている。シャーペンと略して呼ばれることも多い。

しかし、これは元々、家電メーカーのシャープが初めて世に送り出したものなのだ。

シャープの創業者である早川徳次が、金具職人として親方から独立したあと、ベルトのバックルの発明を経て、次に出した発明品を、「早川式繰り出し鉛筆」、別名「エバーレディ・シャープペンシル」と名付けて世に出したのが始まり。
「繰り出し」とは、今で言う「ツイスト式」であって、海外ブランドのシャープペンシルでは現在もツイスト式が多い・・・ノック式だったものがツイスト式に変わった例もある・・・ことから、言わば「先祖返り」したことになる。

シャープペンシルの事業が順調に業績を伸ばしつつあったとき、関東大震災に遭遇。東京にあった会社は、現在本社のある大阪市に移転。
負債を返却するための資金調達の一環として、シャープペンシルの特許と事業を、「日本文具」という会社に売却した。

新たに再スタートをした早川は、日本初の鉱石ラジオ発売を経て、真空管ラジオを「シャープダイン」の愛称で発売。
以後、社名は早川電機、ブランド名をシャープとして、家電メーカーとして成長して行く。

家電から総合エレクトロニクスメーカーへと事業を拡大していく際、社名をブランド名に合わせて「シャープ」としたわけです。
この社名変更からほどなく、液晶電卓から始まる液晶事業を手がけ、長い道のりを経て液晶テレビ「アクオス」に結実して行きます。

もしシャープペンシルの事業を売却していなかったら、エレクトロニクスメーカーのシャープは存在せず、文具メーカーの一角を占めたかも知れません。
また、シャープがエレクトロニクスメーカーとして事業拡大を志向し、液晶を手がけなかったら、薄型テレビの普及はおろか、地デジ化なども、遙かに遅れたものと思います。

さて、そんな、シャープの原点と言えるシャープペンシル。実は復刻生産されているのです。元々社内用として、来訪者に対する話題作りも兼ねたノベリティグッズとして限定生産されたもののようですが、プラチナから発売されています。

ちなみに、東京メトロの元となった「東京地下鉄道」の創業者は、同姓同名の「早川徳次」!
厳密には、シャープの方は「とくじ」と読み、地下鉄の方は「のりつぐ」と読むそうで、同姓同名というのは当たらないのでしょうが、同じ名前の人が、何れも創業者精神溢れた、野武士的な人物であり、その創った会社が現在まで残っているというのが凄いですね。

もうひとつちなみに・・・。

シャープからシャーペンの事業を受け継いだ「日本文具」。
つい最近まで私は、「大日本文具」だとばかり思っていました。

大日本文具とは、現在のぺんてるです。
シャーペン、またシャーペンの替え芯が素晴らしく、私は永年愛用しています。

しかし。どうも違うようです。どう調べても日本文具と日本文具の関係が浮かび挙がってこない。日本文具はほどなく事業清算している。また、ぺんてるとシャープのホームページに掲載されている会社の沿革を見ても、何の関係もないようです。
ありふれた社名とも言えるが、似すぎといえば似すぎています。だから「日本文具」が「大日本文具」として発展したのではないかという仮説を、完全には否定できない気持ちはあるのですが、ここは一旦検証を断念し、「関係ない」ということとしたいと思います。
(これ、どこかに、似たような説明の仕方がありましたね・・・)

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