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2011年2月 6日 (日)

「ひこにゃん」の謎 さらに続き

(前稿からの続き)

さて、「ひこにゃん」の話に戻るが、「ゆるキャラブーム」の中にあって、今後も人気上位を保ち続けるだろうということは、ほぼ間違いないと思う。

そもそも、キャラがネコだから良いのである。

ペットとして飼われている数は、ネコよりも犬の方が圧倒的に多いそうだが、身近な動物であるのには変わりがないし、最近では「たま駅長」なる存在が受けて乗客数が増加したという和歌山電鉄貴志川線の例もある。世代を超えて愛されている「キティちゃん」もネコだ。

身近な、愛されている動物をモトにする・・・それもできたら子どもをモトにする・・・でなければ人間の子どもをモトにする、というキャラが、愛されるキャラとして続いてゆく必須条件だと思う。

「せんとくん」は動物でもないし人間でもない。「まんとくん」は建物だ。「なーむくん」が比較的マシだと思ったのは、聖徳太子がモチーフだからである。しかし、モチーフとする歴史上の人物はエラすぎる。「17条の憲法」や、仏教の保護など、学校で習った事績を挙げるだけでも凄すぎる。可愛いキャラにするのは憚(はばか)られる。
先に「奈良県警のマスコットが良い」と書いたが、子鹿がモチーフだからである。

奈良に住んで30年以上経つが、これだけ長く住んでいると、実は鹿などは見慣れた動物で、珍しくも何ともない。むしろ、家の近くにまで野生化したと思われる個体が来たりしていると、怖いくらいである。
しかし、そう見慣れているわけではない人々にとっては、鹿は可愛いと感じる動物なのだろう。親子連れで鹿センベイをやって鹿とたわむれている処などは、奈良の映像を録るときの定番みたいなものとなり、休日のニュースなどによま採り上げられる。

折角その鹿をモチーフにしたのに、人間でもなく鹿でもないキャラにしてしまった。これでは違和感を覚えないほうがおかしい。

ところで、米原真理の本だったと記憶するが・・・見つけたら書評を書くが・・・イヌやネコは、実は人間の話していることは全て分かっているのだ、という説があるらしい。
そう見てみると、ネコは、発情期こそ凄まじい鳴き声を上げて辟易させられるが、殆どの場合、人間に向かってだけ鳴く。夜に近所の野良猫が集まる「ネコの集会」でも、殆ど黙ったままだ。

そう思っているものだから、飼っていたネコを捨てていくという人は許すことができない。ホームレスの人々と併せて捨て猫の世話をしているボランティアの人々を採り上げた番組が以前にあったとき、新しく捨てられたと見られるネコが悲しく、激しく、その支援者に訴えるように鳴いているというシーンがあり、深い衝撃を受けた。「ねえ、どうして私は捨てられたの? 寂しいよう、おなかすいたよう!」と訴えているように聞えたのだ。

まあ、飼い主にも色々な事情があってのことだろうが、ネコであれイヌであれ、動物である。モノではない。捨てるという選択肢を採る前に、もっと色々と手立てはなかったのかと思う。

私とて、偉そうなことは言えない。

幼い頃にネコを飼うことが許されなかったので豪徳寺の招き猫で遊んだ・・・と書いたが、その後現在に至るまで飼ったことはない。飼わなくて正解だったと思う。飼うというのはそのネコの一生に責任を持つということに他ならず、その責任を負い続けることなど、元来が飽きっぽい自分の性格からして無理だっただろうと想像できるからである。
飼わなくてよかったし、もし飼っていたら、「捨てる」という選択肢に至る状況がなかったとは断言できないからである。

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